◆アルバムのタイトル『I Need Mine』は、“俺の時代”って意味さ
──最新作『I Need Mine』がようやくリリースされます。全体的にどんな感じに仕上がりましたか?
全体的には前のアルバムより、一回り大きくなった感じかな。扱ってる内容も幅広いし。いろんな曲をやってるよ。「Ghetto Mind State」にはLyfeをフィーチャーしてるだろ、他にも女の子向けの曲「I Just Wanna Tell You」とか、ネイト・ドッグをフィーチャーした「I Take You There」とか……。Screwed Upの曲を3曲入れて、トータルで24曲くらいになると思う。スキットもひとつあるよ。でも、俺は元々スキットって、あまり好きじゃないんだ。(スキットは)昔はクールだったけど、最近はスキットの氾濫で“もういい”って感じだろ? 俺にとってアルバムは“音楽”が勝負だし、スキットに重点を置く意味なんてないしさ。
──タイトル『I Need Mine』には、どんな意味が?
俺の出番、俺の時代っていうのかな。ずっと下積みをやってきて、やっとここでこれまでのツケを払ってもらうっていうか……、金をもらう時が来たっていう意味でつけたタイトルなんだ。
──1stシングルに「Youz A Trick」を選んだのは?
あの曲は、ストリート用なんだ。早いラップで、ちょっとスタイルも変えてみた。2ndシングルは、マニー・フレッシュがプロデュースした「What It Do」になると思うよ。
──「What It Do」でマニー・フレッシュを起用したのは?
俺、ずっと彼のファンで、ずっと一緒にやりたいと思ってたんだ。それが、やっと今回実現した。彼のビーツって、すげぇクリエイティヴだろ? 今回は、フックも彼が作ってくれたんだ。俺との相性も完璧だし、ノリも最高! セッションもすごくスムーズで、ほんの5分でできちゃったんだ(笑)。彼は、人間的にもウソがないし、純真な人だね。
──他のヒューストンのラッパーと比べて、あなたは他地区のラッパーと共演することが多いですよね?
そうだな。俺としては、音楽を重視したいんだ。だから、出身地別に選ぶということはしない。俺がいいと思う相手とやる主義だ。お互いにファンで音楽的な嗜好が合えば共演する、そういうことさ。
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