デイヴ：やっぱり、レッド・ツェッペリンのジョン・ボーナム。そして、デイヴ・グロール（フー・ファイターズ）だね。やっぱり、ドラマーだからさ（笑）。

──手数の多い系が好きなんだね（笑）。じゃあ、最近のバンドで好きなのは？

デイヴ：インキュバス、フー・ファイターズかなあ。あと、ビッフィ・クライロ。

ルーク：僕もインキュバスは外せない。あと、カサビアンやキングス・オブ・レオンもいいと思う。でも……、やっぱり、’60～’70年代のロックの方を聴いてしまうんだよな。

──でも、そんな渋めな音楽をやっているキミたちだけど、イギリスでも、日本でも女のコにキャーキャー言われる大人気だよね。

ルーク：ああ、どこに行ってもそういう状況なのには驚くよね。

──あんまり女のコに人気が出過ぎて、アイドル・バンドっぽく見られたりしたら、やっぱりそれは嫌？

ルーク：う～ん。実感ないなあ。たしかに不思議な現象ではあるけど、アイドルとは思わないな。

──ルースターはイギリスのバンドだけど、音の感触はどちらかというと、今のアメリカの方がむしろウケそうな気がするんだけど。

デイヴ：それは他の人にも言われたことはあるんだけど、僕らとしてはまだそこまでは意識してないよ。この前、PVの撮影にアメリカに行ったとき、現地スタッフの人にも気に入ってもらえたから、そういう要素はあるのかもしれないけど。でも、僕たちはまだ今回がイギリス以外の国で初のデビューだし、そこまで先のプランはまだ考えてない。

ルーク：僕たちとしては、アメリカよりもむしろイギリスのバンドの影響を強く受けていると思うよ。コンテンポラリーなものではないかもしれないけど。まあ、将来的にはアメリカに限らず、いろんな国には行ってみたいけどね。

──今年、サマー・フェスティバルには出るの？

ルーク：SUMMER
SONICに出ることになったよ！これは僕たちもすごく楽しみにしてるよ。あと、今年も（イギリスの）Vフェスティバルに出るんだ。実は、このフェスには昨年もデビュー前なのに出させてもらってすごく感謝してるんだ。

デイヴ：あの時はデビュー前だったから、すごく小さな会場で、お客さんも僕らのこと知らないから素通りされちゃった（笑）。でも、今年はCDも出して、ある程度は名も知られたから、ようやくちゃんと見てもらえるからうれしいよね。

──じゃあ、いいショウを期待してるよ。

ルーク、デイヴ：ありがとう！

取材・文●沢田太陽