DER ZIBET、結成40周年にして終止符となる奇跡のラストアルバム『句点~Period~』誕生

2025.09.09 18:00

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1985年10月、シングル「待つ歌」でデビューしたDer Zibetは、2025年10月でデビュー40周年になる。

ISSAY(Vo)、HIKARU(G)、HAL(B)、MAYUMI(Dr)の4人は、それから10年ほど活動を共にした後に休止したが2008年に再開、デビュー前のメンバーだったMAHITOも加わりマイペースな活動を続けていた。しかし2023年8月5日、ISSAYが還らぬ人となった。

けれど、その時も彼は40周年に向けた新作に取り組んでいる真っ最中だったのだ。ISSAYが残した歌声をもとに完成させたのが、本作『句点~Period~』である。Der Zibetの最新作だ。久しぶりのレコーディングをISSAYも楽しんでいたことだろう。まだアルバムの全貌が見える状態ではなかったけれど、2025年までにじっくり時間をかけて作っていこうと二人は7曲ほどを完成させていた。

残された音源をどうするか、HIKARUは随分悩んだようだ。

「7曲の世界観にはトータリティがあるんだ。それは35周年に出したベスト盤『21世紀』を作ったときに入れた新曲2曲とも繋がるものだったから、流れは見えてた」

この新作『Period』の曲は、様々な制約に疲れ果て、先の見えない日々に抱く虚無感や孤独、かつてのような日々を思う気持ちなどがうたわれているようだ。孤独や幻想はDer Zibetの得意とするところだが、タイムリーな空気感が全体に流れているように思う。作品の世界観は掴めた、とは言えHIKARUにとってISSAYの不在を受け入れるのには時間が必要だった。

受け入れがたい彼の不在に心を閉ざしていたHIKARUを動かしたのは、『ISSAYgave life to FLOWERS a tribute to Der Zibet -』の制作だった。トリビュート・アルバムに参加したメンバーの中から、新作に協力してもらい、艶やかなISSAYのヴォーカルが響く7曲と、インストゥルメンタル1曲を含む8曲が揃った。さらに活動再開した2008年に限定販売したシングル「reD biteZ」収録の3曲を加え、全11曲のアルバム『句点~Period~』が完成した。(ライナーノーツより抜粋 文:今井智子)

DER ZIBET『句点~Period~』

2025年10月22日発売
WAGE-1019 ¥3,300(with tax)
Produced by Hikaru Yoshida
1.戻れない時間の渦
2.POISON FAIRY
3.NIGHT WALKER
4.Loveless Actress
5.部屋の中
6.月の小径 ~Pray under the moon
7.8月は青い幻
8.雲海~sea of clouds
<ボーナストラック>
9.16秒のMelancholy
10.君だけがいない夏
11.愚か者の舟

■member
ISSAY  Vocal
HIKARU Guitar, Programming
HAL Bass
MAHITO Keyboards
MAYUMI Drums

Additional Musicians
Chu-ya : Guest Vocal,Chorus
Mayumi Chiwaki : Chorus
MOTOKATSU : Drums
JUN : Bass,Chorus
Seiichiro Yonezawa : Chorus

■songwriter
Words by ISSAY
Music by HIKARU
Arranged by HIKARU & DER ZIBET(reD biteZ)

DER ZIBET 40th anniversary LIVE ~Period~

2025年10月1日(水)
OPEN 18:15 / START 18:45
@高円寺HIGH
・宙也(アレルギー, De-LAX, LOOPUS, 極東ファロスキッカー)
・吉田光(Der Zibet, Loco-Apes)
・藤原マヒト(Der Zibet)
・ちわきまゆみ
・Ken-ichi(Valentine D.C., VERTUEUX)
・Jun(Valentine D.C.)
・米澤誠一朗(W.A.R.P.,Mother Goose)
・MOTOKATSU

◆DER ZIBETオフィシャルサイト

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