エヴァリー・ブラザーズのドン・エヴァリー、死去

かつて『Rolling Stone』誌が「ロック界で最も重要なヴォーカル・デュオ」と称えた兄弟デュオ、エヴァリー・ブラザーズのドン・エヴァリーが、土曜日(8月21日)、米ナッシュビルにある自宅で亡くなった。84歳だった。死因は明かされていない。
2歳違いのドン&フィル兄弟は地元ナッシュビルで音楽活動を行っていた50年前半、当時、RCA Victorスタジオのマネージャーだったチェット・アトキンスの目に留まり、Columbia Recordsと契約し、1956年にデビュー・シングル「Keep A-Lovin’ Me」をリリース。翌年発表した「Bye Bye Love」が全米2位につけるヒットとなり、続く「Wake Up Little Susie」で1位を獲得した。
2人はこれを皮切りに、「All I Have To Do Is Dream」「Bird Dog」「Problems」「Cathy’s Clown」「Walk Right Back」「Crying In The Rain」などのヒットを連発し、多くのミュージシャンに影響を与えた。1986年にロックの殿堂が創設されたとき最初に殿堂入りした10アーティストの1組となり、1997年度のグラミー賞で特別功労賞生涯業績賞を受賞している。
兄弟は1973年に仲違いし、デュオとしての活動を休止し、それぞれソロ活動に専念した時期もあったが、10年後に再結成した。弟のフィルは2014年1月、肺の疾患により、74歳で亡くなっている。
Don Everly, the elder of the two Everly Brothers, the groundbreaking duo whose fusion of Appalachian harmonies and a tighter, cleaner version of big-beat rock ’n’ roll made them harbingers of both folk-rock and country-rock, has died at 84. https://t.co/Ekn9AugcM1
— The New York Times (@nytimes) August 22, 2021
Ako Suzuki






