ヴァンパイア・ウィークエンド「名門出身といっても」

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BBCが発表した今年活躍が期待される新人リスト<Sound Of 2008>で6位に選ばれたヴァンパイア・ウィークエンド。そのサウンドもメンバーの経歴も、ヴァンパイアという“ゴス”風の名前とは似つかわしくない。

メンバー4人は、アメリカの名門コロンビア大学出身。しかし、それだけで優等生というレッテルを貼られてしまうことには不満があるようだ。シンガーのエズラ・クーニックは『The Sun』紙のインタヴューでこう話してる。「大学名にまどわされないでくれ。俺たち、図書館にたむろしてたってわけじゃない。大学のことではいろいろ言われるけど、俺たち、そこで出会ったっていうだけさ。パーティーやったり、楽しいことはいろいろしてきたよ」

彼らのサウンドは、ギター・ミュージックにクラシックとアフロビートを融合したもの。セルフ・タイトルのデビュー作『Vampire Weekend』は、ポール・サイモンの『Graceland』('86年)と比較されることが多い。それについてクーニックはこう話している。「よく比べられるけど、俺としては『Graceland』にはそれほど似てると思っちゃいない。あのアルバムのことは、ものすごくリスペクトしてるし、同じような影響を受けた部分もあるかもしれない。でも、全体的にはまったく別のサウンドだ」

ヴァンパイア・ウィークエンドは現在、アメリカ・ツアー中。その後、UK公演が控えている。アフロビートが加わることで、ほのぼのした雰囲気をかもしているデビュー・アルバムは、2月20日に日本でもリリースされる。

Ako Suzuki, London
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