THREE 6 MAFIA DJポール インタヴュー!

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◆ギャングの抗争にドラッグ・ディーラー。俺もそんな環境の中にいた。

シャタファカァァァァァー! 誰もが驚いたオスカーでのパフォーム&受賞だったけど、まだまだ日本じゃ知名度の低いTHREE 6 MAFIAは、その筋ではかなり前から注目を集めていた“知られざる大物(Most known unknown)”だ。メンフィスのN.W.A.とも称されるTHREE6 MAFIAは、DJ PAUL、JUICY J、CRUNKY BLAC、LORD INFAMOUS(現在服役中)からなるスーパー・グループだが、遂に遂に彼らのアルバムが国内盤化される時が来た(6月21日発売)!昨年リリースされたシングル「StayFly」のビッグ&ロング・ヒットに加え、前述したオスカー獲得も追い風になってのこの奇跡的な大英断に合わせて、なんとなんと中心人物DJ PAULのインタヴューをゲット出来たので、それもまじえてお届けしよう。

THREE 6 MAFIAと言えばメンフィスをリプリゼントしているグループとして知られているが、メンフィスといえば、日本ではブルースとかプレスリーとか中島美嘉が名誉市民をもらった、とかのイメージが強いと思う。

DJ PAUL:「エルヴィス・プレスリーの故郷だけど、俺はエルヴィスの影響は受けてないな。メンフィスはブルースとバーベキューの故郷だ。結構ワイルドだよ。南部のギャングもいるし、俺もそういう環境の中にいたんだ。ギャングの抗争とドープ・ディーラー(麻薬の売人)ばかりだった。俺は6人兄弟、4人姉妹だったけどみんな、ヤバイことばかりやってたぜ。」

彼らの初期の活動は、日本ではなかなか情報が入手しづらいため全容解明されていないのだが、現在入手可能な作品レベルで言うならば、95年の自主制作盤『Mystic Stylez』辺りまで遡ることが出来る。それ以前の活動だと、DJ PAULとJUICY JがTHREE 6 MAFIAの原型的なグループ、BACKYARD POSSEを90年代前半に結成したという説もあり、『Mystic Stylez』以前には『Smoked Out Locked Out』というアルバムを出したらしいのだが、まだまだ謎な部分も多い……。

DJ PAUL:「最初は、俺と俺のブラザー、LORD INFAMOUSとで始めたんだ。ミックス・テープとか作ってて、俺が作ったビーツにブラザーがラップしてた。俺は当時からDJ PAULだったけど、ブラザーとのユニットはSERIAL KILLERという名前でやっていたんだ。そのテープを売ったりしてアンダーグラウンドでは知られるようになったんだけど、同じメンフィスの別の町でも同じようにミックス・テープを作っている奴がいた。それが、JUICY Jだった。彼と知り合って、一緒にミックス・テープ を作ろうということになったんだけど、お互い地元ではビッグだったから結構うまくいくんじゃないかと思ったんだ。彼にもブラザーがいて、それがPROJECT PAT。最初は俺たち2組の兄弟が集まってグループを結成し、それがTHREE 6 MAFIAになったんだ。」


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