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キメット・ウォーターズ
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──どれくらいの頻度で、またどういう練習をしているんですか?
キメット: 週に2回、夜の6時半から8時半までの2時間よ。休みなしで2時間みっちりやるの。必要に応じて臨時の練習もあるし、かなり厳しいわよ。仕事もやりくりしなきゃならないし。
リッチー: 全員でやるんだ。みんな働いているからこれだけなんだけど、時間の余裕があれば、もっとやってると思うよ。練習は楽しみでもありドキドキもする。怒られたらどうしようとか思ってね。でも練習に参加することで歌って何かを学ぶということがあるんで楽しみにはしてるんだ。
キャロル: 一年に200回コンサートをやってるんで、そのコンサートの前には必ずリハーサルがあるの。それを週2回の練習とは別にやってるから、合計したらものすごい時間やってることになるわね。コンサート前のリハーサルは完璧なものを作る必要があるので、かなり厳しいものなのよ。私はクワイアがやりたくてARCの職員になったんだから、これを続けていくのが私のライフスタイルなの。
──CDやDVDでのあなた達の表情や歌声から生きる喜びを感じられて、こちらも元気になります。これまではそれをもらう立場だったのが、今度は人にあげる立場になっているわけですが。
キャロル: 素晴らしいことね。私がその立場にいる者として選ばれたことに感動している。これまでは自分さえよければいいと考えてたけど、今では人に伝道する立場になって、言葉の違う日本にまで来られたんだから。
リッチー: とても感謝してる。僕は昔、スターになるという夢があったんだ。でもそういう夢は時間と共に崩れていった。でも、神のためのゴスペルというものを歌って、人々に生きる喜びや力を与えられるようになったということは、ある意味ではスターになれたのかなと思う。“一度薬物中毒になったら一生薬物中毒”っていう言い方があるんだけど、僕がそれは違うという証拠になれたんだ。
キメット: 生まれて初めて自分のやっていることに誇りを持てたわ。感謝してる。
──DVDにはレコーディング風景の映像が入っていますが、かなり厳しかったようですね。
キャロル: 今まで見てきた地獄に比べればマシなものよ(笑)。集中力やエネルギーを使って、そりゃ大変なものだったわ。自分のエゴなどを抑えてリーダーに従って前に進んでいく、そういう信頼感があったからこそできたんだと思う。普通の歌じゃなくてゴスペルだから、どうメッセージやストーリーを伝えていくか考えて、ものすごいエネルギーが必要だったの。でも一生に一度のチャンスだと思って頑張ったわ。
リッチー: はっきり言って、ものすごく大変だった。今回は大人数ということもあったし、エンジニアのテクニカルなことで待ち時間も長かった。一日中12時間くらいずっと立ってなきゃならなかったのがつらかったね。でもでき上がりを聴いて、やってよかったと思えた。
キメット: 私は参加できただけでも幸せだったわ。
──このCDの中で一番好きな曲は?
リッチー: 「Thank You Lord」だね。CDには入ってないんだけど、僕もソロを取らせてもらうことが多いんだ。それを歌っている時は、本当に神に近づいて話しているような気分になる。僕にとっては特別な曲なんだ。
キメット: 私も「Thank You Lord」。気持ちを直接言えるっていうのがこの曲のいいところなの。歌ってるだけで感動してくるわ。
キャロル: どれも良い曲なんで難しいんだけれども、私は「Secret
Place」が好き。全部聖書の中の言葉なんだけど、この歌詞に共感できる部分が多いの。子供の頃の思い出とか。