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戦後のシカゴ出身の偉大なブルース・ギタリスト、Buddy Guy。彼のギターの物悲しく染み入るような音色は、後にギター・ヒーロー/スーパー・スターとなるEric Clapton、Jimi Hendrix、そしてStevie Ray Vaughnらに多大な影響を及ぼした。

Guyは10代でバトンルージュのクラブで演奏をはじめ、その頃に出会ったB.B. Kingや、異彩を放つGuitar Slimから最初の影響を受ける。シカゴに移った彼は、Otis RushやMagic Samとのギター対決や、不運を背負ったCobraレーベルでの小さな仕事をこなして、地元のクラブでの地位を確立していく。その後、Muddy Watersにならって、Chess Recordsでセッション・プレーヤーとして活動。やがて自らの情熱的なプレイを引き立てるようなパワフルな歌声を披露し、フロントマンとして活躍するようになる。彼はこの伝説のレコード会社で、“The First Time I Met The Blues”や“Stone Crazy”といった情熱的な曲をいくつもレコーディングした。だが、本格的にソロとしてのキャリアが始まったのは、''68年のVanguardの『A Man And The Blues』からである。

その後、ハーモニカ奏者のJunior Wellsと共演した多くの作品も含め、色々なレコード会社で様々なミュージシャンとレコーディングを行なった。しかし、''80年代に、ギター・ロックによるブルース志向のサウンドが、シンセサイザーによるダンス・ミュージックへと取って代わられると、Guyの人気も落ち、その後10年もの間、彼がアルバムを作ることはなかった。そんな時代背景の中で、Stevie Ray Vaughanの出現はそうした大勢のブルース・プレーヤー達のキャリアを蘇らせたワケだが、Vaughanが多大な影響を受けたというGuyももちろん例外ではなかった。GuyはVaughanがヘリコプターの事故で亡くなる前、最後のパフォーマンスとなってしまったアルパイン・ヴァレーのステージでも彼らは共演していたのだ。''91年にはSilvertoneからカムバック・アルバムとして『Damn Right,I''ve Got The Blues』をリリース。以降、また新たな注目と尊敬を集めている。

『A Man And The Blues』が正式なデビュー作ではあるが、Chess Recordsは後に『Buddy Guy』や『I Was Walkin'' Through The Woods』といった初期の活気ある作品を数枚リリースしている。

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