【ライブレポート】miwa、<15th anniversary tour “miwa”>閉幕。「この曲を歌うと、ピンクのパーカーを着ていた当時の自分が蘇ってくる。原点と今がつながる曲です」

2026.03.03 20:00

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miwaが、2月28日に<15th anniversary tour “miwa”>を愛知・Zepp Nagoyaにてファイナルを迎えた。本ツアーの公演の中からツアーファイナル愛知県・Zepp Nagoya公演のオフィシャルライブレポートが到着したので、本記事ではそちらをお届けしていく。

ツアーは大阪、東京を経て、いよいよ名古屋でファイナル公演を迎えた。各地でボルテージを上げてきたファンが集結し、会場は開演前から熱気に包まれている。デビュー15周年を記念した特別なツアーとあって、歴代ツアータオルを手にしたファンの姿も多く、15年分の“miwa愛”が詰まった空間でライブは幕を開けた。

開演を今か今かと待ちわびる中、デビュー15周年を振り返るかのように名曲メドレーがSEとして流れ出す。会場は一気にタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれ、観客の期待は最高潮に達した。

1曲目は「Wake Up, Break Out!」。miwaが高校1年生のときに制作し、メジャーデビューシングルに収録された“原点”ともいえる楽曲だ。ファンそれぞれが15年の歩みに思いを重ねる中、大歓声とともにライブがスタート。「さぁ、名古屋の皆さん、もっともっと盛り上がっていけますか~?」という呼びかけに続き、「あなたがいないと世界はこんなにつまらない」を披露。わずか3曲で会場の一体感を作り上げ、一気にmiwaワールドへと引き込んだ。

最初のMCでは、「こんにちは、miwaです。いよいよ今日がツアーファイナルです! 15周年ツアーということで、15年間リリースしてきた曲たちをたっぷりお届けします。これまでの思い出を振り返りながら、感情を全部出し切って帰ってほしいと思います!」と挨拶。「名古屋といえば大好きなひつまぶしをいただきました! 今日は欲張って何杯も食べたので…」とお茶目な名古屋トークで会場を和ませると、怒涛のメドレーへと突入した。

2011年のリリース曲「リトルガール」から2024年の楽曲「oARTo」までを年代順に紡ぎ、ラストに「ストレスフリー」を届けた全10曲のメドレー。miwaの軌跡をたどるような演出に、ファンからは歓喜の声が上がる。「fighting-φ-girls」では「踊れんの~!」の煽りで会場が一気にダンスフロア化。『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』主題歌「360°」では、長年miwaを支えるオバタコウジ(G)とのユニゾンの振り付けも披露し、15年のキャリアを感じさせる息の合ったパフォーマンスを見せた。

メドレーで高揚した空気を一転させ、「片想い」「あなたがここにいて抱きしめることができるなら」など、至極のバラードブロックへ。eji(Key/バンマス)の繊細な鍵盤とmiwaの伸びやかな歌声が響き渡り、会場は優しい世界観に包まれる。年々深化を遂げる歌声で4曲を立て続けに披露する構成は、これまでのツアーではあまり見られなかったもの。「いかがでしたか? いろんな場所で歌ってきて、いろんな経験が曲にも詰まっているなぁと感じています」と語り、自身のキャリアを静かに振り返った。

続くMCでは、バンドメンバーのeji(Key/バンマス)、オバタコウジ(G)、宮本將行(B)、山本真綺(Dr)それぞれが思い出のmiwa曲をセレクト。「don’t cry anymore」「アイオクリ」「441」「君が好きです」が挙げられ、実は冒頭SEがメンバーセレクトだったことも明かされた。映画撮影時のエピソードや、メジャーデビューの記事が掲載された新聞を目にした日の思い出など、15年を共に歩んできた軌跡を感じさせる温かな時間となった。

その後は「リブート」「Aye」「chAngE」とアッパーチューンを畳みかけ、「We are the light」では圧巻のロングトーンで会場をどよめかせる。そして最大のヒットソング「ヒカリヘ」へ。〈運命だって 引き寄せて 輝き続けたいよ〉という歌詞は、15年を歩んできたmiwa自身の決意のようにも響く。アンコール前最後の「それでもただ」では、〈それでもただ届けたくて〉という言葉が、この15周年ツアーだからこそより深く胸に刺さった。過去と未来をつなぐ、光と希望に満ちたパフォーマンスだった。

アンコールでは、サプライズで新曲を初披露。キリンビール「晴れ風ACTION」と「THE FIRST TAKE」の桜を未来につないでいく取り組みへの共感から生まれた一曲。「桜を守るという活動に共感して生まれた曲です。誰かに恋する気持ちを桜に重ねて書きました。桜は街や時代が変わってもそこにあって、私たちを見守ってくれていた存在。老齢化で失われつつある今、桜を守ることは景色だけでなく、私たちの記憶や大切な瞬間を守ることでもあると思いました。この曲を聴きながら、それぞれの春の記憶や思い浮かべる誰かを感じてもらえたら。そして未来の春も、誰かが桜の下で恋をできますように」――そんな思いを込め、しっとりと歌い上げた。人気曲「片想い」を想起させる壮大なピアノバラードで、“歌声”というmiwaの真髄を存分に感じさせる一曲。3月上旬に「THE FIRST TAKE」で披露予定とのことで、さらなる注目が集まる。

ラストは、「最後に、私の原点である弾き語りでデビュー曲を聴いてもらおうと思います。この曲を歌うと、ピンクのパーカーを着ていた当時の自分が蘇ってくるんです。原点と今がつながる曲です」と語り、「don’t cry anymore」を弾き語りで披露。圧巻の歌唱力と確かなギタープレイで、一音一音に15年分の感情を乗せ、会場の隅々まで響かせた。そこには15年の重みと、ファンへの深い感謝が確かに込められていた。

15年を経てもなお“原点”を見つめ続け、未来へと一歩を踏み出すmiwa。その姿に新たな覚悟と決意を感じさせる、感動のツアーファイナルとなった。

写真◎佐藤 薫

◾️セットリスト

1.Wake Up, Break Out!
2.ありえない!!
3.あなたがいないと世界はこんなにつまらない
4.メドレー
リトルガール
FRiDAY-MA-MAGiC
ミラクル
君に出会えたから
fighting-Φ-girls
360°
アップデート
DAITAN!
oARTo
ストレスフリー
5.ホイッスル〜君と過ごした日々〜
6.めぐろ川
7.片想い
8.あなたがここにいて抱きしめることができるなら
9.リブート
10.Aye
11.chAngE
12.We are the light
13.ヒカリへ
14.それでもただ

ENCORE

EN1.春になったら
EN2.空っぽ
EN3.新曲
EN4.don’t cry anymore