LM.C「club circuit'07」最終公演レポート
LM.Cにとって初となる「club circuit'07」と題した全国13箇所を回るツアーも、6月3日のここebisu Liquid Room で最終公演となる。関東地区のツアー最後となれば、当然即ソールドアウトになってもおかしな話ではなく、開演の数時間も前から会場外に溢れるほどの人でごったがえしていたらしい。LM.Cの「飛ぶ鳥を落とす勢い」を象徴するエピソードだ。今の彼らのカリスマ度、人気が窺い知れる。
一歩会場に入ればもう、暗闇の中に湯気が立ってしまうぐらいのおしくらまんじゅう状態、まさに満員御礼。そんな最高潮のテンションの中突然鳴り響いたいつもの「No.9」のSEに、更にオーディエンスはステージ前に殺到。ステージも客席もレッドゾーン手前の最高の状態で、LM.Cツアー最終公演が始まった。
いつも以上に切れ味鋭く切り込むAijiのギターに、mayaが巧みな言葉と動きで盛り上げつつ、まずは「Loud_Mucker_Complex.」を披露。長いツアーの中、バックのメンバーとも更に息の合ったのだろうか、押し寄せるグルーヴは以前に増して強力になっている。間髪入れずに「@FUNNY PHANTOM@」に。ラップの如く繰り出されるmayaの言葉と大キャッチーなフックに、観客席からは多くの手が挙げられている。
珍しく男らしい(?)短いMCを挟み、ヒットシングル「OH MY JULIET」へ。ここからは緩急付けられたセットリストで、更に会場中の一体感を強めていく。中盤のMCではmayaが「夏休みが終わる感じだよ」と、ツアーが終わってしまう寂しさ=バンドに直に触れてもらえる機会が減ってしまう寂しさをこぼす。これには、ここぞとばかりに客席との会話のキャッチボールが飛び交った。20分は経ったのではないだろうか。何ともLM.C、そしてmayaらしい時間だ。
気を引き締めた後半戦、LM.Cは残りのエネルギーを全て燃やし尽くすかのようにオーディエンスを責め立てる。「もっと!」「まだ足りない!」「そんなんじゃ次の曲いけない!」と「CRAZY A GO GO」「※BOOST+BUSTERz※」を矢継ぎ早に、そしてスモークとライトでオーディエンスを揺さぶる「METALLY」。モッシュする人、叫ぶ人、両手を挙げてアピールする人、観客も皆それぞれの楽しみ方で、またその連鎖が客席を伝わっていく。
怒涛の演奏と熱狂の会場という図式は崩れないまま、彼らのライブにしては長い2時間超のファイナル公演は終幕となった。彼らがステージから去ったあとも観客の目線はまだまだ舞台に注がれている。残念ながらアンコールで再登場することはなかったが、拍手がまるで止まる気配なく続いていたのは、LM.Cの再登場を願うというよりもLM.Cへの感謝の拍手のような気がした筆者だった。
このツアーでLM.Cは、彼らなりの「何か」をつかんだはず。デビュー前から彼らを追いかけている筆者がそう感じたのだから、きっと間違いない。以前より一回りも二回りも成長した演奏面は言うまでもなく、ライヴ全体の印象として、より大きくなったLM.Cが感じられた。
ヴィジュアル系という枠にはもはや収まりきれないポテンシャルは、今後一層多くの人に体験してほしいと感じる最終公演だった。
文:エビコン・ザ・サード
■LM.C「club circuit'07」最終公演レポート~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032067
6月3日(日)@恵比寿リキッドルーム
SE-No.9
01.Loud_Muker_Complex
02.@FUNNY PHANTOM@
03.OH MY JULIET
04.999
05.mR.century
06.Haunted House make a Secret
07.SORA涙色
08.CRAZY A GO GO
09. ※BOOST+BUSTERz※
10.METALLY 11.Boon!!
12.Yellow Beauty
13.僕らの未来。
14.BOYS&GIRLS
15.little Fat Man boy
16.☆Rock the LM.C☆
一歩会場に入ればもう、暗闇の中に湯気が立ってしまうぐらいのおしくらまんじゅう状態、まさに満員御礼。そんな最高潮のテンションの中突然鳴り響いたいつもの「No.9」のSEに、更にオーディエンスはステージ前に殺到。ステージも客席もレッドゾーン手前の最高の状態で、LM.Cツアー最終公演が始まった。
いつも以上に切れ味鋭く切り込むAijiのギターに、mayaが巧みな言葉と動きで盛り上げつつ、まずは「Loud_Mucker_Complex.」を披露。長いツアーの中、バックのメンバーとも更に息の合ったのだろうか、押し寄せるグルーヴは以前に増して強力になっている。間髪入れずに「@FUNNY PHANTOM@」に。ラップの如く繰り出されるmayaの言葉と大キャッチーなフックに、観客席からは多くの手が挙げられている。
珍しく男らしい(?)短いMCを挟み、ヒットシングル「OH MY JULIET」へ。ここからは緩急付けられたセットリストで、更に会場中の一体感を強めていく。中盤のMCではmayaが「夏休みが終わる感じだよ」と、ツアーが終わってしまう寂しさ=バンドに直に触れてもらえる機会が減ってしまう寂しさをこぼす。これには、ここぞとばかりに客席との会話のキャッチボールが飛び交った。20分は経ったのではないだろうか。何ともLM.C、そしてmayaらしい時間だ。
気を引き締めた後半戦、LM.Cは残りのエネルギーを全て燃やし尽くすかのようにオーディエンスを責め立てる。「もっと!」「まだ足りない!」「そんなんじゃ次の曲いけない!」と「CRAZY A GO GO」「※BOOST+BUSTERz※」を矢継ぎ早に、そしてスモークとライトでオーディエンスを揺さぶる「METALLY」。モッシュする人、叫ぶ人、両手を挙げてアピールする人、観客も皆それぞれの楽しみ方で、またその連鎖が客席を伝わっていく。
怒涛の演奏と熱狂の会場という図式は崩れないまま、彼らのライブにしては長い2時間超のファイナル公演は終幕となった。彼らがステージから去ったあとも観客の目線はまだまだ舞台に注がれている。残念ながらアンコールで再登場することはなかったが、拍手がまるで止まる気配なく続いていたのは、LM.Cの再登場を願うというよりもLM.Cへの感謝の拍手のような気がした筆者だった。
このツアーでLM.Cは、彼らなりの「何か」をつかんだはず。デビュー前から彼らを追いかけている筆者がそう感じたのだから、きっと間違いない。以前より一回りも二回りも成長した演奏面は言うまでもなく、ライヴ全体の印象として、より大きくなったLM.Cが感じられた。
ヴィジュアル系という枠にはもはや収まりきれないポテンシャルは、今後一層多くの人に体験してほしいと感じる最終公演だった。
文:エビコン・ザ・サード
■LM.C「club circuit'07」最終公演レポート~写真編~
https://www.barks.jp/feature/?id=1000032067
6月3日(日)@恵比寿リキッドルーム
SE-No.9
01.Loud_Muker_Complex
02.@FUNNY PHANTOM@
03.OH MY JULIET
04.999
05.mR.century
06.Haunted House make a Secret
07.SORA涙色
08.CRAZY A GO GO
09. ※BOOST+BUSTERz※
10.METALLY 11.Boon!!
12.Yellow Beauty
13.僕らの未来。
14.BOYS&GIRLS
15.little Fat Man boy
16.☆Rock the LM.C☆
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