▲「ヘヴィメタルとは
こういうものだ!」
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――今回は、初のアメリカレコーディングだね。なおかつ合宿をしながらっていう。
ANCHANG:単純に洋楽好きで育ったので、とにかく向こうで録って、自分達の曲がどうなるのかを確かめたいっていうのがずっとあった。だから夢でしたねー。金髪女性と…(笑)。
CIRCUIT.V.PANTHER(以下、PANTHER):向こうのレコーディングって、弾きにくいペケペケの音で録らなきゃいけないとか話に聞いてた。でも、実際に行ってみたら、僕らの出したい音をそのまま録ってくれるエンジニアだったんで、これなら普段と変わらんなーって感じ。ギターソロはエフェクト無し。基本的にルーム・リバウンドだけです。アンプの音はハンパじゃなくデカかったですけどね。
SAMURAI.W.KENJILAW(以下、KENJILAW):アメリカと言えば音楽に限らずラフで、いい意味で適当な感じのイメージがあったんですけど。でも実際行ってみると、プレイのの前の音作りとかはけっこう細かくエンジニアの人と話を詰める。日本でやるよりもっと細かくできたんじゃないかな。
――録り終わって自分の耳で聴いてみてどう?
ANCHANG:湿度の差なのかわからないですけど、生音が全部すごくいい音に聞こえるんですよ。革命的に変わっているんです。マシンガンズ・サウンズっていうところでは思ったほど変わっていないように聞こえるんですが、一個一個の音は革命的に変わってますね。ドラムの音とか生っぽくて、すごいですよ。
SPEED
STAR SYPAN JOE(以下、SYPAN JOE):ほんとビックリしたんですよ。予想以上だったんで。録った音をスタジオで聴いた時点でイッちゃってましたね。ヤッタぜって。
――音が変わることによって演奏も変わった?
ANCHANG:音で変わったっていうより、アメリカ式のやり方で個人的な独創性なんかが濃くなった気がしますけどね。例えばKENJILAWだったら、プリプロで弾いていたベースラインとは全然違うものを本番で弾いてる。KENJILAWがそれでいいと思ったらいいんじゃないのっていう。だから、途中で分からないから練るっていう作業よりは、できたから来いっていう感じなんですよね。
KENJILAW:詰まる時は詰まるんですけど、基本的には気持ちよくなるまで弾いて、途中でピンとくるテイクができたら、みんなを呼んで聴いてもらう。だから、理屈っぽく考えることはなかったですね。期待していたアメリカっぽさっていうのは、そういうことなのかもしれないです。
ANCHANG:エンジニアの人が日本語を覚えちゃってですね、「オシイ、オシイ」とか「モウチョット」とかって言うんですよね(笑)。
SYPAN
JOE:その“もうちょっと”の部分が難しいんですよね。だから、みんながいいって言うまで何回でもやってやるぞって。でも気持ちよかったですよ。音も気持ちいいし。中音の感じが違うから。
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