メジャー第2弾「Swimming Dancing」特集:キラキラ・エキセントリックなサワールドにようこそ

2009.11.24 14:28

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SAWA

SAWAの音楽的ルーツにある重要人物のひとり m-floの☆TAKU TAKAHASHIとのコラボが実現

メジャー第2弾ミニ・アルバム『Swimming Dancing』 2009.11.25 release

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    なめらかなあんこの中にある
    皮のつぶつぶ感がかわいいですねぇ(笑)。

    ――“サワールド”とはいったいどんな世界なんですか?

    SAWA : もともとエスケイプする思考がすごく強くて、いっつも妄想ばかりしてるんですね。その妄想のパターンも空を飛んでいたり、上に上がっていく妄想が多くて。たぶん、根がアッパーなせいだと思うんですけど(笑)、私がもっている“サワールド”は遥か上空にあって、四角があまりないワンダーランドで、かわいいもののなかにシュールなものが入り込んでる世界なんですね。そこにはミラーボールとか土星とか生首とかがあるんですけど……。

    ――ちなみに、SAWAさんにとっての“かわいいもの”って、どんなものなんですか?

    SAWA : 普通にアルパカとか。あとは……つぶあん。なめらかなあんこの中にある皮のつぶつぶ感がかわいいですねぇ(笑)。

    ――(笑)ライヴではボーリングの玉になったミラーボールも登場しますが、SAWAさんにとってミラーボールっていうのはどんな象徴なんですか?

    SAWA : いろんなものを吸収しつつ跳ね返す力もある多面体で、全方位に光を放ってる、私の憧れですね。私が最初に音楽の中にミラーボールや宇宙を感じたのは、m-floだったんですよ。音楽で時間と空間を歪ませて新しいものを作るというか、音だけで“未知の世界に持っていかれる感”に衝撃を受けて。

    ――4枚目のミニ・アルバム『Swimming Dancing』ではm-floの☆Taku Takahashiさんとのコラボが実現しましたが、SAWAさんにとってm-floはどんな存在ですか?

    SAWA : 憧れの人というか、ルーツですね。m-floと出会って、J-POPだけじゃ物足りなくなって、もっと刺激のある音楽を求めるようになった。だから、せっかくTakuさんとやらせてもらうのであれば、いつもの私より攻撃的で、まろやかなものというよりは、とがったものにしたいと思ってました。

    (ゲゲゲの鬼太郎の)“墓場で運動会”の海ヴァージョンですね(笑)。

    みんなでワイワイやってる、みたいな。

    ――今回の制作はどうやって進行したんですか?

    SAWA : いろいろ話したんですけど、曲に関してこうして欲しいと言ったわけではなくて、全然関係ないところから作ったような感じですね。私の性格とかを話してるうちに……性格で作ったような感じ(笑)。ただ、メロディを作ったり、歌詞をのせる作業も一緒にやらせてもらったので、いままででいちばん“一緒に作った感”がありますね。歌詞を書いて、見せて、“いっちゃってるね。ぶっとんでるね”って言われながら進んでいったって感じです(笑)。

    ――トラックを聴いてどんな歌詞を書こうと?

    SAWA : すごく海の中に引きずり込まれるような感覚があったんですよね。ぶくぶくぶくって、一気に持っていかれる感じで。そのままもぐって、帰ってこれなくてもいいやと思ったんです。だから、未知の世界を海の中で書いてみようと思って。

    ――それはどんな世界?

    SAWA : タコもイカもいる、(ゲゲゲの鬼太郎の)“墓場で運動会”の海ヴァージョンですね(笑)。みんなでワイワイやってる、みたいな。

    ――あはははは。

    SAWA : そこから、クラブも地下に潜っていくので、ダンスフロアの光景を深海の魚たちに見立ててみようと思って。私もクラブで歌ってますけど、明け方にうち上げられる人が、浜辺にうちあげられた魚にすごく似てるなって思って(笑)。満ち潮のようなピークもあるし、その波に乗れないと楽しくないじゃないですか。だから、クラブに遊びに行った人が波に乗って、浜辺に打ち上げられるまでの過程を書いた歌ですね。『COLORS』でファンタジー、『TIME&SPACE』で宇宙、『I Can Fly』で空にエスケイプして、このミニ・アルバムで初めて海に潜ったっていう感じです。

    ――今後のSAWAさんはどこに向かっていくんでしょうか?

    SAWA : Takuさんとはもう1曲、ダブステップを取り入れた「World-Wide Tea Party」っていう曲も作ったんですけど、その歌詞のなかにある<♪10億人との対面に向かって>っていうひと言に集約されてるかなって思いますね。まだ出会ってない人たちにも心を開いて、メッセージを発信していきたいなって思ってます。

    ――その伝えたいメッセージってなんですか?

    SAWA : デビューから1年半が経って、改めて歌うことが好きなんだなって気づいたんですよ。だから、音楽が好きだっていう気持ちが伝われば、みんなにも楽しんでもらえるんじゃないかと思うので、もっとキャッチーでポップでおもしろい曲を書いて、未知の世界に連れて行けたらいいなと思いますね。

    取材・文●永堀アツオ

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