【インタビュー】中島卓偉、全16曲収録アルバム『GLITTER』と革新的リリース形態に理想像「たったひとりの人生を狂わせられたほうが光栄」

2026.07.29 18:00

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■僕にはキャリアの中で出会ってきた
■愛している人たちがたくさんいる

──卓偉さんはずっとライヴを中心とした活動をされていますが、ステージに立ち続けることがやはり卓偉さんの音楽活動にとって不可欠ですか?

卓偉:自分はミュージシャンなので、ライヴで人に楽しさを伝えてなんぼですし、体力とか運動量もやっぱりライヴで培われてきたものでなければいけないと思うんです。もちろん運動し続けて体型はキープしていますけど、休んでしまうと声も体も絶対に衰えていくはずなので。やり続けるのがロックンロールだと思っています。事務所に所属していた時はあまりライヴができなくて、“もっと本数をやりたいのにな” “もっと1年に何本もツアーを回りたいのにな”というストレスばかりでした。

──独立後のほうが存分にライヴができていると。

卓偉:そうです。事務所所属時代、スタッフは戦略を考えるから、ライヴをやり過ぎるとお客さんが減るとか、いろいろ持論を持つんですね。でも僕は4年やってきて思うんですけど、それでお客さんが減るとか、ライヴがダメになるってことはなくて。もちろん喉が嗄れてしまうことに関しては緊張感もあるし、責任もあるんですけど、やらないほうが声が出なくなるというフェーズにきたと思っています。ファンの方から、「そんなにライヴがあるとお金も続かないし、スケジュールも組めない」という意見が届くこともあるんですけど、僕はこう答えます。「来れる時に来てくれ。それで全然構わないから」と。海外の昔のサーカス小屋と一緒なんですよ。サーカスは移動遊園地であり旅人集団なわけで、「テントの入り口の幕はその期間中ずっと開いているから、好きな時に観に来てください」ということじゃないですか。僕も「常にライヴをやっています。スケジュールが空いていたらどこかしらで観てほしいです」と思っているんですね。この10年で電車も速くなってどこでも行けるし、早めに計画すれば飛行機代だって安いわけじゃないですか。1本でも多くライヴを重ねたというアーティストになりたいし、そうでいたい。 独立以降は特にそれを強く思っていますね。

──卓偉さんは今後アーティストとしてどうありたいですか? 2026年7月現在、理想とする未来像、幸せの形をお尋ねすると、どういう回答になりますか?

卓偉:え!? そんなことを訊かれると思わなくて(笑)。いくつかあるんですけど、長くなっちゃってもいいですか?

──もちろんです、お聴かせください。

卓偉:アーティストでありロックシンガー中島卓偉の考え方と、いち人間の中島卓偉の考え方は、僕の場合大きく違うんです。別に“どちらかのスイッチを入れて今日来てます”とかそんなのではないですし、そのままステージにも上がってるんですね。 ただ、今の質問に答えるとなると、そこはセパレートすべきなのかなと思って。だから答えは2つあって、前者であるアーティスト中島卓偉のほうで言うと、人間は寿命を教えられているわけではないので、いつまで生きられるか分からないじゃないですか。 だからこそ、実を言うとちょっと焦っています。それは悪い意味じゃなくて、本当に自分がやりたいことを全部この人生の中で果たしてやりきれるのか、という焦りがずっとあります。

──時間が足りないという感覚ですか?

卓偉:後悔はないですけど、“もっと早く独立を考えるべきだったな”と思うことももちろんあるんです。ただ、独立しようと思ったらコロナがあったり、いろいろ重なってのことだから、“遅過ぎることは何もない”と思えばそうなんです。が、アーティスト中島卓偉としては、本当に自分がやりたいライヴ、やりたい本数、出したいアルバム、そういうものが本当に生きている間に完成するのかという焦りがずっとあるんです。

──誰しも限りある人生の中で時間をどう使うかですよね。

卓偉:とはいえやっぱり人間ですから、やり続けるとどうしても疲労が溜まり、喉を壊してしまうこともあるので本末転倒になるんです。この4年間もライヴをやり過ぎたことによって、声帯結節がずっと治らないまま続けている状態で。でも応援してくれるファンがいるから頑張れて……ということで言うと、「何歳まで続けたいです」という答えにはならないんです。 むしろ、果たして自分がやりたいことを全部やり切れる人生なのかという課題しかなくて。だからアーティスト中島卓偉として、あれがほしいとかあそこに行ってみたいというのは、もうとっくにないんです。

──なるほど。

卓偉:ロレックスはほしくないですし、フェラーリに乗りたくないですし、ロールスロイスの後部座席に乗ってふんぞり返りたくもない。でも高みを望むならば、これだけ憧れてきたアビイ・ロード・スタジオでレコーディングしなきゃダメだなとも思っています。“そういう夢を叶えるつもりじゃなかったのか”という自分の声も聴こえてくる。だけど、アビイ・ロードでシングル1曲を録るのに、例えば何千万円も使って“やった! 夢が叶った”ということよりも、日本全国ツアーを回って、“まだ中島卓偉の声を生で聴いたことがない、でもファンだ”という人もいるかもしれないじゃないですか。そういう人たちの前でいい歌を歌うほうが1億倍大切だなって、もうそちらにシフトしてしまっているので。だから稼ぎは全て次に繋げることで独立が成り立っているんですよね。

