【インタビュー】サンサーラブコールズ、新作『8dayHz』に8人の主人公「どんな人も正しいと思っている」

■ダンサーはマジで入れたい!
■バーレスク東京みたいにおひねりを
──曲それぞれにサウンドの特色がありますね。「世界の端っこ」は、R&B的なテイストを感じたんですけど。
K:サックスの音とか入っていますからね。アルバムに収録するために作ったというより、コロナの影響で家にいる時間が長くなった頃に、遊びで1コーラスだけの曲をいろいろ作った内の1つがこれです。「ストロベリキャンディー」が、すごく生サウンドになりそうだったので、ジャジーでR&Bな要素が入って、イントロがデジタルなものを作ってみたくなったんですよ。この曲があることによって「ストロベリキャンディー」が、“ザ・王道バンド”っていう感じで際立つだろうなとも思ってました。
──Kさんの中にある理想のバンド像みたいなものを着々と形にできている手応えもあるんじゃないですか?
K:そうですね。今後、やりたいことは何だろう?
Leo:ダンサーでしょ?
K:ダンサーはマジで入れたい! めちゃくちゃエッチな女性を2人(笑)。バーレスク東京みたいにおひねりをあげたいですね。
帆保健太郎:その編成で「ストロベリキャンディー」とかやるんでしょ?
K:もちろん! あと、プロフェッツ・オブ・レイジみたいにセキュリティがギャングっていうのもやってみたい。

▲K (Vo)
──こういうブッ飛んだビジョンを突然語り始めるKさんを、ミサキングさんはどのように見ているんですか?
ミサキング:………………面白いと思います。
カンタロー:嘘つけ(笑)!
──ダンサーが2人も加入したら機材車での移動が大変ですよ。
K:ダンサーにはサイドカー付きのハーレーで移動してもらいます。
Leo:カッコいい!
帆保健太郎:そんなこと考えている暇があったら別のこと考えろよ(笑)!

▲ミサキング (G, Vo)
──まあとにかく、こういう感じでいろんな発想に溢れているバンドということですね。作曲クレジットに関してはKさん名義の他に、バンド名義のものもありますが、この違いは?
K:サンサー名義は、メンバーの誰かが持ってきたフレーズとかから膨らんだ曲です。例えば、「第3惑星」はカンタローが持ってきたリフから始まったんですよ。「すげえリフだ!」ってめちゃくちゃヒットしました。ホボケンと飲んでた時にこのリフが送られてきたんですけど、胸を掴まれるような感じがあって、「ホボケン、今日はもうええわ」って、帰ってもらいました。
帆保健太郎:人を自分の家に呼んでおいて、「曲作るから帰って!」って言われたんですよ(笑)。
Leo:そういう作り方は多いですね。「Who I Am」も最初、セッションで半分くらい作ったところから始まりましたから。
──作り方も幅広いようですが、メロディのグッとくる感じは一貫して大事にしているという印象があります。
K:メロディがいい音楽が昔から好きですからね。キング(ミサキング)の歌が入ることで、柔らかい感じにしやすいというのもあります。例えば「インサートル」はAメロの僕のボーカルが硬いと思ったんですけど、キングの歌を挟んだことによって印象が変わりましたし。お笑いで言う“緊張と緩和”みたいなことですね。そういうのがあるからキングの声はいいんですよ。
ミサキング:ありがとう。

▲カンタロー (G)
──もともと歌うことは好きなんですか?
ミサキング:嫌いではないです。
K:キングは特殊能力をたくさん持っているんですよ。フェスのステージ上で飛べるんです。というのは、フェスの時は髪の毛が逆立って、宙に浮いて飛べそうな感じになるので。
──どういう状態ですか? 超サイヤ人みたいになるっていうこと?
K:そういうことです(笑)。
帆保健太郎:よくわからない説明だから、すごい空気になってるぞ。
──ははは。個々の持ち味が未知数です(笑)。
カンタロー:頑張って工夫したものを受け入れてもらえるバンドなんですよ。
帆保健太郎:“すごいプレイヤーたちだな”っていうのは、外からこのバンドを見てた時から感じていたんですけど、実際に自分が入ってみると本当に手応えだらけで。







