【インタビュー】ASIAN KUNG-FU GENARATION、『フジエダ EP』とシングル「スキンズ」発表、そして結成30周年の充実ぶりを語る「今年はツアーもやりながらアルバム制作したい」

2026.03.24 18:00

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■シンプルに“演奏して楽しい”とか
■そういうところに向かってるかもしれない

──で、「スキンズ」でひとつ訊きたいのは、聴いていて、実は「ループ&ループ」を思い出したんですよ。そうしたら歌詞に“そんな時代に僕らの 悲惨なループは終わるの”という一節があって。それは意識しました?

後藤:いや、「ループ&ループ」のことはあまり考えなかったですね。でも“悲惨なループ”のところは、それこそスタッフに「変えられるなら変えてほしい」と言われました。だけど、「これは“それをやめよう”という歌で、この1行がないと楽曲が持っているポジティヴさが現れてこないので、ここだけはキープしたい」と言いました。

──そうだったんですか? そんなやり取りもしたんですね。

後藤:そうそう。もっとキツかったのは、“止めろ 僕らの 傷だらけの 日々も歴史も書き留めて”というところがあるんですけど、そこは最初“僕らの 血だらけの”だったんですね。でも「これはさすがに」と言われて、「そりゃそうですね」ということにしました。だから僕は「ここはどうなんだろう」と問われることが、表現に対して良くないことだとは思ってないというか。そういうエクスキューズが飛んでくることって、曲の普遍性とかを考えた時に、とても大事なところで。そういうのはありがたいなと思いました。

──わかります。曲というのはいろんな人が耳にして、いろんな場面でそれぞれの人の中に入っていくじゃないですか。そこですぐに伝わる人もいるだろうし、かと思えば、何年も経ってから、たとえば聴く側に勇気を与えようとしていたのがわかることもあったりで、いろんな効用があると思うんです。この歌は、きっとそういうポジティヴなものを将来に残してくれる作り方がされているなと思いました。

後藤:はい。いやぁ、良かったです。

──特にアニメの歌って、その意味がだんだんとわかってくることがあるじゃないですか。観ている側に、無意識のうちにエネルギーをもたらしていることがあるだろうし。

後藤:アニメ主題歌をやる時のほうが、歌詞に気合入っちゃうんですよ。「それでは、また明日」とかも震災のあとで、“緩慢な輪になって 単純なことになって”とか、自分でもいまだにすごいこと唄ってんなと思うし、核心を突いてると思うんですよね。だからこういう大きな仕事をいただいた時こそ、書き手としては問われる気がします。この中で、ある種のそのコマーシャルみたいなもの(商業主義)に乗っかりながらも、多くの人たちに届くことがわかってるからこそ、何を書くか、どんな音を鳴らすかが、すごく大事だと思う。

──その通りだと思います。で、こうして新しい曲たちを聴いて思うのが、4年前の『プラネット・フォークス』の頃のアジカンに比べると、シンプルに回帰しているというか、ストレートな感覚に戻っているように思うのですが。そこはいかがでしょう?

後藤:そう、それはあると思います。シンプルに“演奏して楽しい”とか、そういうところに向かってるかもしれないですね。音がいい、みたいなところもね。まあ『プラネット・フォークス』はバラエティに、広げにいったので、プレイリスト的なものになっちゃってもいいと思って作ってましたからね。アルバムのことを考えずにいろんな仕事を引き受けてやってたので、放射していく感じというか。制作期間も長かったし、それはしょうがないと思ってました。でも今は、「スキンズ」ぐらいからは、実はテーマを持って書いてるので……最後にアルバムになった時にサウンドがまとまるようにイメージして、もう始めてるんですよ。

──おお、次のアルバムを?

後藤:うん、アルバムをイメージしてやってる。アルバムの構想がもう何年か前から自分の中でちゃんと立ってるっていう。それは「MAKUAKE」とかも含めてで……まだ言えないことだらけなんですけど。だからアルバムに向けてコントロールしてるんです。タイアップ曲でもね。

──その制作は現在進行形で作っているところなんですか?

