RYOとDJ KOHNOが「男女6人夏物語」の壮大なテーマを語る
――「男女6人夏物語」はストーリー仕立てになってますけど、この曲はどんな風に生まれたんですか? DJ KOHNO:僕らはいつも、まずホワイトボードにキーワードを色々書き出していって、1つにまとめていくんですよ。ただ、夏モノっていうと「海」だったり「よる☆かぜ」だったり、「夏の思い出」っていうのはすでにやってきて、もう引き出しがない、と(笑)。それで、じゃあ今回はキャラ設定してドラマ仕立てにしてみよう、みたいな。 RYO:男女1対1で“夏だ海だドライブだ”みたいなのは、もう何枚も出してるんで、ちょっと人数を増やしたらどうかと。男女3対3ぐらいのグループ交際で。まぁ自分達の実年齢と詞の内容に若干年齢的なズレが生じて、作っててちょっと心苦しいんですけど(笑)。 DJ KOHNO:だからこれは妄想ですよね(笑)。若い人達の純な気持ちを歌にしたっていう。 ――うん、ピュアで初々しい恋心が描かれてて、聴くと胸キュンになります。 RYO:そうですね。胸キュンっていうかね、胸ズキュ~ン!!ですよ(笑)。 ――(笑)お二人のこういう胸ズキュ~ンな夏の思い出は? RYO:一切ございません!(笑)うちのメンバーには大蔵っていうハゲが1人いるんですが(笑)、大蔵が大学時代に乗ってたミラ(軽自動車)に、男4人女2人ギュウギュウになって乗ってラーメン屋まで行ったっていう思い出くらいですね。 ――……あんまりロマンチックじゃないすね、それ。 RYO:はい、でもそれが青春でした。 DJ KOHNO:僕もこの歌みたいな思い出はないですねぇ。例えば気に入ってる女の子がいたとして、その子とまだちゃんと付き合ってないとしたら、集団で遊びに行くのってイヤなんですよ。他の男もその子のことを気に入ったりしたら、ややこしいことになっちゃうじゃないですか。だから、付き合うまでは人に紹介しない、みたいなのはありますね。 ――じゃあ、お二人とも夏の胸ズキュ~ンはなく。 RYO:ないっす。夏の思い出ったらもう、家でダラ~っと昼ドラとか観ながら……ほんと不毛な青春を過ごして。今更ながら後悔してます(笑)。 ――はははは。で、この「男女6人夏物語」は、なんとケツメイシ初のデュエット曲でもあるわけですけど。 DJ KOHNO:はい。男女3対3の中にマドンナ的存在って絶対いるじゃないですか。それを聴いてもらう人にイメージしてもらうには、女の人の声が入ってる方が連想しやすいかなっていうのがあって。まぁ僕達は今まで、そういうのは絶対タブーだったんですけどね。 ――女性とのデュエットはタブーだった? DJ KOHNO:そう、安易じゃないですか。だから絶対ダメ!って感じで。 RYO:うちは女人禁制でございますから(笑)。女を入れるなんて軟弱だ!……と思ってたんですけど、もうある程度のところまで来たんで。いろんなことをやった方が、逆に潔いかなと思って。 ――何をやっても揺るがない土台が自分達にはすでにあるから。 DJ KOHNO:っていうところはあると思いますね。ただこの曲は、女性ヴォーカル・フィーチャリングって形でもないし、女性とのデュエットを売りにしてるわけでもなく。あくまでもちょっと連想してもらえればいいなってことで。だから女性ヴォーカルが出てくる量も少ないんですよね。 ――なるほど。でも色んな意味で初挑戦の曲になりましたね。 DJ KOHNO:そうですね、うん。
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