キース「ミック・ジャガーに合わせてる」
不仲とまでは言わずとも、度々ミック・ジャガーを批判するような、おちょくるような発言をするキース・リチャーズだが、仕事ではミックのよき理解者のようだ。
ローリング・ストーンズのコンサートのセットリストは、ミックが決定するだけでなく、彼のその日の体調によりキーを変えることもあるという。キースはそんなフロントマンの役割を理解/尊重するとともに、サポート役に回っているらしい。
「ステージに上がって、歌わなきゃならないのは奴(ジャガー)だろ。バンドとしてみれば、何を歌うか決めるのはシンガーしかいねえと思う。奴は“今夜はこのキーじゃ高すぎる。声が出ないかもしれない”って言うかもしれねえ。俺は、それを解決するためにちょっとばかり調整するまでだ。それか、ミックが楽になるようにしてやる。フロントマンに自信を持たせるってのが、バンドの仕事だ。それがバンドってもんだろ。1人は皆のために、皆は1人のためにってことさ」
勝手気ままにプレイしているように見えるキースだが、この発言は頼もしい。
Ako Suzuki, London







