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フランス人のマルチ楽器演奏者でプロデューサー・マーク・コリンとオリバー・リ ボーによるプロジェクト。

70年代後半~80年代初期のパンク・ニューウェー ブ音楽をボサノヴァ/ジャズ等60年代にタイム・トリップさせ、ラウンジを彩るアルバムを引 っさげ2004年にアルバム『ヌーヴェル・ヴァーグ』でデビュー!英語で「ニューウェーブ」ポ ルトガル語で「ボサ・ノヴァ」の意味を持つ「ヌーヴェル・ヴァーグは時間的にも場所的にも性 的にも(1stのシンガーは全て女性シンガー:Camille,Melanie Pain,Elosia,Silja,Marina Celesteによるもの)オリジナル楽曲をトリップさせ、原曲の持つ「画された美しさ」を体現する のに成功!Joy Division,Depeche Mode ,The Clash ,XTC,The Cureなどのニューウェーブ・バンドの楽曲達を再構築したこのアルバムは、『目から鱗』 なアレンジで世界中で40万枚以上の売り上げを記録する大ヒットアルバムとなった。

日本でも世界の流れを受け、2006年にようやく発売。当時巻き起こった『カフェ・ミュージック』『ラウンジ・ミュージック』といったジャンル 確立に一役買った。

そのデビュー盤の日本盤発売の2006年、リリースされたセカンド・アルバム『バンド・ア・パル』。彼らは音楽的境界線を更に進化させることに成功。 レゲエやスカ、ブルースなどの要素をアレンジに付加させた。それでも80年代の楽曲に、曲ごとのアーティストを起用していくという独自のスタイルは 変えず、セールス的にも2作連続の成功を収めた。そしてここまでの2作でカバーされた、豪華な顔ぶれ。クラッシュ、デペッシュ・モード、ザ・アンダ ートーンズ、キリング・ジョーク、モダン・イングリッシュ、デッド・ケネディーズ、エコー・アンド・ザ・バニーメンら全てがヌーヴェル・ヴァーグの カヴァー能力を認め、許諾したことが、彼らのクリエイティブ能力の高さを証明しているとも言えるのである。

そして彼らはこの2作のリリースの間も、世界中でライブを行い、ライブアクトとしての評判も確立していく。基本的なスタンスはあくまでも「バンド」 なのである。ただここでもライブヴォーカルを固定せずに行い、デビュー・アルバムに参加したCamilleや最初のライブから参加しているメラニー(写 真左から2番目)やホエベ・キルディアーなどはソロ・デビューを果たすなどの『スピン・オフ』も実現している。また、シャネルや、フェンディなどの デザイナーとしても知られるカール・ラガーフィールドがアーティスト写真を自ら撮るなどファッション界隈でも人気を博す。