──日本であなたのアルバム『ラガ・ホップ』は輸入盤の時点で大ヒットしましたね。おめでとうございます!
トリニティ:ええ、とてもビックリよ。すごく光栄だわ。
──日本にこうした耳の早いレゲエのシーンがあることは知ってました?
トリニティ:実は友達から“どうやら日本ではレゲエがホットらしい“というウワサは聞いてたのよ。でも、それで自分が注目されるのは驚いてるわ。
──レゲエは何歳の頃から聴いてます?
トリニティ:もう、それは物心ついた時から。父親がトリニダードの生まれというのもあったし。今回のアルバムでカヴァーしている「アップ・タウン・トップ・ランキン」なんかは、私が最初に覚えたレゲエ・ソングのひとつよ。
──このアルバムは、もちろんダンスホールの作品としても聴けますけど、R&B/ヒップホップや、もっと純粋にポップ・ミュージックのアルバムとして聴けるものですね。
トリニティ:ええ。だから『ラガ・ホップ』(Reggae+Hiphop)というタイトルにしたぐらいなの。実際に私はいろんな音楽を聴くのが好きよ。メアリー・J.ブライジからボブ・マーリーに、U2やコールドプレイも聴くし。カントリーとラウド・ロック以外はOKよ。
──それは、あなたがハーフであることにも関係してます?
トリニティ:ええ。それはすごくあると思う。それは音楽のことだけじゃなくて、様々なことに言えると思うの。何でもひとつのカテゴリーに囚われるのは良くないわ。
──ハーフであることで苦労しました?
トリニティ:幸い育ったのがロンドンだったから、それはなかったの。他の街に比べたら、人種の壁に寛容な街だったから。
──で、あなたのご両親はあなたのことをテニス選手として育てようとしてたんですって?
トリニティ:そうなの。それはもう幼い頃からね。実際、テニスの奨学金で大学にも進学したし。
──じゃあ、世が世ならテニス選手だったわけですね。今振り返って、「自分はテニス選手になってたら……」って思うことは?
トリニティ:それはあるわ(笑)。でも、膝をケガしちゃってたから、テニス選手としては難しかったの。それに、今、音楽に打ち込んでいる程には、テニスに夢中にはなれなかったとも思う。
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