【イベントレポート】大盛況、新興国産ギター&ベースメーカーが全国から集結

8月23日(日)、遊ぶ(PLAY)・見つける(CATCH)・つながる(village)をテーマに東京・吉祥寺RinkyDinkStudioとWARPの2会場において初めての開催となった新興国産ギターメーカーたちにスポットを当てた展示会&LIVEイベント<PLAY CATCH-village-(プレイ・キャッチ・ヴィレッジ)>が会場の歴代最多動員数を記録し、ギグバッグを抱えた若者から、楽器好きのベテラン勢、LIVE目当てのファンまで幅広い年齢層が途切れることなく大勢訪れ、超満員のなか大成功を収めた。

北は北海道、南は九州まで日本全国から集まった参加メーカーは17社にも及び、リハーサルスタジオ(RinkyDinkStudio)を一棟貸切にした各ブースにて個性豊かな楽器の展示販売が行われた。ギター&ベースはもちろん、他にも機材やアクセサリーなども含めた新興メーカーも出店。そして隣接するライブハウスでは田渕ひさ子をはじめとするプロミュージシャン総勢11組が白熱のLIVEと、それぞれテーマに沿った興味深いトークショーを展開した。


通常の楽器展示/販売とLIVEのみならず、リハーサルスタジオの特性を活かして大音量での試奏や、クラフトマンとの1対1の会話、LIVE演奏だけでなく来場者からの質疑応答などを受付けたり、事前に決めたテーマに沿ったプロミュージシャンの普段聞けないトークが展開された。転換中にはBARKS編集部の烏丸氏によるメーカーへのインタビューコーナーも興味深く、LIVEを見に来た初見のお客さんにもわかりやすく展示会場との橋渡しができていた。また、出演した田渕ひさ子は事前に全フロア展示を見て回り、気になったメーカー3つを選びステージで弾いてみせたり、メーカーと出演アーティストの連動も積極的に行われた。




中2階では、これから楽器を始める、始めたばかりの若者を対象に「音楽の想いを次世代へ引き継ぐ」という主旨で数々のプロミュージシャンから提供された機材を500円均一で放出するフリーマーケット「Dream Catch」が開催され、11:00のOPENとともに大勢の若者が押し寄せ入場規制が敷かれ、数分のうちにほぼ即完するなど、このイベントには今までにない指向が随所に散りばめられていた。


出店メーカーは、厳選した北海道の木材を使用し、オーダーメイドを中心に制作する恵庭から来たShikagawa guitars & nou Wood Guitars(北海道)、楽器店とのコラボギターも展開し、愛知から滋賀に移転したIbuki Guitars(滋賀)、確固たるキャリアで独立、完成待ちの顧客も多いSera Sound Products(長野)、青梅市にて代表・滝川豪が超個性的9弦ギターなどデザイン制作する個人工房GTI(東京)、リペア経験を活かして独立。アートデザイナーに吹付塗装をコラボなどするCurious InstrumentS(神奈川)、民芸の感覚を取り入れ個性的なデザインで今年立ち上げられたばかりのNatelico Guitars(大阪)、福岡の元ラーメン屋クラフトマンがビザール風デザインでありながら実用的なギターを作るCaramel’s Guitar Kitchen(福岡)、おとぼけビ~バ~のシグネイチャーモデルも手がけ話題のGombo Bass Guitars(大阪)、ピックガードに緻密なレーザー加工がされた美術品のようなギター、ピックアップ交換可能な機種など揃えるEuphoreal(奈良)、大学院で材料工学、機械工学を学び、演奏者に適した楽器設計をしている962woodworks(岐阜)、ヴィンテージ機材の倍音・音抜け・音作りを追求するBELLTONE(東京)、ストラップに取り付けてエフェクターを操作する新感覚のエクスプレッションコントローラーを提供するCASIO DIMENSION SHIFTER(東京)、音作りや機材構成を「音レシピ」として記録・共有できるコミュニティプラットフォームを提供するCASIO TONEBOOK(東京)、高崎市でピックアップの制作とリペアを行う個人工房ブルース工房ピックアップ(群馬)、チタンパーツの制作と販売を行いワンオフパーツも対応可能なtatsuta Titanium Parts(福井)、かわいいストラップやバッグケースなどをデザイン販売するアクセサリーブランドTsundrum_chan(神奈川)、モンスターをテーマに色彩鮮やかなアート作品を描くイラストレーターMarinko(東京)と非常に個性豊かなメーカーたちが一堂に介して賑わった。





また、LIVEパフォーマンスは、吉祥寺の地元大学出身バンドや、デモンストレーションや質疑応答に応えたキダ・モティフォ、兄弟デュオのTyrkouaz、圧倒的演奏力を持つ革命メロイック、ナツメユウキ病欠で急遽出演となった堀江晶太、会場のボルテージは前半から熱気に包まれており、田渕ひさ子の時には入場規制がかかり「透明少女」をプレイした時にはフェスさながら大合唱が巻き起こった。



その後も義手ギタリストLisa13や、超絶ベースの上田カズアキと元Suspended4thのドラマーDennis Lwabu、大阪から人気急上昇中のチセツナガラ、最後は[Alexandros]のサポートもしているギタリストMULLONによるスーパーセッションで盛大に幕を閉じた。

遊ぶ(PLAY)・見つける(CATCH)・つながる(village)をテーマとして初めての立ち上げイベントとなるが、背景として、昨今の原材料費や人件費の高騰で楽器も値上げを余儀なくされている厳しい状況で、このままでは楽器は若者の手の届かないものになってしまう。そんななか、メーカー、楽器店、ミュージシャン、カスタマーがお互いの垣根を越えてつながり、情報を共有して共に盛り上げていきたい、次世代の音楽・楽器業界の活性化の一助となれればと願って立ち上げられたイベントだ。


イベント規模は他のギター展示イベントに比べればまだ小さい方だが、他のイベントでは得られない情報を得て満足して帰ってゆく来場者の姿が多く見かけられた。こうしたイベントが既存の国産メーカーや、楽器店、ギター展示会と繋がってゆき、お互いの垣根を超えた協力体制ができれば、次世代への橋渡しができるのだと思う。
今回のイベントが好評だったことから、来年も企画される予定とのこと。今から非常に楽しみだ。来年の開催決定の知らせを楽しみに待とう。
<PLAY CATCH -village->

2026年8月23日(日)
@東京・吉祥寺RinkyDinkStudio / WARP
11:00~18:30
出店メーカー:Ibuki Guitars(滋賀)/caramels guitar kitchen(福岡)/962 woodworks(滋賀)/ Curious InstrumentS(神奈川)/ Gombo bass guitars(大阪)/Shikagawa Guitars & nou Wood Guitars(北海道)/GTI(東京)/ Sera Sound Products(長野)/Tatsuta Titanium Parts(福井)/ Natelico Guitars(大阪)/BELLTONE(東京)/ Euphoreal(奈良)/ブルース工房ピックアップ(群馬)/tsundrum_chan(神奈川)/ CASIO TONEBOOK & DIMENSION SHIFTER(東京)/ Marinko(東京)
出演アーティスト:田渕ひさ子 /堀江晶太×なおk×三代/革命メロイック/チセツナガラ/Lisa13+Min /Dennis Lwabu / 上田カズアキ/MULLON/キダモティフォ/Tyrkouaz / Laoshi / COME FROM TINY
主催:PLAY CATCH 実行委員会
[問]0422-22-3516(吉祥寺RinkyDinkStudio / WARP)
【Official PLAY CATCH HP】https://playcatchvillage.net
【Official X】https://x.com/pvillage86768

