【ライブレポート】A.B.C-Z、自主企画ツーマンライブフェス第2弾<エビコネ>開催。大黒摩季と“CONNECTION”

A.B.C-Z自主企画ツーマンライブフェス第2弾<A.B.C-Z CONNECTION Vol.2>が、8月19日グランキューブ大阪 メインホールと8月29日・30日パシフィコ横浜 国立大ホールで3日間開催された。2025年にスタートした<A.B.C-Z CONNECTION>通称“エビコネ”。2026年は、大阪会場が加わり初のツアー形式での開催となった。
メンバー発案によるライブタイトルの<CONNECTION>は、“今まで繋がりのなかったアーティストやジャンルなどに繋がる”がコンセプトとなっており、戸塚祥太が“繋がり”を“コンセントに模したキャラクター“で表現した、描き下ろしライブロゴも必見だ。
大阪公演はZiDol、横浜1日目公演は新浜レオン、2日目公演は大黒摩季と、あえて自分たちとは異なるスタイルのエンターテインメントを届ける3組を迎え、新たな“CONNECTION”を魅せるライブとなっている。今回は、8月30日開催の大黒摩季出演回をレポートする。
開演時間になると、暗転して映像が流れ、パッと明るくなるとA.B.C-Zがステージに登場。メンバーが「僕たちが“エビ”と言ったらみなさんが“コネ”と返してコールアンドレスポンスしましょう」と、ファンと“エビコネ”コールをして場を温め「楽しんでー!」と立ち去ると、SEが流れ、大黒摩季が「パシフィコ横浜よ、熱くなれ!」と言いながらパワフルに登場。
大黒の登場に歓声があがり、その盛り上がりのなか「熱くなれ」をパフォーマンス。コーラスと絡んで歌ったり、ベース&ギターに囲まれセンターで歌ったりと、移動しながら歌うも、ぶれることなく力強いな歌声を披露しており、たぎるような情熱が伝わる圧巻のパフォーマンスを披露していた。
メドレー形式で2曲目「DA・KA・RA」に突入すると、サングラスを投げ捨て手拍子しながら「知ってる人は一緒に歌ってください」と客席に呼びかける。手を振り上げ上着を翻しながら上手から下手まで移動し、見事なハイトーンボイスを披露しながらも、ファンとの交流も欠かさない。「チョット」「夏が来る」と、誰もが知っている曲でさらに盛り上げ、階段に足をかけながら歌ったり、《お嬢様》という歌詞に合わせて客席を指さしファンへニコッと笑顔を向けたりと、一つ一つの行動がロックでチャーミング。最後は「幸せになろうね」と笑顔で締めくくり、優しい声かけと洗練されたパフォーマンスとのギャップがたまらなかった。
MCでは各所から「まきねぇー!」「まきちゃーん!」と声が飛ぶなかA.B.C-Zとの出会いや、過去に楽曲提供したことなどを紹介。大黒主催の能登半島地震復興応援チャリティライブ<MAKI’s AID “Cheer Up! 能登半島!” 〜人類みな親戚〜>にA.B.C-Zを誘ったところ、「普通だったらマネージャーを通してサクッと断られることも多いのに、A.B.C-Zは本人たちから返事があり、二つ返事で来てくれた」と語り、「<A.B.C-Z CONNECTION Vol.2>に声がかかったことがすごくうれしくて、今日は前半から飛ばしちゃいました!」と明かした。
スタートバッターとして「えびちゃんをひたすら盛り上げ倒して花火のように散っていきたいと思います(笑)」と明るく話し、次に披露するデビュー35周年記念に作った楽曲「いつかのメロディー」を紹介。「恋愛に不器用で、好きとか愛してるだとか素直な思いを好きな人にだけうまく伝えられなくて、ラブソングがごまんとできてきた。いまだに旦那さんにもつい、照れ隠しで全然違うことを言ってしまうことも多いけど、本当は相手を思ってるよという気持ちを込めた楽曲。35周年でやっと思いっきり素直に書くことができた。」と前置きして、歌い始める。両手でマイクを持ち、思いが詰まったような歌い方をみせたり、客席に語り掛けるように歌ったりして客席からも手拍子が起こり、しっとりと締めくくっていた。
かと思えば「永遠の夢に向かって」のイントロが流れ出し、大黒が「普段のストレスを叫んでロックで解消しましょう」と呼びかけると客席からも「ヘイヘイ!」と声があがり、ノリノリパフォーマンスが始まる。ファンへマイクを向けたり、こぶしを天へ向けつき上げたり、「あなただけ見つめてる」では《あなた》の歌詞でファンを指さしたりと、ここでもファンとの熱い交流や凛としたパフォーマンスは健在。
「いちばん近くにいてね」では客席も曲にのせて手を左右に振り盛り上がり、「Anything Goes!」では、大黒がスタンドマイクを振り上げたり斜め持ちしたり、頭を振って盛り上がり、会場のボルテージも最高潮に。ベストを脱ぎ捨て、“これぞかっこいいフロントボーカル!”というパフォーマンスを目の当たりにし、興奮さめやらぬまま、大黒は「このあとのえびちゃん。楽しんでくださーい!ありがとう!」と言ってスマートに去って行った。

