KRS-ONE

1965年生まれのMC／プロデューサー。元ブギーダウン・プロダクションズのメンバーであり、「クリス・パーカー」「ブラストマスター」「ティーチャ」「フィロソファーズ」などの別名を持つことでも知られている。

1987年、社会性に富むコンピレーションアルバム「HEAL」を製作し、ストップ・ザ・バイオレンス・ムーブメントを結成した。これはジュース・クルーとのビーフ、ブリッジ戦争の後、盟友スコット・ラ・ロックが射殺されるという悲劇に見舞われたためである。

その後も1995年にリリースされたセカンドアルバム「KRS・ワン」では、ブラックパンサー党の一員であったアフリカ系アメリカ人で、白人警察の殺人で死刑の判決を受けながらも、無実を訴えつづけているムミア・アブ＝ジャマールに関するラップが収録されるなど、社会的な活動を続けていく。

1999年にはリプライズ・レコードのA&R部門の副社長に就任するが、翌年には辞任しアーティスト活動を再開した。2007年にはブリッジ戦争でビーフのあったジュース・クルー主催者マーリー・マールと和解している。