【ライブレポート】Genesis Girl現体制終了、「少年の詩」で迎えたクライマックス

2026.04.01 14:29

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2026年3月28日(土)、下北沢シャングリラにてGenesis Girl現体制ラストライブ<IT’S MY LIFE>が開催された。現体制ラストライブという状況下、チケット完売となり会場は満員の観客で埋め尽くされ、開演前から異様な熱気と緊張感に包まれていた。この日のライブは、彼女たちの人生そのものを映し出すライブとなった。

オープニング映像の余韻を引き継ぎ、1曲目「YOLO」が鳴り響く。だが、Nanaの目からはすでに涙が溢れていた。止めようとしても止まらない。それでも歌い、立ち続ける。「人生は一度きり」というこの曲が、この日のすべてを象徴していた。続く「Look alive!!」では一転、会場の熱量を一気に引き上げ、Genesis Girlとしての強さを叩きつける。

MCを挟み、初披露の「More」へ。キレのあるダンスと圧倒的な集中力。終わるグループとは到底思えない完成度だった。そこから「fake」「PUSH」「SMJ」と畳み掛ける攻撃的な構成。さらに「マンマミーア-ZERO-」「フィーバー!!」で会場は完全に支配される。「Loveless」「偶像連鎖」と続く流れは、Genesis Girlの本質を凝縮したブロックだった。ここにあったのは、過去ではなく、あくまで今の輝きだ。

2度目のMC後「Dear」。それまでの熱量とは対照的に、静かに、深く、心へと入り込む。観客は声を失い、ただ聴く。この瞬間、ライブは完全に作品へと変わった。そして、本編ラスト「少年の詩」。この楽曲は、Genesis Girlの物語そのものだ。しかし歌唱冒頭、Meiの声が詰まる。涙で歌えない。それでも前を向き、絞り出すように歌い続ける。その姿が、このグループのすべてを物語っていた。

アンコール。軌跡の映像にファンが酔いしれる中、「prime star」で再びステージに立つ彼女たち。だが、最後のMCでこれまで強さを貫いてきたAnjiも、ついに涙を見せる。張り詰めていたものが、この瞬間に解けた。そして最後の最後に選ばれたのは、再び「少年の詩」。それは、物語の回収であり、答えでもあった。涙も、葛藤も、すべてを抱えたまま、彼女たちは歌い切る。この瞬間、Genesis Girlの物語はクライマックスを迎えた。

彼女たちは証明した。アイドルは、消費される存在ではない。感情を削り、人生を乗せる表現者だ。この日ステージにあったのは、紛れもなく芸術だった。現体制はここで終わる。Nanaは新たな道へ。MeiとAnjiは、次のステージへ。だが、この3人でしか作れなかった時間は、確実にここに存在した。

ライブが終わっても、拍手は鳴り止まない。それは別れではなく本物を見た証だった。アイドルは芸術だ…少女は高尚だ…Genesis Girlは、その証明を残し、それぞれの次の物語へと歩き出した。

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■公式リンク

Genesis Girl

Mei、Anji、Nanaの3人からなる、オーケストラ×Loud Rockを基調にした本格派サイバーメタルアイドル。

グループのキャッチフレーズは「アイドルは芸術… 少女は高尚だ…」。通称「ジェネガ」。ファンの総称は「ジェネシスト」。2019年のデビュー以降、配信シングルはiTunesメタルチャートで18作1位を獲得。デビュー曲「少年の詩」は有線チャートにランクインし、大手通信カラオケにも収録。

2021年には陰謀論や都市伝説を題材にした「Fake」がエンタメ〜テレ『超ムーの世界R』エンディングに採用。さらに名古屋造形大学との産学連携で制作したフルアニメMV「Loveless」がYouTubeでスマッシュヒットを記録。また、2021年ドバイ国際博覧会では、日本館映像に「スーパーミラクルジェット!!!!!!(S.M.J)」が採用されるなど、アイドルの枠を超えた活動を展開。2023年10月に東京へ進出し、2024年には下北沢を拠点に「下北沢から世界へ!」を掲げ活動。全米進出を視野に入れていたが、その前衛的なクリエイティブは広く浸透するに至らず、2026年3月28日をもって現体制を終了した。