恋愛を様々な側面から切り取った3篇のaiko流ラブソング

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「aikoにとって“愛しい”と“切ない”っていう感情は、ホントに数秒ごとで変わってしまうくらいすごく背中合わせなんですよ。恋をするっていうのはそういうことなんやないかなぁって思ってしまうくらいに。なので今回のシングルの3曲は、恋が終わってしまったから切ないというものではなく、人を好きになったからこそ不安に感じる切ない気持ちを歌ったものになりました」

前作「シアワセ」からわずか3ヶ月。ダブルAサイドで到着するaikoのニューシングルには、現在進行形の恋愛の中で芽生える感情を、リアルな心象風景と極上のメロディで描き出した3曲が収録されている。

まず1曲目は、大切な人を心から信じることで<本当の恋>を手に入れた喜びをドラマチックなサウンドにのせて綴るミディアムバラード「星のない世界」。

「歌詞にもあるんですけど、私って心の底ではずっと一人だと思ってしまうところがあって。でもね、好きな人がいるから一人じゃないんやとか、好きな人のことを信じる気持ちがあれば星がないような真っ暗なところでもその人のことを絶対に見つけることができるんやとか、そういうことを思える瞬間はやっぱり大事やなぁって思うんですよね。なので、そういう気持ちを伝えたいなぁと思って書きました。いつも本当に思っていることを書いてはいるけど、今回は自分の根底にある大事な部分を少し出せた気がするので、書けてうれしかった」

▲星のない世界|横顔 [初回盤]

▲星のない世界|横顔 [通常盤]
「星のない世界」PV
https://www.barks.jp/watch/?id=1000019616


2曲目は、クルマの助手席から眺めた男性の横顔に恋をしてしまった女の子が、愛しさと切なさを同列に胸の中で膨らませていく爽やかなアップチューン「横顔」。

「恋愛って切ないけど、その切なさよりも何倍も楽しいことがあるんですよね。だから、そういう恋愛の良さが伝わるような曲を書きたいなぁと思ってできた曲。最近ほとんど作ったことのなかったタイプの曲なので、自分でもちょっと新しい感じがして楽しかったです。私はけっこうイントロを落ちついた感じにしてしまうことが多いんやけど、この曲は全体的に素直な感じにしたかったから、明るいイントロに変えたりもしましたね。ちなみにaikoは横顔好きです(笑)。正面とは違った表情が見られるから見てて楽しいんです」

「横顔」PV
https://www.barks.jp/watch/?id=1000019617


そしてカップリングとして収録されるのは、ロックテイストをもったナンバー「恋愛」。ツライことや悲しいことなど、恋愛をする上で出会うことになるネガティブな要素さえをもひっくるめて受け止めようとする少し大人な表情が垣間見える。

「泣いたり、束縛したり、心が傷ついたりすることが恋愛だと思うんですよ、ツライけど。でもね、それに対してちゃんと向き合ったら、きっと次には、今の自分が味わっているシアワセに勝るシアワセに出会えると思うんですよね。私の恋愛はいっつもそういう感覚なので、こういう曲ができたんだろうなぁって。サビなんかはけっこういろんな節回しがいっぱいあったりするので歌い方は難しかったけど、こういう曲は逆にいろんな表情をつけやすいタイプでもあるので、自分がこうしたいと思った方向にちゃんと進んでいってくれましたね」

恋愛を様々な側面から切り取った3篇のaiko流ラブソング。それらを聴いた瞬間、きっとみんな思うはず。“あぁ、恋愛したい!”って。

「31歳になった私が楽しいって思える恋愛というのは、いくつになっても新たな“楽しい”と“切ない”を感じられるものだと思うんですよね。だから、みんなも思いっきり恋愛して、いっぱい新しい気持ちに巡りあって欲しいなって。私もこの先、いろんな表情で、いろんな角度で、いろんな色で恋愛の歌を書いていけたらいいなぁって思ってます!」

もりひでゆき
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