転換中はA.B.C-Zが影アナウンスで“まきねぇ”ライブについて、五関が「気づいたらノッっちゃってて右足だけでリズムとってたから本番前に右の太ももが攣りそう(笑)」「お客さんもだいぶブチ上ってたよね。会場をひとつにするのせ方とかめちゃくちゃ勉強になったな」などと想いを語っていた。
満を持してライトアップされたステージにA.B.C-Zが登場。懐からサングラスを取り出しスイっとかけて「Just Romantic!」を披露。息ぴったりのキレキレダンスを披露するA.B.C-Zと曲中に出てくる《Action!》《L.O.V.E》のファンの合いの手の声量の大きさに、気概を感じて圧倒された。A.B.C-Zとファンが一体となって作り上げる空間に、1曲目からわくわくが止まらない。
「TAP」では素早い振り付けや柔軟性、軽々とした身のこなしなど改めてメンバーの身体能力の高さが伝わる、よそ見する暇もないハイクオリティなダンスを披露しており、思わず釘付けになってしまった。メンバー紹介曲「A.B.Cra-Zy」ではサングラスを取り、客席とのコーレスや、メンバーが下手から上手まで駆け抜けファンを煽ったりとファンサタイムがスタート。客席へ降りて1階のみならず、2階3階へメンバーが分散し、振付を伝授したりファンとハイタッチしたりと、距離の近さも楽しかった。
メドレー形式で「Take a “5” Train」「テレパシーOne! Two!」「チートタイム」「JOYしいキモチ」と畳みかけ、「Summer上々!!」では塚田がステージ上で下手から上手までバク宙・前宙で移動するというトンデモ技を披露。さらにその動きに合わせて「ウェーブしてね!」と声かけをしていて、A.B.C-Z以外では有り得ないミラクルな瞬間を目撃できて、テンションがあがった。
MCでは、大黒も話していたチャリティーイベントに声を掛けてもらい大黒と共演したことや、“まきねぇ”に「#IMA(イマ)」の楽曲提供を受けたことなどが話題にあがり、大黒もステージに登場。大黒考案の“∞”を空間に描くような振付を客席に伝え、A.B.C-Zと大黒で「#IMA(イマ)」をパフォーマンス。諭すように思いの丈を歌っているような様子や、美しいハーモニーが印象的だった。戸塚が大黒の耳元で《ha…》と歌うシーンもあり、あまりの色っぽさに悲鳴もあがっていた。
後半戦はトリッキーなMVも話題の「マジマジック」からスタート。思わず見入ってしまう不思議な曲調と振付に引き込まれた。曲間にはメンバーの息切れも聞こえることがあったが、次の曲が始まるとそんな姿は1ミリも見せないところがさすがのプロだと感じた。「幻想イミテーション」では、ムーディーな振付と力強い振付の緩急に魅了され、「頑張れ、友よ!」では、ファンからA.B.C-Zへ向けて勢いよくペンライトを振り返す姿を見て、ファンとメンバーとの相思相愛を感じた。
クラブミュージックのような「FORTUNE」でラストスパートに突入。橋本はスピーカーに座って歌ってみせ、会場も一体となってジャンプしたり手を振ったりとハイテンションだった。ラストソング「Perfect Sky」ではファンから合唱が巻き起こり、明るく締めくくられた。

ファンからの熱い「エビコネ」コールに呼ばれ始まったアンコールでは、互いの楽曲「ら・ら・ら」「オリジナルストーリー」(大黒摩季提供)をふたグループで披露。大黒バンドメンバーとA.B.C-Zも絡んだり、大黒が下ハモを歌ったり、A.B.C-Zと大黒が背中合わせしたり肩を組みながら歌ったりと、明るい親密さも伝わる楽しいライブだった。
2年目の“エビコネ”も大成功に収めたA.B.C-Z。様々なジャンルとの共演でさらに深みの増すA.B.C-Zの活躍も、次回の“エビコネ”は何が飛び出すのか、年を跨がないうちから楽しみだ。
取材・文◎吉田 藍
写真◎Madoka Yasuda
◼︎A.B.C-Z CONNECTION vol.2 セトリプレイリスト
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