ザ・フー「ライヴ・アースは資源の無駄使い」

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この夏、地球の温暖化を訴え世界各地で開かれる<Live Earth>コンサートに対して、先日、ボブ・ゲルドフが批判的な意見を述べたばかりだが(参照:ゲルドフ「ライヴ・アースはただのポップ・コンサート」)、今度はザ・フーのフロントマン、ロジャー・ダルトリーからコンサート開催反対の声が上がった。

「問題はすでに十分認識されているし、具体的な対策や解決策を発表できないのであればコンサートを開く意味がない」というゲルドフ対し、ダルトリーは「コンサートを開いたら、さらに資源を燃焼する」と発言している。彼は『The Sun』紙でこう糾弾した。「ナンセンスだ! 地球にとって1番必要ないのが、ロック・コンサートだろ。信じられないよ。もっと燃料燃やせってか。温暖化の問題については、質問も答えも大きすぎる。ロック・コンサートが何の助けになるのか、わかんない」

環境問題に対するダルトリーの答えはこうだ。「できるだけ早くオイルを使い切っちまえ、そうすれば政治家は解決策を見つけざる得ないだろっていうのが俺の答えだ」

ダルトリーはゲルドフ同様、地球温暖化について世間は十分認識しているからあえてコンサートを開く必要はないと話しているが、この意見に対し、<Live Earth>の主催者は「問題には気づいているが、生活スタイルを変えようとしない人たちが多い」と反論。コンサートには、個人のライフ・スタイルを変える重要性を訴える目的もあるようだ。

Ako Suzuki, London
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