ジョージ・ハリソンの殺人未遂犯、「あれは魔女のしわざだった」と謝罪

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英国の裁判所は、'99年12月にGeorge Harrisonとその妻Oliviaを自宅で刺し殺そうとした犯人、Michael Abramに対し、精神異常を理由に無罪を言い渡した。その後、Abramは弁護士を通じてHarrison夫妻に宛てた手紙を読み上げた。手紙には次のように記されていた。

「Harrison夫妻に無事に届くことを願ってこの手紙を書いています。病気だったときに私が引き起こした恐怖、苦痛、そして傷害に対し、深く後悔していることをお分かりいただけたらと思います。犯行を犯す前、何人もの医師に診察してもらいましたが、誰1人として私が精神分裂病であるとか、もしくは何らかの精神病であるということを言ってくれた先生はいませんでした。そのため、抱えていた妄想は現実であると思い、身に降りかかってくること全てが魔女のしわざだと思ったのです。Harrison氏、ならびに夫人は'99年の12月以来、懸命に生きようと闘っていることを深く理解しております。また、このような狂人によって、御邸宅にて恐怖を感じさせてしまったことを深くお詫び申し上げます」

Abramは現在、無期限で精神病院に収容されている。
米国におけるBeatlesの最高権威の1人であり、最近発売された『The Beatles' Story On Capitol Records, Part One: Beatlemania & The Singles』および『同Part Two: The Albums』など数冊のBeatlesの書物を著しているBruce Spizerは、Harrisonが襲撃された昨年の事件と、今回の裁判所の判決に関してLAUNCHに次のようなコメントを寄せた。

John(Lennon)が射殺されてから肩越しに見ていたとは思うが、残りの3人は皆、“次にわけの分からない変人に殺されるのは俺か?”という感覚を時間が経つにつれて忘れていった。運悪く、今度はGeorgeが襲われ、そういう記憶が呼び戻された。そして、残念なことに、彼らは少し警戒して暮らさなければならない状況に置かれている。そういう人生を送らなければならないというのもかわいそうなことだ」

Sue Falco、ニューヨーク
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