【インタビュー vol.1】S0PHIA、30周年への想いとレアな記念公演を語る「復活できた奇跡と同じくらい」

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■30周年が終わった瞬間になくなるかも
■それぐらいやりきろうと思って


──アレンジやプレイ的にも<Symphonic Night>は、通常の公演とは大きく異なりますね。

都:これだけは言っておきたいんですけど、本当に凄い公演なんです。僕はバンドパートではシンセを使いますけど、オーケストラと演るときはグランドピアノだけ。ただ単に、バンドとオーケストラが一緒に演りましたとか、そういうレベルのものではないんです。もう二度とできないと思っていたものを今回、横浜でできるのはすごく嬉しい。これが人生で最後かもしれないから、もう一度ステージで、あの音を体感できることが楽しみですね。

黒柳:俺は、<Symphonic Night>ではコントラバスの人たちと違うベースラインを弾いてるんですよ。自分のベースも、たくさんの楽器や音符が積み重なって出来るアンサンブルのなかの音のひとつで。その重要性を考えると、一人が間違えるとアンサンブル全体を崩してしまう。だから、特別な緊張感があったんだよね。でも、そこで全部の音がハマったときは、この上なく気持ちいい。だからこそ絶対に外せないと思いながらプレイしてたし、それゆえに面白かった。特に低音の響き方が面白くて、最後にはニヤニヤしながらプレイしてたね。

──歌も普段とは異なる歌唱法になるんでしょうか?

松岡:はい。発声の仕方から違います。そうじゃないと、歌が埋もれてしまうんですよ。大阪城ホールの<Symphonic Night>がなぜあそこまで感動的なものになったかというと、SOPHIAの楽曲1曲ずつを全部解剖して、シンフォニックライブのためだけにアレンジし直してるからなんです。本当に緻密に創ってるからこそ、1曲1曲が唯一無二の構成になっている。そのために、凄い時間と労力を費やしました。



──「Replay」や「Place〜」は、オーケストラが楽曲をさらに深掘りして、いままで見えなかった解釈を引き出すようなアレンジになっていました。

松岡:僕らの音楽だけをポンと渡してアレンジしてもらったのでは、ああはならない。「ここはこういう意図でやってたの? だったらこういう音色で、こういうプレイはどう?」っていう意見交換を積み重ねた上で、ステージで演奏してるので。そういう意味では音楽レベルが非常に高いんです。

──さっき都さんもおっしゃってましたが、単にオーケストラアレンジでSOPHIAの楽曲が楽しめるとか、そういうシンプルな話ではないんですね?

松岡:メンバー5人+オーケストラ30人ではないんです。SOPHIAのメンバーが35人になってるんですよ。だから、さっき都が「ピアノだけにした」と言いましたが、僕らもアプローチを変えてオーケストラに楽曲アレンジを渡しているんです。

──都さんがいつも弾いているパートをオーボエが担当した曲とかありましたもんね。

都:そうそう。

松岡:ドラムパートをパーカッション奏者に渡すために、ドラムフレーズをシンプルにしたり。

都:「街」のイントロテーマもシンセではなく、管楽器用にアレンジしたり。

松岡:だからといって、根本になる音が貧弱になってはダメだから、一つひとつ時間をかけてアレンジしたんですよ。そこは本当にこだわりました。楽器に人生をかけている人たちが集まったオーケストラを信頼して、各々に音を託し、僕らだけではできない世界を創ったのがこの公演です。だから、今回は特にシンフォニック公演に来てほしいですね。“SOPHIAって曲がいいよね”と思ってくださってる方々が<Symphonic Night>を観れば、“やっぱりこんなに素晴らしい音楽を創っていたんだ”ってことが改めて証明されているはずだから。マエストロも、そこはすごく驚いてたんですよ。「SOPHIAって本当にいい曲を作ってるね」って、俺ら何回も言われましたから。



──オーケストラとのコラボレーションライブ<Symphonic Night>の後には、2007年に横浜、2008年に神戸で開催した野外イベント<スターライト>シリーズを、今回は屋内に場所を移して、10月31日に横浜BUNTAI、11月4日に神戸国際会館こくさいホールで復活させますね。

松岡:今回、リスペクトの意味で当時の<スターライト>を多少意識しつつ開催しますが、元から“<スターライト>はこれ!”という決まった形式はないんですよ。だから、<Symphonic Night>とは真逆で、僕ら5人だけで<スターライト>をやります。今回は横浜も神戸も屋内での開催ですが。

