──原田さん以外はどんなメンバーでレコーディンングを？

DAMIJAW　ドラムはジャンヌのshuji君です。長らく一緒に音を合わせてなかったんで、どんな感じかなと思って。

──久々に音を合わすのって、照れくさかったりしませんでした？

DAMIJAW　わりと僕は大丈夫でしたね。shuji君も意外と淡々とした感じで。

──間奏の最後あたりでshujiさん、やっと暴れん坊になってましたけどね（笑）。

DAMIJAW　そうですね、いい感じで。

──で、こんなにもメッセージ性が強い硬派な1曲目の後が「ダーミー城の吸血悪魔（笑）」って。これ、かなりの驚きだったんですけど。このタイトル“えぇーー”みたいな感じで（笑）。

DAMIJAW　DAMIJAWとダーミー城というダジャレ以外のなにものでもないです。だから（笑）も含めてのタイトルで、これはシャレです。こういうのは前回のプロジェクトではやってなかったことなんで、これからはこういう笑いのテイストも含め、いろんなことにチャレンジしていくという姿勢の表われです。歌詞は吸血悪魔の話で、吸血悪魔といえば城に住んでるよな？　じゃあその城の名前は？……ダーミー城だって（笑）。

──ここからいきなりの重低音炸裂なんですが、チューニングは下げてるんですか？

DAMIJAW　チューニングはノーマルで5弦ベースと7弦ギターを使ってます。

──曲調的には、ライヴでヘドバン燃えてくれよという解釈でいいですか？

DAMIJAW　もちろんです！

──タイトルは（笑）ですが、間奏のこの緩やかな転調感など大人のテクニカルな部分を感じたところでした。

DAMIJAW　しのびよる的なイメージで聴いてもらえたらなというところで。

──ああ～、それバッチリですね。では3曲目の「AOBUSA」。これはSUZUKIの隼のバイクのこと？

DAMIJAW　そうです。よくご存知で。僕が隼が好きすぎて。青い隼に乗ってるんですけど、そのバイクに対する熱い愛を赤裸々に書きました。曲自体は聴いてて気持ちがいい曲ができればいいなと思って。僕の中ではビートロック。BOOWYとかKATZEとか、8ビートで疾走感をモロに出していく感じをイメージして作りました。

──メタルも聴きつつ、尾崎やKATZEまで聴いてるんですね。

DAMIJAW　メタルとか聴きだしたの、ここ最近なんですよ（笑）。基本的に歌謡曲をずっと聴いてたんですよ。中学生になって海外のバンドとか聴いててもメロディがしっかりあるものを好んでて。歌がない曲というのはサウンドはカッコ良くても僕の中ではあり得なかったんですよ。昔は。

──じゃあ元来、美メロ大好きな体質。

DAMIJAW　そうですね。だからメロディのないものは作れない気がします。僕の中では。

──素朴な疑問なんですけど、昔からそんな美メロ体質なのに、なんでベースを選んだんですか？

DAMIJAW　初めはギターだったんです。中学のときにジャンヌダルクのもっともっと前のバンドを組んで。そのときはyasuがヴォーカルで、僕とyouがギターでバンドやってたんですけど、あるときyouがもの凄い速弾きをしだしたんですよ。それを見て“ああ、俺あんなん無理や”と思ってベースにしたんです。簡単かなと思って。

──そこでベース選んでおいてよかったなと。

DAMIJAW　まあ、よかったかな（笑）。でも、いまの知識を持って楽器を手にするときに戻れたらベースは手にしないと思います。いまだったらギターかヴォーカル選ぶんじゃないですかね（笑）。メロディがしっかり耳に届きますから。

──あっ！　じゃあこっちのプロジェクトでは、あのとき挫折したギターに再挑戦したらいいじゃないですか。（強引に）宣言しときましょう、ここで。

DAMIJAW　いやっ……そっ、そうですね（苦笑）。ギターだけに限らずいろんな楽器にチャレンジできたらと思います。

──では最後に、このシングルをリリースして以降の活動について教えてください。

DAMIJAW　4月28日にアルバムを出します。アルバムにはいろんなテイストの楽曲が入るんで、結構バラエティーに富んだものになると思います。これを出して6月上旬ぐらいから全国ツアーを廻る予定です。いまから楽しみでしょうがないです。

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