Hi-STANDARD、ZAX正式加入+6曲入りミニアルバム『Screaming Newborn Baby』詳細発表

2025.09.25 12:00

Share

Hi-STANDARDの新メンバーとしてZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Painが加入したことが昨日9月24日、PIZZA OF DEATHオフィシャルYouTubeチャンネルの生配信で発表となった。同生配信では、11月26日にミニアルバム『Screaming Newborn Baby』がリリースされることもアナウンスされた。

このYouTube Liveは、9月19日にSNSで“Hi-STANDARD 9/24(Wed) 20:00 JST PIZZA OF DEATH YouTube youtube.com/@pizzaofdeathofficialという画像のみが告示され、内容を一切明かさないままアナウンスされていたもの。フタを開けてみれば生配信が実施され、最大同時接続数7万2000人、延べ接続数40万人が視聴。Xのトレンドも1位になるなど凄まじい反響が寄せられた。

YouTube Live内では、新メンバーZAX(Dr)の加入、ミニアルバム発売、さらに新曲「Song About Fat Mike」をはじめ、「MAXIMUM OVERDRIVE」(アルバム『GROWING UP』収録)、「Dear My Friend」(アルバム『MAKING THE ROAD』)の生演奏というビッグサプライズも用意されていた。

ミニアルバム『Screaming Newborn Baby』には全6曲を収録。各WEBストアでCD予約受付もスタートした。以下に、Hi-STANDARDに関するプレスリリースをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

今から約9年前、2016年10月5日にHi-STANDARDが、事前告知なしで16年半ぶりとなるシングル『Another Starting Line』をリリース。その衝撃からHi-STANDARDは、バンドが結成された’90年代を彷彿とさせるような勢いで音楽シーンを席巻した。<AIR JAM 2016> <AIR JAM 2018>の開催、カバーEP『Vintage & New, Gift Shits』、約18年ぶりとなるアルバム『THE GIFT』のリリース、初のアリーナ公演を含む全国ツアーの開催、ドキュメンタリー映画の公開など、現在進行系でぶっちぎりでカッコいいパンクバンドの活躍は、多くの人々の胸を熱くした。

2023年2月14日、恒岡章(Dr)が急逝した。彼を失ったことは日本の音楽シーンにとっても大きな損失であったが、何よりHi-STANDARDに残された2人を、言葉にし尽くせない深い悲しみが襲ったことは想像に難くない。バンドとして水面下で進行中のいくつものプロジェクトは、恒岡を失った後、ほとんど全てが一旦仕切り直しになった。しかし、2人はバンドを止めなかった。

訃報の2ヵ月前にレコーディングしていた「I’M A RAT」を4月にリリースし、6月には恒岡とともに出演するはずだった<SATANIC CARNIVAL ‘23>に出演。EKKUN、ナヲ、ZAXという3人のサポートドラマーを迎えたステージは、間違いなく“Hi-STANDARD のライブ”だった。そしてこの場で、横山も(「また必ず戻ってくるよ」)、難波も(「またハイスタをつくってくるからね、じっくりじっくり」)と、Hi-STANDARDを続ける意志を明言。実際、その約束はすぐに果たされた。2024年に開催されたNOFXの<The Final Japan Tour>ではZAXをサポートとして迎え、4本のライブを敢行。Hi-STANDARDをフックアップし、彼らが世界的に飛躍するきっかけを与えた恩人でもある、西海岸の大御所のエンディングに花を添えたのだ
った。

それから1年半以上が経ち、2人は再び表舞台へ帰ってきた、ZAXという新たな仲間とともに──。

『Screaming Newborn Baby』と名付けられた6曲入りミニアルバムは、まとまった音源としては『THE GIFT』以来、8年ぶり。ミニアルバムとしては1stミニアルバム『LAST OF SUNNY DAY』以来、約31年3ヵ月ぶりとなる。もちろん、新メンバーZAXが参加したレコーディング音源はこれが初めてだ。

当然、この作品にたどり着くまでの道のりは平坦ではなかった。横山が自身のコラムで書いた「皆さんが慣れ親しんだトライアングルは終わってしまった」という言葉にもあるように、2 人は言葉では言い表せない感情を胸に、必死でもがいていた。前には進みたい、簡単には進めない。絶望もあった、虚無もあった。しかし、バンドに残された2人は、今を生きている。であれば前に進むしかない。前に進みさえすれば、形や結果は後からついてくる。新たな作品を発表することで否定的な意見もあるかもしれないが、そんなことは関係ない。たとえそんな姿が世間にとってどう映ろうが、それすらハイスタの生き様として見せていく。壊しては創り、壊されては創り、壊れてしまっては創り、転がり続ける。それがロックンロールなんだ──そんな覚悟の末に辿り着いたのが本作なのである。

『Screaming Newborn Baby』はクリックなしでレコーディングされ、ハイスタ結成初期の生々しさを彷彿とさせる勢いが印象的。そこにはDescendentsのBill Stevensonがミックスを手掛けていることも少なからず影響を与えている。Daisuke Hongolianによるアートワークはパンク史に燦然と輝く名盤『MAKING THE ROAD』を想起させる。しかし、これは原点回帰とは異なる。むしろ、自分たちが歩んできた道のりを今改めて噛み締め、再び前を向いて前進する、そんな力強い意志を感じさせる。

収録楽曲に触れると、亡き盟友・恒岡について歌った曲もひとつではない。「OUR SONG」を筆頭に彼への想いも込められつつ、この歌詞に登場する“we”は、必ずしもすべてがHi-STANDARDのことだけを指しているわけではない。そこにはこの作品を聴いているリスナー一人ひとりのことも含まれている。楽曲後半に登場する、温かみのある8ビートに乗せたシンガロングパートはオーディエンスのために用意された特等席だ。2024年10月6日に解散したNOFXのFat Mikeについて歌った「Song About Fat Mike」も、Hi-STANDARDの“今”を綴っていることは容易に伝わってくる。

この作品からわかるのは、彼らはどんな浮世からも目を逸らさず、どんなにボロボロになろうとも、様々な想いを背負いながらロックンロールを鳴らしているということ。それがHi-STANDARDというバンドをより偉大に見せている。新ドラマーとともに重圧を感じさせないこの約18分の間に鳴っている音は、間違いなくHi-STANDARDのものだと断言できる。

Hi-STANDARDは、’90年代以降のパンクシーンをキラキラと照らしてきた太陽だ。それは今後も変わらない。悲喜こもごもを重ねて、輝き方はこれまでとはまた違う新たな輝きを放つだろう。俺たちのHi-STANDARDは続いていく──こんなふうに今、再び思える幸せを噛み締めたい。

   ◆   ◆   ◆

■ミニアルバム『Screaming Newborn Baby』
2025年11月26日リリース
PZCA-119 ¥2000(without tax)
CD予約:https://hi-standard.lnk.to/snb
配信:未定
1 Song About Fat Mike
2 Our Song
3 Moon
4 A Ha Ha
5 Book Of Revelation(Cover)
6 Stand By Me

 

関連リンク
◆Hi-STANDARD オフィシャルサイト
◆Hi-STANDARD オフィシャルFacebook
◆Hi-STANDARD オフィシャル MARCH STORE
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルTwitter

Related Tags関連タグ