<FRF’06>ハッピー・マンデーズ、フジの最後にふさわしく

今年もまたこの時が来てしまった……。狂乱の3日間を締めくくるのは、去年のプライマル・スクリームに引き続き、同じく’90年代初頭のイギリスを牽引したバンド、ハッピー・マンデーズ。今回の再復活で2度目のフジ参戦となる。
ジャージを着込み、坊主頭を上下に揺らしながらステージを闊歩するショーン・ライダーはリアル・フーリガンそのものだ。そして、サポート女性シンガーが歌っていることなんかお構いなしにMCを入れるショーンを尻目に、へろへろダンスでマラカスを振り続けるだけのベズ。目の前で繰り広げられるマッドチェスター劇に思わずにやけながらも、粘着質のマンチェ・グルーヴに自然と腰が動く。

「キンキー・アフロ」から新曲「プレイグラウンド・スーパースター」まで散りばめたセットリストは正にベスト・ヒットな内容。そして最後は「24アワーズ・パーティー・ピープル」! フジの最後に、これほどふさわしい曲はない。
来年は誰がラストを飾るのか……来るべき彼等の新作とともに、来年のフジを待ちたい。
取材・文●古澤輝由
写真●Masanori Naruse
FUJI ROCK FESTIVAL ’06特集
http://www.barks.jp/feature/?id=1000025344







