『Re Entry』 BBE Records BBEBGCD-004 2001年08月30日発売 2,300(tax in)
1Intro 2Do U Remember 3Three's Company 4Spazz 5Just Funky 6Who's Sicker 7Lost Beat 8Easy Type Shit 9Live Ova Beats 10Foudation Symphony 11So Good 12Hummin' 13Big Faces 14What Ruling Means 15What U Hold Down 16NY,NY
| ちょ~久々となったこのソロ名義アルバムは、全く衰えることの無いマーリーの“男気”を感じさせるに充分な内容だ。あのクラシックなアルバム『IN CONTROL』シリーズの2001年版とでも言おうか…。
ゲストには気心の知れたビッグ・ダディ・ケインを始め、ソロ(スクリューボール)にラリー・O(ex.リアル・ライヴ)、T・スラッグス、カポーンらが参加。ここからもわかるとおり、クイーンズの血生臭い雰囲気を滲ませた、全く変わらぬ武骨なスタイルを披露し、古くからのファンは思わず感涙ですわ。随所に定番のブレイク/オールドスクール・クラシック(自身の作も含む)のフレーズを散りばめたりと、リスナーのツボも解ってらっしゃる! そこら辺はベテランの余裕なのか…。
またロイ・エアーズやエドウィン・バードソングらを招いての、落ち着いた曲「Hummin'」は、ジャム・セッションというシリーズの題目どおりのラフなノリで、そこにもマーリーの懐の深さを感じずにはいられない。
しかし基本はハードボイルド。ストイックな男臭さを強く放っており、クイーンズ・アンダーグラウンドMCSによるM10「Foundation Symphoney」は、本作の柱とでも言えよう。
さらにこの睨みの中に余裕とも言える落ち着いた佇まいを見せるジャケットにこのタイトル『Re Entry』! “まだまだ若いモンにゃ負けてられねぇ”ってことでしょ! | . | '64年9月30日生まれ。ニューヨーク、クイーンズ出身のヒップホップ・シーンを代表するプロデューサー。'70年代末期ディンプレスDの曲「Sucker Djs」への参加で、そのキャリアをスタートさせる。
ニア・レコードやポップ・アート・レコードなどで活動した後、自己名義で「Marley Marl Scratch」をリリース。そして同じクイーンズのMCシャンと組み、'86年に「The Bridge」をリリースし、その曲がきっかけでブロンクスを拠点とするKRSワン率いるB.D.P.一派とのブリッジ・バトルが幕を開ける。
バトルでシーンに名を広め、また自身が率いるジュース・クルーからビズ・マーキー、ビッグ・ダディ・ケイン、マスター・エース、クレイグ・Gらを輩出。そして自らもジュース・クルー総出のアルバム『In Control Vol. 1』を'88年にリリース。
更に'90年にはLLクールJ『Mama Said Knock You Out』をプロデュースするなど、一時代を築いた。
ローズ・オブ・アンダーグラウンドやリアル・ライヴら、'90年代に入っても勢力的に若手をフックアップし、今尚現役バリバリ! ピート・ロックとのコンビで贈る『Future Flavas』は、人気ラジオ・プログラムのひとつ。 |