【対談インタビュー】現場監督系シンガーソングライター・夕季、堀江淳の「嘘つき」を本人を招いてカバー

◾︎オリジナルとカバーの二刀流をしっかり確立してほしい
──ここからは、夕季さんと堀江さんとの出会いについてお聞きしたいです。まずは出逢ったきっかけから教えてください。
夕季:直接お会いする前から、堀江さんの曲が好きで、それこそ<名レボ>のライブでも歌いたくて練習をしていました。じつは、堀江さんの楽曲を知るきっかけが<名レボ>の池永プロデューサーに、「何かいい曲ないですか?」と相談をしたときに、「『東京〜君と過ごした青春〜』を歌ったら似合いそうだね」と教えていただいたのが最初でした。
堀江:「東京〜君と過ごした青春〜」が、僕を知るきっかけの曲だったんだ。
夕季:そうでした。もちろん楽曲を好きになって、<名レボ>でも披露したくて一度カバー披露したのですが、自分の中でどうしても納得のいく形で歌えなくて、それが悔しくて、何度もライブで歌うようになり、そこから堀江さんの楽曲にドンドンはまっていきました。ライブでは、お気に入りの「東京〜君と過ごした青春〜」と「嘘つき」の2曲に絞って歌っていますが、後々、他の曲も歌おうと練習を重ねています。
──実際にお会いしたのは、いつ頃なんですか?
夕季:<名レボ>イベントの前に、出演者やスタッフの方々が顔合わせを兼ねて集まる会を毎回催しています。とある会のとき、堀江さんも遊びにいらっしゃって。そこでお会いしたのが最初です。あの日は離れたテーブルに座っていたから、最初は遠くからその姿をお見かけしつつ、ご挨拶をするタイミングを伺っていたところ、堀江さんから直々に声をかけていただきました。有名な方だから勝手に怖いイメージを持っていたんですが、すごく優しい方で、LINEを交換するときもわたしが緊張のあまり戸惑っていたら「ホーム画面のアイコンを長押しするとQRコードが出てくるよ」と教えてくださいました。わたし、そのやり方を、そのときに初めて知りました。
堀江:65歳の僕が、20代の若いシンガーに「これ知ってる?」って教えているのが不思議な光景だよね。
夕季:堀江さんは、いろんな情報をご存じですよね。
堀江:音楽面だけではなく、いろんなことに日々アンテナを張っているからね。
夕季:その方法を教えていただいてからは、自分の現場にいる職人さんにも「こうやれば簡単だよ」と自慢しています(笑)。

──堀江さんは、夕季さんにどんな印象を覚えました?
堀江:先に<名レボ>の池永プロデューサーから、「夕季という女性アーティストが、淳さんの曲をカバーして歌っている」という話を聞いていたので、出会う前から彼女の音源はチェックしていました。嬉しい驚きだったのが、ライブを観に行ったとき、僕の曲を、彼女の色にしっかりと染め上げて歌っていたことでした。
僕はバラードとして「東京〜君と過ごした青春〜」を作ったけど。夕季ちゃんは、それを切なくもビートのあるフォークロックな色で染め上げていたから、堀江淳のではなく、夕季の「東京〜君と過ごした青春〜」として作り上げていた。むしろ、「歌い手が変わり、その人らしい色に染め上げることで、楽曲ってこんなにも変わるんだ」ということに嬉しい驚きを覚えたくらい。僕はそこに魅力を感じたんだよね。

