ニュース・最新情報
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ケイト・ブッシュ、レコード・ストア・デイ2024のアンバサダーに
ケイト・ブッシュが、2024年のレコード・ストア・デイ(UK)のアンバサダーを務めることになった。
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ケイト・ブッシュ、ロックの殿堂式典を欠席
今年、ロックの殿堂入りしたケイト・ブッシュだが、先週金曜日(11月3日)に米ニューヨークで開催された式典には出席しなかった。
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ケイト・ブッシュ、Spotifyでの記録に「ありがとう!」
ケイト・ブッシュの楽曲「Running Up That Hill」が、ストリーミング・サービスSpotifyで再生回数10億回を突破した。
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ケイト・ブッシュ、ロックの殿堂入りにコメント
水曜日(5月3日)、2023年にロックの殿堂入りすることが発表されたケイト・ブッシュが、公式サイト(Katebush.com)を通じ声明を出した。
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ジョージ・マイケル、ケイト・ブッシュ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンらロックの殿堂入りが決定
米Rock & Roll Hall of Fame Foundationは5月3日、2023年にロックの殿堂入りするアーティストたちを発表した。
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英国ラジオ局のリスナーが選ぶベスト・ソング・ランキング、ジョージ・マイケルが5年連続1位
Photo by Russel Young英国のラジオ局Smooth Radioが毎年公表している、彼らのリスナーたちが選ぶベスト・ソング・ランキングの最新版を発表した。
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ロックの殿堂2023、殿堂入りするアーティストは5月3日に発表
▲ジョージ・マイケル Photo: Brad Branson米Rock & Roll Hall of Fame Foundationは日曜日(4月30日)、2023年にロックの殿堂入りするアーティストを5月3日に発表すると告知した。
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ロックの殿堂、2023年度の候補を発表
米Rock & Roll Hall of Fame Foundationは水曜日(2月1日)、今年、殿堂入りの候補に挙がった14アクトの名を発表した。
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全英チャート、2022年の年間ランキング発表
Photo by Lillie Eiger全英チャートを集計・管理するOfficial Charts Companyが、2022年英国で最も売れた楽曲とアルバムのランキング(トップ40)を発表した。
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ケイト・ブッシュ、俳優ロビー・コルトレーンを追悼
『007』や『ハリー・ポッター』シリーズ、ドラマ『心理探偵フィッツ』などで知られるスコットランド出身の俳優、ロビー・コルトレーンの訃報を受け、ケイト・ブッシュが追悼の言葉を送った。
プロフィール・バイオグラフィ・リンク
シンガーとして、ソングライターとして、またキーボーディスとしても優れ、ダンス、マイム、ビデオのディレクターも務める。さらに重要なことはコンセプチュアリストであること。アメリカは彼女の存在に気付くのが遅かったが、他国では過去20年間、ナンバー1ヒットの常連なのだ。だがアメリカでもアルバムの売上がコンスタントに伸び続け、チャート上位によく顔を出すようになってきている。
''78年のデビューシングル“Wuthering Heights”は、英国ではセンセーションとなった。たちまちナンバー1まで昇りつめてその年のベストセラーシングルとなり、エミリー・ブロンテの同名小説『嵐が丘』の売上まで伸びたほど。Bushが人々の関心を引くのは、これまで聴いたことがないような高く澄んだ独特のヴォーカルだけではない。彼女の経歴も好奇心を集めている。デビューの2年前、Pink FloydのギタリストDavid Gilmourが彼女を見出し、3トラックのデモテープをレコーディングする費用を出してあげたのである。
Bushはわずか16歳でEMIと契約し、デビューアルバムの準備に2年かけてよいと言われていた。その2年間、KT Bushという3人編成のバンドを組んで地元でプレイしたり、ダンスやマイムを勉強していた。その成果は後のコンサートを見ればよく分かる。
アメリカでの評価が遅かったのは、アメリカでリリースされなかったからにすぎない。''78年のデビューアルバム『The Kick Inside』は、英国でトップ10ヒットとなったものの、アメリカではチャート入りしなかった。そのため続く2枚のアルバム『Lionheart』(''78年)と『Never For Ever』(''80年)は、アメリカでは''84年までリリースされなかったのである。アメリカでは『Kick Inside』の次の作品は''82年の『The Dreaming』なのだ。
Bush自身がプロデュースしたこのアルバムは、極めて洗練された内容で、比較的単純なデビューアルバムとは大違いだった。結局3ヵ月近くチャート入りし、157位まで行く。これでEMIは、なんとかアメリカで売れると思ったらしく、数カ月のうちに『Kate Bush』という、''78年から''82年の作品5曲を集めたミニLPをリリースした。
Bushのベストアルバムは、世界的にもアメリカ国内でも、''85年の『Hounds Of Love』である。ビデオも制作されており、強力なイメージを与える野心的な作品だ。彼女のアメリカでの初トップ40ヒットは“Running Up The Hill”。このヒットのおかげで『Kate Bush』の売上は急増し、トップ30まで上がった。翌年、コンピレーションアルバム『The Dreaming』をリリース。ファンはこのアルバムで過去の素晴らしい作品も聴くことができたのである。
Bushの音楽はアルバムを出す度にさらに洗練されてきている。それは彼女が冒険好きであることと、早くからFairlightのシンセサイザーを使っていたことによる。これはサンプリングマシンのごく初期のモデルだ。
''89年、Bushは英国ケントに最新機器を備えたスタジオを作った。そこで同年リリースの 『The Sensual World』をレコーディング。GilmourやブルガリアのTrio Bulgarka、バグパイプのDavey Spillaneをゲストに迎えたこのアルバムは、複雑だが、ある種官能的な仕上りとなっている。タイトルトラックはBushの次の歌詞で始まる。「あああ、そうよ/それから彼の口から甘いケーキのようなキスを奪うと/深く下っていく」
これがなんとジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』にインスパイアされたものだという。
''93年、Bushの冒険心は以前にも増して高まったと見え、『The Red Shoes』をリリース。ほぼ4年ぶりのアルバムだった。また翌年Sony Music Videosから出した1時間の映画『The Line, The Cross, The Curve』の脚本、監督、主演もこなしている。この映画にはMiranda Richardsonと、著名な英国人マイムのLindsay Kempも共演しており、『The Red Shoes 』から“Moments Of Pleasure”“Eat The Music”など数曲が挿入されている。
“Eat The Music”は、リリース1週間以内にオルタナティヴのラジオ局でかかるナンバー1となった。、ジャンルにとらわれず、常に新しいサウンドを追求しているアーティストだ。
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