『ミドルマン』をリリース後、活動を8年間停止していたボズが、’88年にアルバム『アザー・ロード』で復活、その中からこの曲が大ヒット。低迷していたAORもボズと一緒にメインストリームに帰ってきた。彼と同じくミスターAORと称されるボビー・コールドウェルとの共作で「We
Are All Alone」などの往年の名曲を思い起こさせるような、ボズならではの甘い歌声がキマっているメロウなバラードだ。
長いブランクを経て21世紀に活動を再開したスティーリー・ダン。最新作『Everything Must
Go』は、以前に比べてライトでさらっと聴きやすくなっていたためか、肩透かしを食らったというコアなファンもいた。しかしこの曲を聴けば“ダン”節が健在なのがわかる。グルーヴィでジャジー、都会的で緻密でシニカルといった要素は色濃く残っているし、独特の研ぎ澄まされた雰囲気は以前とまったく変わっていない。