三寒志恩ムック初春の宴(3)デトロイト編その参
▲サイン会開催中の風景。手前のほうにいるのはBFMVのメンバーたち。ムックの2人は奥のほうにいます。 |
▲昼食はハード・ロック・カフェ店内でのブッフェ。ミヤはこのあと、お店自慢のチョコレート・シェイクもゲット。 |
▲コボ・アリーナのバックステージで準備中のYUKKE。これから約2時間半後には本番スタートだ! |
サイン会終了後は同店内の別室で、みんなで食事。その間に、先ほどサインをもらっていたファンの1人に話を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。
「正直、日本のバンドのことは知らない。サインはもらったけれど、誰が誰なのかは全然わからないわ(笑)。でも、こういう機会に日本のバンドが一緒にライヴをやるというのはクールなことだと思うし、きっと彼らのことをA7Xも認めているってことでしょ? だから今夜のライヴはちゃんと最初から観るつもり」
素晴らしい考え方。彼女は16歳で、やはりA7XのTシャツを着ている。「1月にA7Xが日本に来たとき、今、あそこにいるムックというバンドのメンバーと一緒にインタビュー(前回分原稿参照)をしたんだよ」と告げると、「すごい!」と目を輝かせていた。
アメリカン&メキシカンな昼食を終えた一行がコボ・アリーナに戻った頃、会場に残されていたメンバーたちは着々と楽器調整などを進行中。ベースの弦を張り替えているYUKKEに調子を訊いてみると「最初の2~3本で1日の典型的な流れというのを覚えられたし、他のバンドやスタッフの人たちにも顔を覚えてもらえたんで、もうわりとスムーズにできるようになってますね」という余裕すら感じさせる返答が。「反応は街によってさまざまですけど、ライヴは毎回、面白いし」と言って、彼は笑顔を見せた。
そしてSATOちは、こう語る。
「今夜のライヴを観たら、まず転換にビックリしますよ。早いとかスムーズとかそういう次元じゃなくて。とにかくすごい。あと、アトレイユの演奏がすごい。あそこのドラム、すごいですよ!」
何がどれだけすごいのかは、これから徐々に明らかになっていくことになる。ちなみに現在の時刻は3月8日の午後3時35分。今から1時間もしないうちにコボ・アリーナは開場となり、4時45分には審査を勝ちぬいてきた地元のローカル・バンドが今夜の一番手としてセカンド・ステージに登場。ムックは全体で四番目の出演者として、午後6時にはメイン・ステージに姿を現すことになる。さて、そこで僕はどんな光景を目撃することになるのだろう?
増田勇一
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