『D.A.B.O.』 Def Jam Japan 2002年6月26日発売 UICJ-5008 1,260(tax in) 1 D.A.B.O. 2 場外ホーマー 3 D.A.B.O.[Instrumental] 4 場外ホーマー[Instrumental] | | ――メジャー・デビュー・アルバム『Platinum Tongue』で高い評価を得て、この一年間で変わったことはありますか? DABO: 人の目と収入が増えましたね。あとは…、そ~っすね~「忙しい、忙しい、忙しいでしょう~」って言われるんすけど、言われてみればそうなのかもなーって感じですね。でもなんかこう、変わんないかも知んない。でも仕事は慣れたと思うな。 ――先日、ジェイZ来日ライヴに参加されていましたが、ダボさんの圧倒的なパフォーマンスが一番印象的でしたね。 DABO: そーっすね。去年ツアーで大体24ヶ所くらい廻って、それでコツを掴んだのかもしれないっすね。後はアルバム出してからいいかげん時間経ってるじゃないっすか。みんな曲知ってるから、堂々とできたっていうのもあると思うけど。先日のライヴはやっと生でジェイZが歌ってるところ観れたな~よしよし…って、でもあ~帰っちゃうんだ、…なんかそんな感じっすよね。でもダボのライヴはちょーかっこよかったっすよ。 ――他のアーティスト(Chemistry、Zeebra…etc)とのコラボレーションも多かったようですが、何か得たのもはありましたか? DABO: う~ん、更なる自信を得ました。…まあ、アーティストというものはですね~、ワガママな奴らばっかりじゃないですか。こう、自尊心のかたまりみたいのばっかりだから。オレは一人で作業を完結してしまうことはまずなくて、トラックを作る人がいるし、やっぱシンガーだったりとかいるから、自分以外の誰かとコラボレートするのは、毎度毎度のことなんですけど。要するに得るものは…、全く考え方も、育った環境も違う自分以外の人間とですね、かっこいいものがちゃんとできたっていうのは、自信になるってことです。 ――それで、2002年の第一弾となる今回のシングル「D.A.B.O.」、自身の名前をタイトルにしたのは? DABO: あれはまずフックを先に考えたんですよ。それで、あの“D.A.B.O.”が出てきちゃって…。なんですけど、タイトルは未定だったんですよ、ずっと。仮タイトル「D.A.B.O.」でふざけてたんですけど、もう今日決めなくちゃだめーって時に「じゃ、イキで」って。意味は…ないです。いや、この後に控えているシングルとかアルバムが、テーマのある曲とかが多いんだけど、俺が一番やってて楽しいのもの、俺のファンが聴いて一番楽しいものが、とりあえずこういう曲だと思うから。別にダボの基本は変わってないよーというのを見せつけた上で、次のシングルであらビックリ(笑)っていうのを狙っているんです。だから今回は、過剰なくらいヒップホップな感じでPVとかもそうなんですけど。 ――カップリングの「場外ホーマー」とか野球ネタの曲が収録されてますが、野球は好きなんですか? DABO: 特別好きじゃないです。っていうか、全然好きじゃないです。っていうか、興味ないっすね。 ――こんな時期(W杯)に野球ネタっていうのは、よほど好きなのかなって…。 DABO: まんまとハズシましたね。これもフックが先に、また決まってたって話ですね。で、“打っちゃえ ピッチャー ビビってら!”が先に出てきたので、あっ野球でいこうと。だからオレはバッターという感じで。 ――今回2曲共トラックは海外のプロデューサー(「D.A.B.O.」ショーン・ドレー/「場外ホーマー」ア・キッド・コールド・ルーツ)が手掛けてますね。 DABO: はい。会社の金使いまくりですね(笑)。海外の方と仕事するのはですね、そもそもオレのメジャーデビュー曲「拍手喝采」から外国人(P.キング)だから、もうすっかり慣れましたね。日本人でも外国人でも、あんまり口ださせないんですよ、僕。コラボレートしてるとは言いつも、素材が欲しいっていうだけなので。そういうとすっごいクールな男のように感じるでしょうが、それはそっちのほうが作りやすいから、そうしてんで。本当にトラックもらって、トラックをかけながら、スタジオでリリック書いて、録り終わったら、そこで呼んで、聴かせて、Oh~って言って、プロデューサーがこう、「なんか、やろうと思ったけどこのままで全然大丈夫だね~」って、大体みんな言ってくれるんで。まっ、そこからまたもうひとアクション、ラップが乗っかった後にやる人もいたりとかするけど。 ――トラック、ダメ出しとかなかったんですか? DABO: そうっすね。この人達はそれぞれ5曲くらいくれたのかな。そん中から選んで、シングル用にもらってきたっていうより、アルバム全体で使うやつを自分が集めている時に、割と早い段階でこの人達があのトラックをくれたから、“両方とも外国人はどうなんだろう”っていう声をシカトしつつ、関係ねーべって言って、シングルにしちゃった感じっすね。 ――いい曲ができた…と。 DABO: んーていうか、「会社の金使って、外国人プロデューサーですか。いいっすね~」とか、言うバカとかどっかにいると思うんで、男のやっかみは女の子の10倍ぐらいひどいですからね。なので、そういうヤツもいるんじゃないかと一瞬気にしてみたけど、あっさり気になんなくなりました。まぁ、かっこいいのができたら、それでいいじゃないかと。気にしなくってオッケーですっていうGOサインが自分の中で出たっていうそういう感じですね。でもこれでラップがへぼかったら、速攻叩かれると思いますよ。 ――でもその辺はポテンシャルは高いですよね。 DABO: やっぱラップがかっこいいのがいいな~って思うんだよね。人のとか聴いていてても。ラップがいいのはトラックもよく聴こえちゃうんですよ。「D.A.B.O.」とかはインストで聴くと、すっ~~~ごい地味なんですよ。あり得ないですね(笑)。 ――次のアルバムは? DABO: アルバムタイトルは『HIT MAN』すね。7月頭位まではレコーディングしてるのかな。それで、9月に出して…。 ――既にタイトルが決まってるというのは、アルバム全体のテーマがあるんですか? DABO: うん、一曲一曲に。トータル的には、なんかこう…、人生とかですね。27年目の地点の俺って感じです。今回は…泣けるんだな~、すごくいいアルバムですよ。今作ってる段階なんですけど。まっ、まだ人生も続いて行くから…。降谷くん(Dragon Ash)の言葉を借りるならば、“Life Goes On”ですよ。そういうアルバムですね、英語って便利ですよね。ま、直訳すると“人生が続いていく”んですけれど、続いていく人生の話です。今、思い出して鳥肌が立っちゃいました(笑)。 ――その他、ツアーとか…。 DABO: そうっすね。やっぱりツアーは、秋~冬にかけてって感じで、それが終わったらリミックスアルバムを出したいなーと、インディのを含めて両方。あれ…、ベスト盤になっちゃうじゃん、そしたら…。早すぎ? とりあえず、リミックス盤を出したいです。 | |