【俺の楽器・私の愛機】1659「MUSEのMatt Bellamyシグネチャーモデル(フロイドローズ搭載)」
【Manson Guitar Works・SDL-1】(東京 MA-BO- 36歳)
※過去2回記事を掲載していただいており、MUSEのトリビュートバンドで活動・使用しています。
https://www.barks.jp/news/?id=1000218303
https://www.barks.jp/news/?id=1000200661
【機種名:Manson SDL-1】
[はじめに]
Led ZeppelinのJohn Paul Jonesのローディ、Huge Mansonがイギリスのデヴォン州で立ち上げたManson Guitar Works製のMatt Bellamy(MUSE)シグネチャーモデルです。
このギターは2007年、8万人x2日間を動員したWembuly Statdium公演以降利用された同一モデルを元にし、2016~2017年に限定25台販売されました。
[入手経緯]
元々は別のオーナー所有のギターでした。2023年、MUSEの最新作ツアー"Will Of The People Tour"のUKツアーに参加する為に、知人のMUSEファンと一緒に渡英しました。
その知人がファーストオーナーであり、マシューのシグネチャーモデル以外にも、ベーシストのクリスのシグネチャーベースも所有する程の熱量を持ったファンです。UKツアーを巡る旅の中で交流を深め、旅の打ち上げという形で日本で再会した際、彼がこのギターを持って筆者の自宅に来てくれました。
そこでこのギターを繋いでアンプから音を出した瞬間・・・。今まで何度と聞いて憧れたWembley Stadium公演の1曲目Knights Of Cydonia(ライブCD+DVD "HAARP"収録)と同じ音が鳴り響きました。マンションの一室が瞬く間にスタジアムのように 笑
このギターに搭載されているフロイドローズ付きシグネチャーモデル自体が殆ど製造されていない事もあり、MUSEのトリビュートバンドとして活動している筆者としては、是非ライブで使いたいという気持ちが強くなっていきました。
そして使いたい気持ちが「欲しい!」という気持ちとして強くなり、知人に相談した所「このギターの音を引き出して大切にしてくれると思うから譲るよ。」という大変ありがたい言葉をいただき、買取らせてもらいました。
[ボディ仕様]
ボディの木材はレスポールタイプでよく用いられるマホガニーで、その上からアルミプレートでコーティングされており、重量は4.7kg。従来のスタンダードなマシューモデル(3.6kg)と比べてかなり重いです。ネックはやや厚みあるVシェイプといった感じで重さも含めてレスポールを弾くような印象を持っています。(バーズアイメイプルが高級感を引き立ててます。)
またボディ裏につていは実物を見る・触らないとわかりにくいのですが、石・岩のようなゴツゴツした感触です。このような感触のギターは個人の経験の中でこのギターのみでした。ヘッドもアルミコーティングされており、マシンヘッドはマシューがチューニングの安定度で信頼を置いているというGOTOH 501。ペグはMansonオリジナルのローラータイプのアルミニウムノブです。
最初のシグネチャーモデル「Derolean」もアルミコーティングされており、その息子という位置づけで、「Son Of Delorean」というモデル名になり、BTTF好きなマシューの近未来志向が反映されたデザインになっています。
[サウンド]
主に使うリアピックアップでは"Manson MBK-1 P90"というMansonオリジナルのP90系統がマウント。諸説あるようですがBare Knuckle Mississippi Queen P90を意識したサウンドデザインで設計されたそうです。シングルピックアップサウンドに近いながらも、MUSEのクリスの激しいベースにも埋もれず、バンドサウンドの中でもしっかりとギターが鳴ってくれる印象があります。
コントロール系は1ボリューム、1トーン、3Wayピックアップセレクター。マシューといえば殆どのギターにサスティナーを搭載していますが、そのような中でこのモデルは特にシンプルです。一方でアーム(フロイドローズトレモロ)を搭載しているのが、このギターのサウンド面での大きな特徴です。
曲中やアウトロでとても激しくピッチダウンやヴィブラートをさせ、サウンドの起伏が強烈なマシューのプレイにおいてこのフロイドローズが必須。今までストラトのトレモロアームを体験してましたが、段違いの音の可変域とチューニングの安定性が担保されていました。
マシューが他のギタープレイヤーとは違うサウンドを奏でる為に搭載しているデバイスといえばFuzz Factoryやパッド型MIDIコントローラーなど様々です。ただ個人的にはサスティナーに次いで、フロイドローズを使う機会が多く見受けられるので、マシューのギタープレイを支えるかなり重要なデバイスだと考えています。
[さいごに]
MUSEのギターな独自のカスタム、エフェクトはラック2基でステージ上では確認できないブラックボックスな情報ばかりです。
その時々にリリースされるアルバム、ライブの度に他のバンドでは体験できないサウンドに魅了され、それを研究し手元から同じ音が出せた時に自分でいつでも好きな音が出せる喜びがあります。このギターもその追求の一環で巡り合えた1本。知人からの思いも受け継ぎ、ずっと大事にしていきたいギターです。
筆者:MA-BO-
X(Twitter):@MaboBellamy
Event and Band:@MuseNightTokyo
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これまでの2度にわたる投稿で、日本国内はおろか世界レベルでもここまで突き抜けている人はそうそういないだろうと思っていたところに、まだまだ兵器はありますよと言わんばかりのとんでもない投稿が投下されました。ここまで来ると、感想も脳からトビます。何も言えねぇ(©北島康介)。それにしても入手経路のお話を聞いて思うのは、やっぱり縁は自分が招くもの。そして熱量こそが奇跡を生み出す唯一の秘訣なんだと再認識しました。こういうファンがいてくれるのはミュージシャンにとって何にも代えがたい喜びなんじゃないかなとも思うのです。おーいマシュー、見てる?(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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