ZEEBRA、ヒップホップ本来のポジティヴィティみつめた原点回帰!~アルバム『The New Beginning』特集2

2006.02.13 00:00

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ZEEBRA 「世の中に対して、社会のために、自分が何かできるか。そういうポジティヴィティ」

 
 


――ところで、今回は過去最高にゲスト陣が多彩です。これからが楽しみなニューカマーから、Mummy-D、D.L(DEV LARGE)、TWIGYといったシーンを築いてきたメンツまで、ある意味ZEEBRA史をなぞったラインナップになってる。

 
ZEEBRA:でも、ノスタルジックなものを作る気はなかったから。やっぱり現役として、今のものを作ろうと思えるポテンシャルがあるヤツとしかやる気はなかった。
 

――とはいえ、このゲスト陣の振れ幅はホントに広い。

 
ZEEBRA:時間軸の振れ幅がね。もうタイムマシーンみたいな感じ。
 

――作っていて、その時間の経過にめまいを覚えることはなかった?(笑)

 
ZEEBRA:あはは! 今、思い起こしてみると、レコーディングは大変だったけどね。ひたすら毎日レコーディングって感じでやってたし、いろいろな角度の曲で成立した粒立ちのいいアルバムにしたいっていう気持ちがすげえあったから。だから、そういうものを作るっていう集中力が必要で、それにめまいって感じ(笑)。ホントにクワーッと考えて途中で倒れるみたいな。あとは、「Do What U Gotta Do」はBPMが速すぎて、ヴァースをやり終えた途端、後ろのソファに倒れ込むとか(笑)。
 

――アルバム作りの意気が上がりつつ、息もあがったと(笑)。

 
ZEEBRA:そう! フィジカルな部分で倒れるっていう(笑)。実際、PV撮影でも何度も倒れたもん。今回の撮影は、床に回転式のカメラが据え置かれていてグルグル回るのね。そのカメラを中腰の姿勢でひたすら追いかけていかなきゃならないから、4テイク目くらいで、もう太ももがパンパン。しかも、常に4ショットを撮ろうってことになってたから、誰かが歌ってても後ろでノリノリになってなきゃいけないっていう。でもね、AIが収録の合間もあのままのテンションで元気だから、それ見てなんとなく俺らもダマされて(笑)、最後までなんとか乗り切れたっていう。ホントありがとうって感じだね、AIには。
 

――じゃあ、ずばりPVの見どころは?

 
ZEEBRA:見どころは安室ちゃんの笑顔(笑)。あの笑顔はなかなか出ないらしいんだよね、普段、本人のビデオだと。あとは、俺とMummy-Dが年甲斐もなくアホをやるっていうのもポイント。あと、曲としては、アウトロを楽しんでもらいたいですね。安室ちゃんに「オラオラ」言わせるっていう。アレはある意味、プレイだから(笑)。安室ちゃんに「上がれ、バッド・ボーイ」とか言わせるプレイ。それを言われてBボーイたちが喜ぶっていう。そういう図式のプレイだから(笑)。
 

取材・文●猪又 孝(Do The Monkey)

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