2ndアルバム『CANDLE』インタヴュー ~大人の男のロック・スピリッツ~

2005.11.22 11:26

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NEW ALBUM




『CANDLE』


2005年11月23日発売

GZCA-5075 \3,059(tax
in)



1. キャンドル

2. 僕は君を壊したりしない

3. 君だけに気づいてほしい

4. ハッピーエンディングじゃ終わらない

5. 夜空はきらめいて

6. I wanna
know your soul

7. シェリー

8. 危険なカーブ

9. 青い果実

10. 自転車少年

11. ハレ


のついている曲はPV視聴できます。

























3人編成のライアングル=対角線の引けない

最強の図形ということを強く感じます



――“男声のハイトーンなコーラス”“アコースティック・ギターが機軸になっている”といった結成当初に掲げられたキーワードに捕らわれない作品が、早くもアルバム2枚目にしてできてしまった感があります。この半年間、doaの3人が大きな何かを得たと感じるのですが。


徳永:自分たちで気づかないところでは大分あると思います。たとえば、前のライヴではオリジナルのアレンジでやってた激しい曲を、次のライヴではアコギの弾き語りだけでやったんですよ。そしたら「よかったよ」っていう意見のほうが圧倒的に多かったり。そういう経験から、自分らのやるべきことや、自分らが聴いてほしいことの共通認識ができてきましたね。レコーディングも、みんなでアイデア出しながらやったんですけど、自然と同じ方向を向いてましたし。



――バンドのコンディションは良さそうですね。3人というフットワークの軽さもあるんですかね。



徳永:3人ってトライアングルじゃないですか? 対角線の引けない最強の図形…最近それを感じますね。ライヴをやったり、R.E.M.のオープニング・アクトをやらせてもらったり、いろいろ経験してきたことで、僕らdoaの核がすごくしっかりしてきました。



――R.E.M.のオープニング・アクトはどうでしたか?



徳永:リスナーが僕らのお客さんじゃないし、耳が肥えてるオーディエンスだから「空き缶とか飛んできたらどうやって避けようか」みたいな(笑)。そのときのリアクションをマジで練習したんですよ。でもブーイングどころか拍手をもらったりして、ほんと、嬉しかったです。マイケル・スタイプさんってずっと怖い人だと思ってたんですけど、お会いしたらすんごいいい方で、僕らのリハーサルも観に来てくれたり「すげぇいい音してるよ」とか言ってくれて。終わったあとは楽屋に招待してくれて「みんなで乾杯しようよ」って言ってくれた。PAから舞台の演出から何から、世界レベルの方たちと同じステージ立たせてもらって、僕らは完全に打ちのめされたって思うところがたくさんあったんですけど、やっぱりもの凄く勉強になりましたね。



――同時に、2005年はB’zのツアー・サポートもしてましたよね。そういった活動からdoaにフィードバックされたものはありますか?



徳永:B’zの仕事からはいろんなものを勉強させてもらってますよね。大きい会場が多かったし、それ以上に、B’zのお二人から学ぶものっていうのがすごく多いです。普段の生活というか…“人”として。音楽に対するストイックさとか、本当に尊敬してます。



――R.E.M.のアクトもB’zのサポートも際立った貴重な経験ですから、意識・無意識に関わらずdoaに影響を与えたでしょうね。



徳永:そうでしょうね。









実は、どうしてもこのアルバムに

入れたくない曲があった



――だからなのか、『CANDLE』は前作とはずいぶん違った作品に聴こえるんですよ。



徳永:今お話しして“なるほどそうなのかな”って思ったぐらいですけど、無意識のうちに得てるものとか、無意識のうちに削ぎ落とされたものとかあると思います。例えば、歪んだギターを入れたらロックバンドっぽく聴こえるけど、「君だけに気づいてほしい」っていう曲はどうしても歪んだギターが合わなかったんです。試したけどアコギのリフだけで十分成り立っていて、歪んだギターがなくてもロックはできるよ、と確信した。そのアレンジは、僕らにしてはものすごい挑戦だったし度胸のいることだったんですけど。これをやったことによって自信になったし僕らの核にあるもの、詞の持ってるメッセージ性とか、人は音楽の何に感動するのかっていうことを大事にできた。だから、今回みたいな音になったのかもしれないですね。



――シンプルで良質なメロディの楽曲達がアルバムに集まりましたよね。



徳永:もう必要最低限になってきてますね。全部弾き語りでやってもいいぐらい(笑)。だからね、逆に遊べる幅が広がってきてます。削ぎ落とされたことによって自分らもどんどんラクになってきたし。



――たくさんできた中からの選りすぐりの11曲なんですか?



徳永:自然にできてきた流れですけど、実は「I
wanna know your soul」は最初このアルバムに入れたくなかった曲(笑)。全体のバランスとして外したかったんですけど、周囲の評判があまりにも良くて……。結果的には、曲順を並べ替えて入れてみたら雰囲気も良かったんで、よかったなと思っているんです。



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