──2007年の横浜と2008年の神戸は、全く違う内容でしたが。

松岡:そこはSOPHIAなので、同じにはならないです。

──そして、10月23日にはミニアルバム『BOYS and』のリリースが待っています。さらに2025年は、SOPHIAのデビュー30周年。アニバーサリイヤーは続いていきますね。

松岡: 30周年が終わった瞬間に音沙汰がなくなって、なんにもなくなるかもしれない。それぐらいやりきろうと思って、まだまだいろいろ企画を考えているところです。

──結成30周年とデビュー30周年、2年間にわたって全力ですね。それでは最後に、ファンへメッセージをお願いします。

黒柳:SOPHIAがあることを信じて、あったらやるよ…それぐらいの気持ちじゃないと俺はテンションが続かない。今、覚悟を決めてやってるから。あったら会おうよ。

赤松:1本1本のライブが大事なので、自分も楽しむし、みんなにも楽しんでもらえるようなことをやっていきたいと思います。

都:ライブハウスツアーから30周年イヤーが始まってるから、今の気持ちのまま突っ走りたい。全都道府県ツアーとかやってた頃、“自分の住んでる街で観たよ”という人とかに、今のSOPHIAを観てもらえたらすごく嬉しい。2025年はもしかしたらウチらがあなたの街へ行くかもしれないから、そのときはぜひ会いに来てください。でもその前に、まずは横浜の<Symphonic Night>に来てください。何度も言うようだけど、これはもう今後できないから。絶対に観てほしい。

豊田:ファンのみんなにも、スタッフの皆さんにも、メンバーにも言いたいんですけど、体調管理をしっかりと、コンディションを整えて俺らと過ごせば、確実に笑顔になると思う。とにかく元気な姿でみんなと会いたいなと思ってます。

松岡:やりたいことはたくさんある。みんながやりたいこと、メンバーがやりたいこと、僕がやりたいことが、SOPHIAファンのやりたいことになってくれたらいいな、と思いながら30周年をやりきりたいと思います。

取材・文◎東條祥恵
撮影◎小松陽祐 (ODD JOB LTD)
ヘアメイク◎戸倉陽子/狩野典子

■30th Anniversary第二弾 <スターライト>復活+<シンフォニックナイト>再演


▼<SOPHIA Premium Symphonic Night in 横浜BUNTAI>
10月30日(水) 神奈川・横浜BUNTAI
open17:30 / start18:30

▼<SOPHIA LIVE 2024 “スターライトヨコハマ”>
10月31日(木) 神奈川・横浜BUNTAI
open17:30 / start18:30

▼<SOPHIA LIVE 2024 “スターライトコウベ”>
11月04日(月/祝) 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
open16:00 / start17:00

【チケット】
・一般指定席:11,000円
・着席指定席:15,000円
一般発売(先着):10/5(土)10:00〜 ※予定枚数に達し次第、販売終了
・mu-mo TICKET:http://r.y-tickets.jp/sophia2402
・イープラス:https://eplus.jp/sophia/
・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/sophia/
・ローソンチケット:https://l-tike.com/sophia/

■ミニアルバム『Boys and』


▲『BOYS and』ジャケット


▲初回限定盤付属ミニポスター

2024年10月23日発売
【初回限定盤(CD+DVD)】
TFCC-81109~81110 ¥5,500(税込)
CD 全7曲収録
DVD:『blue on blue』(「Eternal Flame」「KURU KURU」+ Private in Rome)
【通常盤(CD)】
TFCC-81111 ¥2,420(税込)
CD 全7曲収録
▼CD収録曲
1. State of love
2. Like forever
3. あなたが毎日直面している 世界の憂鬱
4. Secret Lover's Night
5. Kissing blue memories
6. Believe
7. I & I Wish
https://sophia-eternal.jp/contents/856330

■ライブ映像作品『SOPHIA Premium Symphonic Night in 大阪城ホール』

2024年秋リリース予定

■『SOPHIA 30th Anniversary × JOYSOUND直営店コラボキャンペーン』

実施期間:10月2日(水)~12月1日(日)
※キャンペーン開始時間および終了時間は各店舗の営業時間に準じます
キャンペーンサイト:https://shop.joysound.com/campaign/sophia_2024/







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