初ワンマン・ツアー@渋谷クアトロ レポート

2005.02.04 06:08

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BENNIE Kが夢だったワンマン・ライヴを達成できた記念すべき日。



「デビューしてからの4年間、何度も何度もくじけそうになったけど、いまはこんな素敵な時間を過ごしてる。だから、みんなにも頑張って欲しいという気持ちと、私たちの本音をつめた曲を最後に贈りたいと思います」。



そう言って「MY WAY」のイントロが聞こえてくると静かに涙をぬぐったCICO。“誰だって迷う 自分の道 疲れた休もうよ かならず扉は開ける”とYUKIはこの日、もっともエモーショナルな声でこの歌を歌い上げた。と、そんな感動的なワン・シーンで終演となったBENNIE
Kの初ワンマン。これがめちゃくちゃクールで、とんでもなく楽しかった!



インタヴュー時の予告通り、この日はアルバム『Synchronicity』にシンクロさせて“シンクロニCITY”というBENNIE
Kが創る仮想の街へとみんなでトリップしていく、というコンセプトですべてを構成。会場入りするまでの階段のポスター、ステージの映像、曲順、衣装、グッズに至るまで“蝶々”がシンボル・マーク、ナビゲーターとなってこの街のなかへと案内していく。「こんなの見えないから」とスタッフに言われながらも、本人たちが細部の細部までこだわって作り上げた演出に、ワンマンにかけるふたりの意気込みが伝わってきた。そして、この日のサプライズはなんといってもCICO
、YUKIのソロ・パートをライヴに盛り込んだこと。



BENNIE Kの最大の武器は、ラッパーとシンガーのユニットであるという部分。前半はそんな彼女たちならではのパフォーマンスを華やかに披露しておいて、中盤はこのソロ・コーナーで各々のコアな部分を打ち出した。「143」でアコギをフィーチャーしたメロウネスなサウンドをバックに、けだるくソウル・ナンバーを歌い上げたYUKI。ダンサーをバックに従え、ドープな「DRACULEA」でラップをクールにきめたCICO。BENNIE
Kとはまた違う温度感のふたりが体感できた場面だ。



後半には、さらなるサプライズが! この日のために駆けつけた豪華なフィーチャーリング・ゲスト。彼らが曲ごとにステージに登場しては、フロアをさらに盛り上げていった。SOUL’d
OUTから参戦したDiggy-MO’をフィーチャーした「オアシス」、シーモネーターとの掛け合いで場内をおおいに湧かせた「天狗vs弁慶」、2BACKKAのHAMMERとの見事な掛け合いを見せた「MUSIC」(写真)などなど。酸欠寸前まで盛り上がったフロアに、きわめつけの「サンライズ」をふたりが送り込むと、観客、ゲストも大合唱! 



「オアシス」「サンライズ」で堂々、ポップ・フィールドへと進出した彼女たちのいまのパワーをまざまざと見せられた場面だった。そしてBENNIE
Kならではのライヴ。「すごい楽しじゃん! まだまだ観たい!」。そんな表情を浮かべながら帰路につく観客の顔が、この日のライヴの満足度を一番物語っていた。



取材・文●東條祥恵















『Synchronicity』


2004年11月4日発売

FLCF-4031 \2,500(tax
in)



1. Synchronicity~Opening~

2. オアシス

feat.Diggy-MO'(SOUL’d
OUT)

3. TREASURE


4. サンライズ


5. Okay

6. Stay Awhile
~Interlude~

7. 143 ~YUKI’s
Room~

8. DRACULEA
~CICO’s Castle~

9. 弁慶&牛若丸

10. 天狗vs弁慶

feat.シーモネーター


11. Puppy Love

feat.GIPPER(NORA)


12. Lost Paradise
feat.TSUYOSHI

13. Sunday
“after”noon

































▼オフィシャル・サイト▼

http://www.forlife.co.jp/bennie_k/









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