【座談会】Psycho le CémuのDAISHIとseek × Plastic Treeの長谷川正 × 0.1gの誤算の河村友雪 × ENVii GABRIELLAのHIDEKiSMが語る、<姫路シラサギROCK FES>DAY2を10倍楽しむ方法「熱を伝えることが一番大事」

2026.03.21 19:00

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■音楽的にこうじゃなきゃとかではなくて
■いろいろなエンタメの見せ方があっていい

──今回は後輩世代が<姫路シラサギROCK FES>を盛り上げてくれそうですね。

DAISHI:エンガブと誤算のYouTubeコラボが見たいんですよね。どっちもYouTubeの数字がかなり強いから。絶対にめっちゃいい化学反応が起こると思う。

HIDEKiSM:DAISHIさんは去年からずっとそのことを言ってくれてたんですよ。「誤算が出るはずだったから、エンガブと一緒にやってほしかった」って。

河村:今回、出演者発表された時、「私、エンカブ好きなんです」という僕らのファンの方もいらっしゃいましたし。

HIDEKiSM:ホントですか!? ウチのファンの方々も言ってますよ、「まさかここが繋がるとは!?」って。

DAISHI:今回のDAY2は、そういう面白さもあります。

seek:たしかに、大きく括ると同じヴィジュアル系というカテゴライズではありつつ、誤算の活動は新しい世代的な展開方法に特化しているな、と思いながら見ていて。だから、特にDAY2に関しては、ファンの方もそれぞれにベクトルが違うのかなと。今日の座談会にはスケジュールの都合で残念ながら参加できなかったですけど、同じ日にNIGHTMAREもいる。“同じヴィジュアル系だけど、今までそこは通ってこなかった”みたいなお客さんにも、そういうバンドを観ていただけるきっかけのフェスにもなりそうだなと思っています。

DAISHI:緑川くんがPlastic TreeとNIGHTMAREと対バンすることをめっちゃ喜んでました。ヴィジュアル系が超大好きやから。

長谷川:それはうれしいですね。僕もseekくんと同じで、誤算は新しい世代の、いわゆるヴィジュアル系としての見せ方ができるアーティストかなと思っていて。ヴィジュアル系というひとつの言葉で括られるけど、その中でも、いろいろなエンターテインメントの見せ方があっていいと思っているので。音楽的にこうじゃなきゃいけないとかではなくてね。そのアーティストそれぞれの見せ方、色とか世界みたいなものがあって然るべきだし。今回ひとつのフェスの中でそういう振り幅の広さがあるというのは、お客さんも楽しめるだろうなと思います。

DAISHI:Plastic Treeのファンの方々にも絶対面白いと思っていただけるのではないかと。

──Plastic Treeのファンの皆さんは、いろいろな音楽性に対してオープンな方が多いんでしょうか? それとも一筋に熱中されるタイプが多いですか?

長谷川:基本、オープンな方が多いんじゃないですかね。

seek:Plastic Treeはいろいろなフェスやイベントに呼ばれていますけど、“Plastic Treeというものの見せ方”に揺るぎがないから、どのイベントに出てもその瞬間だけはPlastic Treeの空気になる、というイメージがすごくあります。激しいメンツばかりのイベントに出る時もあれば、バラエティー豊かなイベントに出る時もある。はたまたこの間は、9mm Parabellum Bulletと対バンされていましたけど、畑の違うジャンルとでも自身の音楽性で持っていける戦い方で。そういう強さと靭やかさが、そもそもPlastic Treeにはすごくあるという印象です。

長谷川:ファンの人もやっぱり、そういうものをしっかりと表現できるアーティストに対して、すごくオープンだと思うんです。だから今回、ファンの人にもぜひ楽しんでほしいな。

DAISHI:緑川くんにはPlastic Treeファンの方の頭を踏んづけてほしいな~(笑)。

河村:いや、DAISHIさん、あまりウチのヴォーカルを煽らないでください! そういうことを言ったら、本当にやっちゃう人だから(笑)。

DAISHI:俺らとかNIGHTMAREじゃなくて、一番先輩のPlastic Treeのファンの頭を踏んづけてほしい!

HIDEKiSM:それ、ヤバいですね〜。超楽しい! そりゃ土下座する準備が必要だわ〜(笑)。

河村:本当にそうなんですよ。ライヴハウスの人に謝ることもあるんですよ、「今日はすいませんでした!」って。

HIDEKiSM:でも、私たちもPlastic Treeのファンの方々に好いてもらえるかどうか…という不安があります。

DAISHI:オネエお得意のディスって笑わせるやり方がありますよね。ぜひディスってほしい! バンギャはそれが大好物やから。

長谷川:我々は、Plastic Treeファンのことを“海月さん”って呼んでるんですけど、海月さんたちは案外、その辺の免疫を持ってるかもしれない(笑)。そういう楽しみ方もファンの方々にしてほしいし。

HIDEKiSM:じゃあ、ちょっと攻め込みますよ〜。

──そしてNIGHTMAREには、どういった経緯でオファーされたんですか?

seek:世代としては比較的同期に近いといいますか。デビューした時のレコードメーカーさんが一緒だったりもするし。でも、今までガッツリご一緒したことはなかったんですよ。今回の出演者発表で、ファンの「NIGHTMAREとPsycho le Cémuがやるんだ? 意外!」という反応がSNSで一番大きかった印象です。

DAISHI:Plastic TreeもNIGHTMAREとはあまり対バンしたことがないですよね?