後藤:そうです。ただ、曲が全然足りないんで。あと4曲ぐらいは書かなきゃいけない。でもアルバムって毎回、最後の2〜3曲が一番キツくてね。

──そのぐらいは進んでるんですね。

後藤:うん。たぶん俺が唄うことになるかなっていう建ちゃんの曲が1曲あるのと、完全に出来てる曲がもう1曲あるし。あと4つ書けば、たぶん10曲ぐらいになる。それでアルバムになるから。

──では、そう遠くない時期に、僕たちも耳にすることができるということですね。

後藤:そうですね。だから今年はツアーもやりながらアルバム制作したいなっていうのが一番の希望で。そのために時間を作ろうという話にはなってます。

──わかりました、楽しみにしています。そして今年は結成30周年で、その記念ライブが4月にありますね。

後藤:楽しみですね。アニバーサリーなんて何回もできないので、またこういうことができるのがうれしいなと思ってます。

喜多:有明アリーナ、初だよね? アジカンは。

後藤:初。“アリアリ”って言われてるのかな? 有明アリーナって。

──あまり言われてないと思います(笑)。結成から丸30年経ったことに関しては、どんなふうに感じてますか?

喜多:30年ねぇ……。

山田:学生の頃を思い出すと、けっこうあっという間に感じるところもあるね。

後藤:確かにね。

山田:いくつもの濃い時間を過ごしてきた、その時の流れの速さと(笑)……もう10年経ったら、還暦を迎えるようなことになるわけじゃないですか。そういうところにだんだんなってきてる、っていう。

後藤:<TOUR 赤いちゃんちゃんこ>、やる?

喜多:還暦になったらね(笑)。そこまで頑張らなきゃ。

後藤:うん。ボビー・ギレスピー(プライマル・スクリーム)も真っ赤なジャケットで出てたよね? サマソニに。60歳の時に。

山田:世界的にそうなの?

後藤:いや、違う。たまたまだと思うよ(笑)。

伊地知:たまたま(笑)?

喜多:あれは『スクリーマデリカ』に合わせてでしょ?

──ああ、<SUMMER SONIC 2022>であのアルバムの再現ライブ、やってましたね。

後藤:『スクリーマデリカ』の赤だね。で、「あれが還暦のちゃんちゃんこじゃないか」ということを、こっちで勝手に言ってたんですけど(笑)。

喜多:ここからの10年ね……たしかに。ゴッチが「60歳まで」ってけっこう言ってるので、たぶんアジカンって60歳ぐらいまでなんですよ。今の感じだと、続けられてね。まあ、わかんないけど(笑)。

後藤:どうなるかね? わかんないけどね。

喜多:今はたぶん、いい状態ではあると思うので。メンバーの関係性とかね。それを続けつつ、でも行きたい場所とか、やりたいことがまだ出たりするだろうし。もちろん自分からも、メンバーからも。まだまだそれを目標に頑張れるかなっていう気はしてます。

後藤:60歳になったら、俺たちとりあえず、潔のカレーチェーン店でホールやらせてもらえたらなって思うな。ありえるよ?

喜多:ほんとに潔に雇ってもらってるかもしれない。若い店長に怒られたりしてね(笑)。

──その伊地知くんはどうですか?

伊地知:30年……そうですねぇ。

──あ、そうか。伊地知くんは、30年前はまだ入ってないんですよね?

伊地知:入ってないんですよ。

喜多:またそれか(笑)。

──これ、毎回ネタになりますね。

後藤:あ、だから潔、30周年はやる気ないんだ?

伊地知:やる気、あるよ!

喜多:その発言も毎回のお決まりだよね(笑)。

後藤:ネタでね。まあ形式だよね。これは書いてあるから、台本に(笑)。

伊地知:でも、たしかに僕がいない最初の3年で、ほとんど楽器を触ってなかった3人がオリジナル曲を作っててね……たぶん1年目ぐらいからオリジナル曲をやっていて。

後藤:そうだね、最初のライブからやってたから。結成から2ヶ月ぐらいの間に作ったね。

喜多:“入りたい”と思わせたんでしょ? 潔を。その3年で。

伊地知:いや、すごいよね。で、3年後には全部オリジナルの曲でライブやってるわけじゃないですか。とんでもないバンドですね。ほんとに(笑)。

後藤:でも、その年の学祭で全部オリジナルだったよね。すでに。

喜多:うん。もうオリジナルだったと思う。

伊地知:だってコピー、やってないんですよ。すごいよ。

後藤:あんまりやってない、という感じだった。2曲だけやったかな。ビートルズの「ヘルプ!」と、オアシスの「リヴ・フォーエヴァー」。

──今につながる基本が見事にありますね(笑)。ビートルズは、ゴッチと山田くんが最初に話した時に名前が出たバンドだったんですよね。

後藤:最初にやった1曲目が「ヘルプ!」だったのが象徴的だよね。俺たち、やっぱり助けてほしいんだよ、ずっと。誰かに。今もヘルプ!なんですよ(笑)。

──そして、もう1曲カバーしていたのがオアシスだったという。いやぁ、今日のインタビューにおける、なんてきれいな締めなんでしょう。素敵じゃないですか。

後藤:そうですね。

山田:……から、30年経った。

伊地知:「ヘルプ!」から(笑)。

──では、どうか心と身体に気を付けて、今年も頑張ってください。

後藤:はい。ありがとうございます。

喜多:ありがとうございました!