──カバー演奏って、そこに面白みがありますからね。
堀江:そう。自分が作った楽曲を、カバーをしたそれぞれのアーティストの歌や編曲を通すことでまったく違う作品に育っていく。それを夕季ちゃんのライブを通して目の当たりにしたことで改めて強く感じさせられたし、そういう姿を見ることで、僕自身も、さらに応援したくなったからね。夕季ちゃんは、歌に素直に向き合っていく子。これからどういう経験を積むかによって、さらに説得力のある歌を表現できそうだし、僕が教えられることがあれば、これからいろいろ教えていけたらなと思ってる。夕季ちゃんは努力家だから、そこは期待しているよ。
夕季:ありがとうございます。「嘘つき」のレコーディングでは、よろしくお願いします。
堀江:「嘘つき」もジャズっぽい跳ねた楽曲にアレンジしていたし、共演したライブでは、頭から一緒にハモって幕を開けたけど。アレンジ次第で、時代の流れに左右されない輝きを放つことを、今回の経験を通して僕自身が改めて感じたからこそ、僕も最終的にどんな風に仕上がるのかが楽しみだよ。
夕季 :まだガチガチにアレンジを決めきってはいないから、アドバイスをいただけるなら、積極的に取り入れられたらなと思っています。
堀江:「嘘つき」には、コーラスで僕が参加します。一度ライブで試したとはいえ、女性と男性ではキーの違いがあるから、まずは、そこをどう合わせていくかだね。レコーディングの前に一度ライブで試せたのは、曲を煮詰めていくうえで、いろんなアイデアをつかむきっかけになれたなと思ってる。
夕季:先のお話にはなりますが、プロデューサーから「今後も堀江さんのカバー曲のバリエーションを増やすのも面白いし、それらを音源化していくのも楽しそうだね」と言われているから、わたしもそうやってこのプロジェクトを広げていけたら嬉しいなと思っています。
堀江:それは嬉しい話だね。ただ、「好きに歌ってという感じにはしたくない」というか、夕季ちゃんが大きく育っていくうえでも、僕が感じたことはビシッと言っていこうと思ってる。ただし僕のいう通りにすればいいということではなく、夕季ちゃんの思いや考えもあるはずだから、お互いに意見をぶつけあいディスカッションをしながら作っていきたいし、そういう関係でお互いを高めあっていけたらいいよね。
夕季:わたしもその気持ちで向き合います。「嘘つき」のレコーディングを行うことは決まっていますけど、「東京〜君と過ごした青春〜」も曲の構想はだいぶまとっているから、そんな遠くない時期に、こちらも形にしたいなと思っています。
堀江:僕としては大歓迎だし他の曲も歌ってもらえるのはすごく嬉しいんだけど、まずは夕季ちゃんのオリジナル曲がしっかりしていることが大前提。夕季ちゃんはシンガーソングライターと現場監督の二刀流をやっているけど、歌の世界でもオリジナルとカバーの二刀流をしっかり確立してほしいなと思ってる。「嘘つき」で一緒に制作することを、夕季ちゃん自身も「新しいことの始まり」の機会にしてくれたら嬉しいよね。このプロジェクト、長く続けていきましょう。
夕季:ぜひ、よろしくお願いします。

──最後に、改めてクラウドファンディングへ向けての思いをひと言ください。
夕季:クラウドファンディングは、初めての挑戦になります。少しずつですが、プロの世界を知るにつれ、本気で上の世界を目指すなら、自分は本気で変わっていかなきゃいけないと思っています。そのために自分の気持ちと向き合い続けてきた中、今なら、いろんな人に感謝しながらもみんなを巻き込んで、どんどんステップアップしていける自分になれるし、それができるというポジティブな気持ちでいます。自分がクラウドファンディングをやるのは、それだけの強い決意と覚悟があるから。わたしの気持ちに少しでも共感し、応援したいなと思われた方は、ぜひとも参加してください。
堀江:夕季ちゃんが真剣に,本気で夢や目標に向き合っているからこそ、僕もそうだし、チームのみんなも本気で向き合う気持ちでいます。一緒に本当に良い作品を作り上げてさ、それをみなさんに届けましょう。
夕季:ぜひ、よろしくお願いします。
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5月1日より始まったクラウドファンディングは、24時間で目標額をクリアした。当初、目標にしていた「100%達成」から、今は「200%達成」へと目標を上げて夕季は挑戦している。まずは一度、クラウドファンディングのページを覗いてもらいたい。また、クラウドファンディングの進捗を日々Xで報告。毎週木曜21時〜ツイキャス「夕季の定例ライブMTG」内でも、ミニライブを挟みながら、クラウドファンディング進捗情報をファンに報告ししている。
夕季のクラファンページ
https://yuuki-crowdfunding.stores.jp/
夕季の定例ライブMTG(ツイキャス)
https://twitcasting.tv/c:5432qwe
取材から数日後「堀江淳さんとのレコーディングが無事に終わりました」と、夕季から報告が届いた。今までに経験したことのない貴重な体験の1日になったこと。想像以上にプロの世界の厳しさにも感動したこと。そして、本気で武道館を目指すと決めた、と、綴られていた。夕季が熱い思いを綴ったレコーディングレポート(アメブロ)も読んでみて欲しい。
取材・文◎長澤智則
写真◎齋藤未央







