トライセラは、脱いでもスゴイんです
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| ド派手なステージ・セットと淘汰された演奏。 裸のバンドがカッコ良くなきゃこんな演出できないぜ、 とTRICERATOPSの神髄に惚れ惚れさせられっぱなしの今ツアー。 全19公演の中盤、グリーンホールの模様をお届け! |
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| トライセラは、脱いでもスゴイんです |
| <誰もまだ本当のトライセラを知らない>
今年2月にリリースされたアルバム『KING OF THE JUNGLE』のパッケージには、こんな言葉が記されていた。このアルバムのオープニング・ナンバーでもあるタイトル曲「King Of The Jungle」には、着飾らない裸の自分、本能に従うべき瞬間、“ありのまま”を愛したい・愛して欲しいというメッセージが込められている。 そして、これらの想いがファンとの関係においてもそうであることを体現してみせる、今回の<KING OF THE JUNGLE TOUR>。 そのタイトルから想起させるビジュアル・イメージを立体化したステージ。何が潜んでいるのか? 何が飛び出すのか?<♪ここはJungle>、まさにそんなドキドキ感に満ち満ちた空間だ。
全19公演の8公演目ということで、「どんどん良くなってきてるよ」とここまでのツアーの手ごたえを語る和田唱。そして、ツアーと並行して行なっているレコーディングの充実ぶりを伺わせるかのように、アコギによる「GUATEMALA」をプレイ。今ツアーでアコギを弾くのはこの日が初らしい。 ライヴ中盤、ドラマー/吉田佳史のソロ・コーナー(?)ではブランキーの「赤いタンバリン」、ラルクの「HONEY」とお茶目なカヴァー・タイムも。これが意外にも、似てるんだな、ベンジーの声に! |
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彼らのステージを観るたびに思うのだが、ギター=1、ベース=1、ドラム=1という極めてシンプルな構成とはとても思えない、音の厚みと深さが素晴らしい。そして、そのテクニックを誇らしげに見せつけるのではなく、いたって自然な面持ちでサラリとやってのけてしまうところにトライセラの無二の存在価値を見出してしまうのだ。
トライセラトップスとは、“脱いでもスゴイ”バンドなのだと改めて認識させられるライヴであった。 文●望木綾子 |
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そのタイトルから想起させるビジュアル・イメージを立体化したステージ。何が潜んでいるのか? 何が飛び出すのか?<♪ここはJungle>、まさにそんなドキドキ感に満ち満ちた空間だ。
ベーシスト/林 幸治の初ヴォーカルによる三連のロッカバラード「Listen」、そぼ降る雨に濡れながら内なる熱を消化しているような「Rain」とミディアム・ナンバーが続き、クライマックスに向けて加速度が増していく。
ド派手なステージ・セットを組んだとしても、それはロックがエンターテインメントであることを自ら熟知して楽しんでいることの証であり、演奏をフォローするための飛び道具ではない。







