eX-Girlはいろんなことをする。eX-Girlであることを見せつけるために色々なことをするのである。見たこともない奇抜な衣装で登場するし、ノイジーなアンサンブルのすぐ横に全編アカペラの曲を配置したり、必要な音があれば、フロアに置いたミニシンセをヒールの高い靴でなでつける。また必要がなければドラムからバスドラムをも排除するのである。歌詞はすべて英語であるが、日本の文化が英訳されたものではない。「Revenge of KERO KERO」という具合にeX-Girlなのである。もちろん変わっていればいいというものではないことは、百も承知である。それを誰も見たことがないくらいに貫いている、それも自然にである。そうでなければカッコ悪いだけだ。