ピングーがロックバンドを結成?エスキモー・ディスコ、デビュー
(C)The Pygos Group 2006 |
その名も、エスキモー・ディスコ。バークスでは既に3曲のPVを展開中だが、まずは1曲観ていただきたい。
◆「7-11」ミュージック・ビデオ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021215
ご覧のように、全面ピングーだ。つーか、もはやピングーの作品ですらある。ピングー・クレイ・アニメーション制作スタッフ達が「7-11」を聴き、制作を名乗り出たことで完成したという作品なのだ。
エスキモー・ディスコは、デビュー前にXFM主催の未契約アーティスト・コンテストでWinnerとなり、グラストンベリーでライヴ・デビューを果たした。そのステージに飛び入りしたシザー・シスターズとセッションし大きな話題となったUKのバンドである。知的なクラブ・ビートに、ダンサブルなインディー・ロック・サウンドが融合した、懐かしくも新しいライヴ感みなぎるディスコ・ロック・サウンドが実にイイ。
しかし、何故に、ピングー? これにはちょっとした経緯がある。
その昔、多数のピングービデオ作品が制作され、イギリスのWEBサイトで公開される企画があったのだが、そのときに一般ユーザーからずば抜けて人気を集めた作品があった。その作品こそデビュー前のエスキモー・ディスコが楽曲を提供したという作品だったのだ。音楽、映像、クレイ…分野はいろいろあれど、クリエーター同士意気投合した彼らは、それからもアーティスト同士交流を交わしていたという。そうした中で、遂にエスキモーディスコのデビュー、作品は「7-11」。ピングー・チームが名乗りを上げ、前述のように、ご覧のミュージック・ビデオが完成したというわけだ。
「7-11」のミュージック・ビデオは完成するや否やYouTubeで計100万を超えるビュー数を記録。映画「イージー・ライダー」や、ニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」へのオマージュ・シーンも登場するこの映像は、世界中を駆け抜け、エスキモー・ディスコの名前とそのサウンドは一気に広まっていったのだ。
そんな彼らのメジャー・デビュー・アルバム『Robots and Laptop Daneers Make Good Friends』が3月19日にリリースとなる。制作時のビジョンについて、彼らは“よくあるポップスのグレーテスト・ヒッツくらいはいいアルバムをつくること”と、いともなく語る。実際、その言葉通りディスコ/80'sなどのテイスト溢れるキャッチーでグルーヴィーな作品から、過去、クラフトワークらが思い描き表現してきた“未来”のイメージに、UKロック~パンクまでをも融合させたパワフルな作品まで、その作り出す作品群のキャパシティは非常に幅広く、そのどれもがスパイシーで刺激的。それでいてとろけるような甘さもあるのだ。
“現代版フューチャー・ポップ”アルバムとして完成した『Robots and Laptop Daneers Make Good Friends』、そこに一役噛んでいるのは、プロデュースに携わっているアポロ440のハワード・グレイだ。いわずと知れたハワード・グレイ、U2やシンプル・マインズ、UB40といったアーティストを手掛けてきた手腕がここにも遺憾なく発揮され、古きよきツボどころが精鋭な現代感覚で調理されている。
エスキモー・ディスコ、知らないのは損です。
◆「MISSION CONTROL」ミュージック・ビデオ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021217
◆「PICTURE PERFECT」ミュージック・ビデオ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000021216