取材・文◎青木優
撮影◎TOYO

 

■EP『フジエダ EP』
2026年3月25日(水)発売
予約リンク:https://kmu.lnk.to/FujiedaEP_CD
【初回生産限定盤 (CD+Blu-ray)】
KSCL-3653~3654 3,300円 (税抜 3,000円)
【通常盤 (CD)】
KSCL-3655 2,200円 (税抜 2,000円)
※初回プレス分のみ特殊紙仕様
▼CD収録内容 ※初回生産限定盤・通常盤共通
01.膝栗毛
02.おかえりジョニー
03.ナンプラー日和
04.ペダルボート
▼Blu-ray収録内容 ※初回生産限定盤のみ
『Recording Documentary at MUSIC inn Fujieda』

●購入特典
・Amazon.co.jp:メガジャケ (CDジャケットの24cm×24㎝サイズ)
・楽天ブックス:オリジナルアクリルキーホルダー
・TOWER RECORDS全店 (オンライン含む/一部店舗除く):オリジナルジャケットサイズカード
※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。

 

■シングル「スキンズ」
2026年5月27日(水) 発売
予約リンク:https://kmu.lnk.to/Skins_CD
【初回生産限定盤(CD+Blu-ray)】
KSCL-3656〜3657 2,200円(税抜価格 2,000円)
【通常盤(CD)】
KSCL-3658 1,100円(税抜価格 1,000円)
▼CD収録内容 ※初回生産限定盤・通常盤共通
01. スキンズ
 ※TVアニメ「Dr.STONE SCIENCE FUTURE」第3クールオープニングテーマ
02. 汐入ナイトフォール
▼Blu-ray ※初回生産限定盤のみ
※収録内容については追って発表

●購入特典
・Amazon.co.jp:メガジャケ (CDジャケットの24cm×24㎝サイズ)
・楽天ブックス:オリジナルステッカー
・TOWER RECORDS全店(オンライン含む/一部店舗除く):オリジナルジャケットサイズカード
※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。
※特典絵柄は追ってご案内いたします。

 

■<30th Anniversary Special Concert ”Thirty Revolutions”>
4月4日(土) 東京・有明アリーナ
open17:00 / start18:00 ※SOOLD OUT
4月5日(日) 東京・有明アリーナ
open16:00 / start17:00 ※SOOLD OUT
(問)DISK GARAGE
詳細:https://www.akglive.com/30th/

 

■<30th Anniversary Special Concert ”Live in Jakarta”>
4月18日(土) インドネシア・ジャカルタ Basket Hall GBK Senayan
▼出演
・ASIAN KUNG-FU GENERATION (JP)
・[Alexandros]
・THE ADAMS
▼チケット
発売開始:2025.12.10(水)11:00AM (Jakarta Local Time)より
・REVOLUTIONS EXPERIENCE PACKAGE(VIPパッケージ):IDR 2,500,000-
・FESTIVAL (FREE STANDING):IDR 1,600,000-
・TRIBUNE (NUMBERED SEATING):IDR 1,200,000-
※チケット購入・詳細:https://hype-live.id

■<30th Anniversary Tour in Mexico City>
6月28日(日) メキシコ・Mexico City- Pepsi Center
※チケット購入・詳細:https://www.ticketmaster.com.mx/

■<30th Anniversary Tour in Peru>
7月1日(水)  ペルー・Amphitheater Exposition Park
※チケット購入・詳細:https://www.joinnus.com/events/concerts/lima-asian-kungfu-generation-74296

■<30th Anniversary Tour in Santiago City>
7月3日(金) チリ・Chile – Teatro Caupolicán
※チケット購入・詳細:http://t.co/o6yHivejX3

 

■<FUJI ROCK FESTIVAL ’26>
2026年7月24日(金)・25日(土)・26日(日)
会場:新潟県湯沢町苗場スキー場
※ASIAN KUNG-FU GENERATIONの出演は7/24(金)となります
詳細:https://fujirockfestival.com/

 

■ASIAN KUNG-FU GENARATION 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要
【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Xアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Xアカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・ASIAN KUNG-FU GENARATION 直筆サイン入りチェキ
・2名様
【応募方法】
1) BARKS編集部 Xアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2) BARKS編集部 Xアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3) 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2026年3月24日(火)~2026年4月24日(金)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・X DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2026年5月下旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1) ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
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