長谷川:うん、意外とないですね。

seek:そもそもNIGHTMAREはワンマンベースで活動されているので、あまり対バンが多くなかったのかなという感じではあるんです。だけど、メンバー個々のお付き合いはあるし、去年も日本武道館公演を観に行かせていただいたんですね。彼らもバンドとして地元・仙台から出てきた仲間感が強いから、そこら辺は僕らと似ている部分があるのかなと。

NIGHTMARE

──改めてDAY2は本当に個性豊かなラインナップですね。フェスのコンセプトや内容について、初回と比べて変化もありそうですか?

seek:コンセプト自体は変わらないですね。去年は結成25周年というタイミングでしたけど、地元・姫路に対して何か活動の場所をつくれたらいいなという気持ちは、今回も同じ。だけど、さっきDAISHIが言ったみたいに、“土日のほうが来やすいかな”と考えて週末開催にしたことや、去年も考えてはいましたが、やはりいろいろな土地から姫路に来てくださると思うので、新幹線で帰れる時間に終演しますよ、という部分は大切にしたい。あと、去年は実現できなかったフードコートを今年は準備できたらいいな、と考えています。

長谷川:フェス飯って楽しみのひとつですよね。それはお客さんもうれしいだろうな。

seek:はい。会場まで姫路駅から10~15分ぐらい歩くんですよ。イベントの途中で“ご飯を食べたいな”と思って駅前へ行ってしまうと、その往復と飲食を含めると結構時間が掛かる距離感なので。ファンの方へのホスピタリティーのクオリティを今年はもうちょっと上げることができたらいいなと思ってます。

──そこまでアーティスト自身が考えなければいけないところが、主催フェスの大変なところですよね。

seek:去年は、ずっと“あれしてこれして”って段取りしてた感じだったから、僕ら自身がいっぱいいっぱいで。自分らがステージに出ている時だけが唯一のびのびできたという(笑)。

DAISHI:さすがに2回目やからメンタルも慣れるんかな? <氣志團万博>は(綾小路)翔さんが、そういうことに慣れてそうな感じはするから。とはいえ、<氣志團万博>は規模も大きいし、毎年ヒリヒリしてるやろうけど。

seek:もう大変なのは承知しているので、来ていただいた皆さんにとにかく楽しんでもらえる2日間にしたい。それが大きなコンセプトですね。“地元に恩返し”みたいなのはちょっと恩着せがましいところがあるし、むしろ姫路という場所でこういうフェスを実施させていただけることがありがたいです。

──<氣志團万博>もそうですし、地元への思い入れと感謝ですね。

seek:そうなんです。今回は事前に姫路市長に、第2回目開催のご挨拶をさせていただいたんですよ。それも「去年、こういうフェスをやらせてもらいました」というひとつの名刺代わりができたからだし。2回目だからこそできた広がりってあるんですよね。

DAISHI:今回は、姫路市のキャラクター“しろまるひめ”とのコラボグッズも発売しますし、じわじわとイベントがバージョンアップしていると思います。

長谷川:地域との密着感がすごいフェスっていいですよね。

seek:ただ正直、初回時に痛感したのが、地元の人から僕らが全然知られていないってことだったんですよ。僕らが「姫路出身でずっと活動してきて、25周年でこういうイベントをやるんですよ。ポスターを貼ってください」とお願いしに行っても、「豪華なバンドさんが来られるんだ、すごいね」とはなるんですけど、「ところで、これ一体誰がやってるの?」みたいな反応が第1回目だったので。あと、去年は各アーティストのファンの方々が全国から集まってきてくれた、という印象が僕個人としてはやっぱり強かった。地元の人に知っていただける機会が、今だんだん増えていってる状態なので、これからも続けていくべきだし、それによって“姫路のお客さん”が増えていくんじゃないかなと思うんです。

──地元に根差したイベントにしたい、と。

seek:今回ポスターを持っていった時、「前回のライヴを観て、エンガブを知って、ファンになったんです」という地元の方もいらっしゃって。“姫路の人にとって”と“アーティストにとって”のきっかけとか、縁を繋ぐようなイベントになっていけたらいいのかなと。去年よりもそういう繋がりが確実に増えていってるのは、手応えとして感じています。

──桜が綺麗な季節に観光とか旅行を兼ねて楽しめる素敵なフェスになりそうですね。

DAISHI:最高ですよ、本当に。そういう意味も含めて、今後アーティストの方が“出たいな”と思ってくれるようになればいいですけどね。