【速レポ】<REDLINE>マキシマム ザ ホルモン、「20241207と1208、この数字に思いっきり赤い線を引けー!!」

SEが派手に響いた瞬間、オーディエンス全員によるハンドクラップが会場を揺るがした。BEGINNING STAGEに18時50分、君臨したのはマキシマム ザ ホルモンである。ステージに登場した直後、ガンガンにオーディエンスを煽りまくった4人。最後にダイスケはんが勢いよく叫びをあげた。
「オイッ、全部、出してみろー!!」
その煽りに、腹ペコが喜びと狂気の入り混じった汚い声をあげる。そんな腹ペコに最初に喰らわすのは「鬱くしきOP〜月の爆撃機〜」。そこからの「鬱くしき人々のうた」だ。もうとっくに興奮状態の腹ペコは、曲が始まった途端、限界をすでに突破。すべての勢力も、精神力も、体力も使い果たす勢いだ。真っ赤に点滅するライトが腹ペコたちのやる気たっぷりな姿をギラギラに浮かび上がらせていく。それはマキシマム ザ ホルモンも同じ。欲求不満の腹ペコを前に、今夜はなんでもかんでもマシマシ状態だ。猛烈な音とプレイとスクリームが縦横無尽になって炸裂し続ける。
「REDLINE ALL THE FINALへ、ようこそー! と言ってますけど、我々、初です。おいしいとこだけ来て、すんません。この2日間、エグない? ヤバない? 多分、みんなが“俺の考える最強のフェス”って。これ、現実なんで。俺の考える最強のフェス、これ、マジでリアルだから。この音と耳鳴りと傷、全部、持って帰って、明日まで現実味わうぞ!」──ナヲ

“三度の飯より飯が好き!”を全員で決めながら突入するのは「シミ」。腹ペコに歌わせるコーラス部分は、マキシマムザ亮君が立てた中指を指揮者のように動かして煽りに煽る。ついでに鼻くそだってほじる。かと思えば、上ちゃんはシンセを併用して、マキシマムザ亮君のギターフレーズとユニゾンも。その上ちゃんの暗黒ベースラインからブチかますのは「便所サンダルダンス」だ。スクリーンには、リアルタイムでライブシーンとリリックが映し出されていった。語感の良さの奥に潜むメッセージを突きつけ、腹ペコの脳内も視覚も刺激する。すでに馴染み深い曲であっても、作った当時のままではなく、味わい方も聴かせ方も常にアップデートしていくのがマキシマム ザ ホルモンだ。
「REDLINE、俺たち、初めて出ました。そしたら最後やて。笑っちゃった。って様々な意味があるんやけど。俺が最初に思い浮かんだのは赤い線。大事なところに赤い線を引くやん。今日の20241207と1208、俺たちとオマエたち全員の人生のなかで、この数字に思いっきり赤い線を引けー!!」──ダイスケはん

轟音のごとき大歓声のなか、続いたのは「G’old〜en〜Guy」。ナヲが優しく歌う場面では、スクリーンに映るナヲに綺麗な光とファンタジックなぼかし処理。技術的な演出だけにとどまらず、ギターソロではクリーンでジャジーなフレーズを華麗に弾くマキシマムザ亮君、ヘドバンしながら鍵盤を弾いて曲を豊かに彩るのはダイスケはん。荒れ狂う猛者のようでいて、しっかりとプレイヤーとしての爪もギラリと光らせるのだ。
勢いも楽しさも新しさもぶっぱなしながら突き進むマキシマム ザ ホルモン。しかしフェスは持ち時間が限られている。MCを極力まで少な目に、畳みかけるようにエンディングへと向かっていく。

そのエンディングはもちろん恋のおまじないである“麺カタコッテリ”を決めながら「恋のスペルマ」だ。密集と渋滞ぶりがすさまじいフロアだが、ダイスケはんの煽りで一心不乱にダンスも巻き起これば、激しいサークルモッシュまで生まれる。そのたび汗臭い大海原が生まれたり、汗くさタイフーンが何個も幕張の地で誕生である。その壮観な景色に、メンバー4人もニヤニヤが止まることはなかった。マキシマム ザ ホルモンにとって最初で最後のREDLINE。匂いも含めて強烈な逸品となっていった。
文◎長谷川幸信
写真◎浜野カズシ
セットリスト
1. 鬱くしきOP〜月の爆撃機〜/鬱くしき人々のうた
2. シミ
3. 便所サンダルダンス
4. G’old〜en〜Guy
5. ビキニ・スポーツ・ポンチン
6. 恋のスペルマ
■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>
12月7日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00
▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン
■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”
2024年12月6日(金)配信開始
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)

関連リンク
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