サミー・ヘイガー、“ヴァン・ヘイレン・ツアー”にジョー・サトリアーニを選んだ理由

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サミー・ヘイガーは、ヴァン・ヘイレンの楽曲を中心にプレイするツアーを開催しようと決めたとき、ギタリストにジョー・サトリアーニを選出したのを「おそらく、俺が下した最も賢明な一手だ」と考えているそうだ。

サトリアーニとはチキンフットで活動を共にしており、もともと懇意の仲だったが、エドワード・ヴァン・ヘイレンの代役に彼を選んだのには理由があるという。ヘイガーは『Classic Rock』誌にこう語っている。

「できる奴は百万といるだろう。いや、百万ってことはないか。だが、楽器店へ行けば、12歳の子がアンプの上に座り、エディのギターの1本を手にし、“Eruption”を弾いているのを目にするだろう。そういう天才キッズはできる。でも、彼が自分のやっていることを理解しているとは限らない。彼に、同じような曲を作って欲しいと頼んでみろ。“えー、わからないよ”って答えが返ってくるだろう。もし、ジョーに“同じような曲を作ってくれ”って言ったら、彼は作るよ。彼は、それがどうやって誕生したか理解しているから」


「ジョーは師範だ。博識だ。そして、とてもハイレベルなミュージシャンで、チキンフットで一緒にやっていて、彼が自分が演奏しているものを熟知しているのが、俺にはわかっていた。面白い話がある。ジョーはシュレッディング・ソロをプレイできる。ノリノリでプレイしてたのに、“ちょっと待った、間違えた”って止めるんだ。俺が、“どこで? 聴いててわかるものなのか? 凄く速くプレイしてただろ?!”って言ったら、“あそこの1音だ”って。なんてこった、彼は自分の演奏を完全に把握している」

実現しなかったが、エドワード・ヴァン・ヘイレンが亡くなった後、兄アレックスがヴァン・ヘイレンの公演を計画したとき、ギタリストに選出したのもジョー・サトリアーニだった。

サミー・ヘイガー、マイケル・アンソニー、ジョー・サトリアーニ、ジェイソン・ボーナムのラインナップでヴァン・ヘイレンの楽曲をプレイする<The Best Of All Worlds>ツアーは7月13日に米フロリダで開幕。北米ツアーの後、9月に日本ツアーが行われる。

Ako Suzuki
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