ジョン・レノン射殺犯「エリザベス・テイラーも狙っていた」
9月初め、ジョン・レノンを射殺したマーク・チャップマンの仮釈放申請が却下されたが、その際の公聴会で用いられたチャップマンの尋問内容が公開された。チャップマンは、ジョン・レノンのほか、女優のエリザベス・テイラー、TV司会者ジョニー・カーソンらも標的候補に挙げていたという。
チャップマンは以前、ポール・マッカートニーやジャクリーン・ケネディ元大統領夫人の名も標的リストにあったと話しているが、今回、それは覚えていないが、テイラーとカーソンを検討していたのは覚えていると話したという。
また、「リストがあって、彼(ジョン・レノン)はそのトップだった」、最終的にジョン・レノンを選んだのは「近づきやすそうだったから」とも話したという。ジョン・レノンやエリザベス・テイラー、ジョニー・カーソンらを選んだのは「有名だから…。それだけだ。彼らがどうこうってわけじゃなかった。自分の問題だった。すべて、当時の自分の問題だ…。レノンじゃなければ、べつの誰かだったかもしれない」という。
「ジョン・レノンを殺すことで、自分は何者か(somebody)になれるじゃないかと思った。その代わり、自分は殺人者になった。殺人者は何者でもない。ビッグ・ノーバディ(big nobody)だ」
禁固20年以上の不定期刑で服役しているチャップマンは9月7日、6回目となる仮釈放申請が却下された。
Ako Suzuki, London