【インタビュー】日本でブラジル音楽シーンを形成する今井亮太郎、本場のノリ、ロマン、官能を知る新作完成。ピアニストの生態まで明かす。

■ピアニストには、浮気者が多い。
■浮気者じゃないと、つとまらないんですよ。
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── ピアニストはモテますよね。間違いなく。
今井:楽器がらというものがあって、ピアノって、遊び人が多いと思うんですよ。浮気者が多い。
── 言い切りました(笑)。そのココロは?
今井:たとえばギターの人って、ずっと自分のギターを抱きかかえて練習してるイメージがありますよね? 特にソロ弾き用だと完全にギターが恋人みたいな感じ。で、ピアニストは楽器がら、自分でピアノを持って行くことがないわけですよ。エレピは別にして、その場所に行って、あるものを弾く。そうすると……これは真面目な話ですけど、“こういうピアノじゃなきゃ嫌だ”“こういう音がほしい”とか思ってると、絶対演奏できないんですよ。だからまずピアノと“こんにちは”から始まるんです。ある意味、女性を口説くのと似てるんですね。
── ああ〜、なるほど!
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今井:毎月演奏しに行く場所でも、毎回音が違うので。だから最初は、“今日はどこらへんを使ってほしいの?”とか、ピアノと会話をしながら、どういうタッチで弾くと一番おいしい音が出るのか、自分が演奏するんじゃなくて、ピアノがしてほしい演奏をする。そうすると、ピアノが逆に自分のおいしいところを引き出してくれるので、毎回、“はじめまして”“久しぶりだね、元気だった?”“君、可愛いね”とか、そういう感じから始めるわけです。
── 今の手つきがめちゃめちゃエロいです(笑)。でも、すごい納得しました。
今井:だからピアニストは、浮気者じゃないとつとまらない。ギターみたいに1個の楽器にのめりこんでしまうと、弾けなくなっちゃうんですよ。と、ピアニストは浮気者が多いというのが……僕の想像です(笑)。
── うーん、想像ですか(笑)。
今井:ピアニストは、距離を保って話すと楽しい。でも近くにいると危ない(笑)。以上、ピアニストのマランドロ・トークでした(笑)。
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アルバム『コバルト・ダンス-COBALT Dance-』
COCB-54167 ¥2,800(税込)
発売元:日本コロムビア
[収録曲]
1. 青い瞳のアドリアーナ – Adriana – (今井亮太郎)
2. 雨上がりの午後 – Tarde após a Chuva – (今井亮太郎)
3. Olha Pro Céu – ルック・トゥ・ザ・スカイ –
4. Lamento no Morro – ファベーラの嘆き –
5. スカイブルーの肖像 – Retrato em Céu Azul – (今井亮太郎)
6. 色えんぴつ(2014 Celsinho in Japan ver.) – Lápis de Cor – (今井亮太郎)
7. 紫陽花(COBALT Dance ver.) – Ajisai – (今井亮太郎)
8. コバルトの風 – Vento Azul Cobalto – (今井亮太郎)
9. 湘南マランドロ feat. coba – Malandrinho do Shonan – (今井亮太郎)
with Jorginho do Pandeiro & Celsinho Silva
10. Feel Like Making Love – 愛のためいき –
11. ミ・アモーレ – Mi Amore –
12. Carinhoso – カリニョーゾ –
13. Wave – 波 –
14. Mais – マイス – (今井亮太郎)
15. Sepia Rosa – セピア・ホーザ – (今井亮太郎)
16. 月明かりのエンジェル – Anjo Dançando ao Luar – (今井亮太郎)






