オールド・マン・リバー、類稀なるピースフル・ワールド

2008.02.20 19:59

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来日中のオールド・マン・リバー、先日「ピアレッテ」にて、子ども達と一緒に歌い折り紙を楽しみハートウォーミングなひと時を過ごした彼が、その翌日2月19日(火)には原宿アストロホールにて初ワンマン・ライヴを行なった。

子ども達も親御さんもいないいわゆるライヴ・ハウスでのパフォーマンス…なのだが、やはりここでもアットホームで心あたたまる素晴らしいライヴとなった。

ほぼオンタイムで登場したオールド・マン・リバーは、ゆったりとした口調で挨拶。まずソロで2曲パフォーマンス。ギターの弾き語りをベースにサンプラーでちょっと味付けしたそのサウンドは、シンプルかつ70年代のフレイヴァーの漂う空気感のもの。その後、今回サポートで同行しているアーティスト:ロージーが入り、アルバム『グッド・モーニング』の冒頭を飾る楽曲「サンシャイン」をパフォーマンス。

ロージーがシタール、オールド・マン・リバーがギターという構成で、徐々に会場のオーディエンスが揺れ始める。その後、コール&レスポンスを交えつつも近年の洋楽新人アーティストには非常に稀有なアットホームな雰囲気が漂ってくるステージを展開。彼の持つ独特のゆるい雰囲気のせいか、オーディエンスとの距離がやたらと近い。

写真:古渓一道

次第にはロージーとオールド・マン・リバーがフロアの中央に下り、そのまま2人を囲むようにオーディエンスが取り巻いていく。最前列の人はその場で座りこんでいたりして、かなりのんびりとした雰囲気。そして、あたりを見渡すように、アンプもマイクもナシの静かなパフォーマンス。オーディエンスも微笑みながらそれを静かに見守り、音が会場に行き届くほど聴き入っていく。

そして、意外なチョイスの「アンブレラ」のカヴァーに会場をざわめかしたり、笑わせてみたり…。アコースティック・ギターとヴォーカルでちょっとフォーキーなアレンジで聴き応えも十分。最後の「ラララーみんなのうた」では、オーディエンスをステージにあげ、会場も一体となって大合唱となってしまった。飛んだり跳ねたり笑ったり、まさに楽曲そのもののピースフルな雰囲気。

こうしてオールド・マン・リバーの初来日公演初日は終了した。ピース!

<ニュー・ブラッド vol.59“オールド・マン・リバー”>
2008年2月19日(火)@原宿アストロホール

1.Watching It All – ウォッチング・イット・オール
2.Open Up – オープン・アップ
3.Better Place – ベター・プレイス(アルバム「グッド・モーニング」収録)
4.Sunshine – サンシャイン(アルバム「グッド・モーニング」収録)
5.You’re On My Mind – ユーアー・オン・マイ・マインド
6.Time – タイム(アルバム「グッド・モーニング」収録)
7.Wedding Song – ウェディング・ソング(アルバム「グッド・モーニング」収録)
 ※フロアーに降りてきて、アンプ&マイク無しの演奏!
8.Summer – サマー(アルバム「グッド・モーニング」収録)
9.Trousers – トラウザーズ(アルバム「グッド・モーニング」収録)
10.Table For 2 – テーブル・フォー・2(アルバム「グッド・モーニング」収録)
11.Umbrella -アンブレラ(リアーナのカヴァー)
12、La – ラララ-みんなのうた(アルバム「グッド・モーニング」収録)
 ※ステージにお客さんを上げての大合唱

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