──SerialTuneの高い収益還元モデルも「次に生かすため」とお話しされていましたが、常に“次へ繋げていくこと”を考えていらっしゃるんですね。

卓偉:一方、いち人間の中島卓偉の目標で言うと、実はすごくスローリーで、焦ってるというような考えはないんです。すごくマイペースでものすごく冷静です。なるようになればいいと思ってたり、なるようにしかならないって思っていたり、肝が据わっている。曲作りに関しても“書かなきゃいけない”という感覚は全然なくて、浮かぶものを書き留めようという感じです。僕には、このキャリアの中で出会ってきた愛している人たちがたくさんいるわけで。そういう人たちとの時間をどう過ごしていくかということのほうが重要で。 “独立した以上、嫌なことはもう絶対してやるもんか”とか、“自分の機嫌は自分で取り、自分が行きたい場所に行き、自分が楽しいと思えることをしなきゃいかん”という想いを強く抱いているいち人間の中島卓偉がいるんです。母体となっているそこがブレると、アーティスト中島卓偉が落ち着かなくなる、というのが分かったんですね。今はそれが揺るがないようにはどうしたらいいか、ということだけが課題です。

取材・文◎大前多恵
撮影◎西 将隆

 

■アルバム『GLITTER』
2026年7月29日(水)18:00配信開始
価格:5,000円(税込)
SerialTune ECサイト:https://st-shop.anysee.jp/
シリアルコードによるダウンロードサイト:https://serial-tune.anysee.jp/
▼収録内容
・高音質ダウンロード音源『GLITTER』
・SerialTune限定特典映像
【配信曲順】
01. I’M A GLITTER
02. 行動弱者
03. 自分ファースト ※宮本佳林提供曲セルフカバー
04. (ぶっ)壊したい ※アンジュルム提供曲セルフカバー}
05. 光よ
06. So Far Away ※SI-VIS: The Sound of Heroes OP テーマ提供曲セルフカバー
07. クリーニング工場
08. 暁
09. THANK YOU,HELLO GOOD BYE ※アンジュルム提供曲セルフカバー
10. SHEEP
11. 相談なんてしない
12. BABY! WE CAN DO IT! ※鈴木愛理提供曲セルフカバー
13. My Darling 〜Do you love me?〜 ※つばきファクトリー提供曲セルフカバー
14. 大丈夫、どうにかなる
15. お別れのKISS ※小関舞提供曲セルフカバー
16. 歩きだそう

【アナログレコード(2枚組)】※完全受注生産(受付終了)
FRCD−00008 ¥13,000(税込)
◯特典
・ダブルジャケット仕様
・歌詞、セルフライナーノーツブックレット
・ポスター封入
・オリジナルGLITTERステッカー
◯レコード収録曲
▼SIDE-A
01. I’M A GLITTER
02. 行動弱者
03. 自分ファース ※宮本佳林提供曲セルフカバー
04. (ぶっ)壊した ※アンジュルム提供曲セルフカバー
▼SIDE-B
01. 光よ
02. So Far Away ※SI-VIS: The Sound of Heroes OP テーマ提供曲セルフカバー
03. クリーニング工場
04. 暁
▼SIDE-C
01. THANK YOU,HELLO GOOD BYE ※アンジュルム提供曲セルフカバー
02. SHEEP
03. 相談なんてしない
04. BABY! WE CAN DO IT! ※鈴木愛理提供曲セルフカバー
▼SIDE-D
01. My Darling 〜Do you love me?〜 ※つばきファクトリー提供曲セルフカバー
02. 大丈夫、どうにかなる
03. お別れのKISS ※小関舞提供曲セルフカバー
04. 歩きだそう

Produced by TAKUI NAKAJIMA
Lead & Backing Vocals, Bass, Acoustic Guitar, Electric Backing Guitar, Keyboard, Tambourine, Shaker, Harmonica, Programming

Additional Musicians :
Drums : SHINGO
Electric Lead Guitar : you SIDE-A M1,M2,M3,M4, SIDE-B M1,M2,M3,M4, SIDE-C M1,M2,M3,M4, SIDE-D M1,M2,M3
Bass : NAOKI SIDE-A M3,M4, SIDE-C M1,M4 / Kenji Suzuki SIDE-B M4, SIDE-D M1,M2
Piano, Wurlitzer, Rhodes, Clavinet, Organ, Keyboard, Programming : Ryohei Arahata
Technician : Yuichi Tateno (Canal Guitars Company) Naoki Ito (SOUND CREW)
Transport : Thoma / Kazuya Takahashi

Recording & Mix Engineer : Osamu Nakamura
Recording at : MEGURO SOKO, Jack zoo Ray Studio, April the 12th, 2025〜September the 19th, 2025
Mastering Engineer : Hiromichi “Tucky” Takiguchi
Mastering Assistant Engineer : Kazuma “Wally” Matsuzaki
Mastering Studio at : Tucky’s Mastering, October the 14th, 2025
Vinyl Cutting Engineer : Shunsuke Nishiya (Tokyokasei co., Ltd.)

Photographer : Masataka Nishi / Assist : Kazumasa Urakawa / Photo Studio at : STUDIO LOFT November the 14th, 2025
Design : Spincool DJ / Cover Art : Takui Nakajima / Hair & Make-up : Megumi Matsumoto / Styling : Takui Nakajima

 

■中島卓偉 ライヴ/イベント情報

 

 

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