【インタビュー】＜LuckyFes'24＞出演、超ときめき♡宣伝部・辻野かなみ「アイドルならではの醍醐味を知っていただけたら嬉しい」

◾️全力でパフォーマンスすることで届くものは絶対ある

──「すきっ！」は予想外のバズでしたが、今回の「最上級にかわいいの！」はバズを狙いにいったんですよね。

辻野かなみ：そうなんです、今回は真っ直ぐ狙いました！（笑）　「すきっ！」がバズってから、他にもどうにかみんなのところに届く楽曲ができないかなとダンスも考えながら作ってはいたんですけど、実際にバズるのは難しくて……。なかなか思うようにはいかなかったんですけど。今回はコレサワさんに楽曲を作っていただいたんですね。《君に振られて最上級に可愛い》っていう歌詞からしてインパクトがあって。愛されて可愛くなるのではなく、振られて可愛くなるっていう発想ってなかなかないじゃないですか。それで、振付も上半身だけと全身とで両方つけていただいたんです。TikTokは前までは上半身だけのダンスが流行っていたんですけど、最近は全身ダンスが流行り出しているので。なので、みんなどういうダンスがしたいのかを選んで投稿できるようにしました。

──傾向と分析をしっかり行った賜物でもあったんですね。TikTokで踊る際のポイントは何かありますか？

辻野かなみ：《ときめきは放つわ》の“とき”で、ウインクをしてアピール！みたいな。ちょっとしたアレンジもして大丈夫なので、自由にやってみてください！



──ほかの人が踊っているのをチェックしているのですか？

辻野かなみ：めちゃめちゃしてます！　ほかのグループさんや、アーティストさんが踊ってくれたら「いいね」とか、コメントをすることもあります。それで2回投稿してくださることもあって感謝ですね。本当に嬉しいんですよ、自分たちが画面で見ていた方が踊ってくださったりすると。あとは小さい子や赤ちゃんが踊ってくださったり、おじいちゃんが踊ってくださったりも。TikTokを通して、こんなに幅広い年代の方に知ってもらえてるんだって、本当に嬉しいです。

──老若男女、アイドルファン以外にも届いている実感があるわけですね。TikTokでとき宣を知って、ライブやイベント来る人も増えましたよね。

辻野かなみ：めちゃめちゃ増えました。初めましての方もそうですし、それこそ幼稚園生くらいの子が来てくださったりするのもステージから見えます。私たち“ロックオンフリータイム”と言って、アンコールのときに客席に降りたりするんです。それで手を振ってきてくれたりするのを間近で見るんですけど、ファン層は本当に広がったなと思っています。

──対バンイベントやフェスだと、とき宣を初めて観る人も多いと思いますが、そういうときにいちばん意識していることはなんですか？

辻野かなみ：私たちは昔から真似しやすい振付を、というのを大切にして振りをつけてもらってきたので、初めて観る方でもどの曲もサビは真似しやすいと思います。それに「最上級にかわいいの！」のカップリング曲で「ときめきパーティ」という曲があるんですけど、最近フェスに出させていただくことが以前より増えたので、「もっと、どんな方でもノれる曲を！」ということで作られたんです。とき宣を知らなくとも体が勝手に動いちゃうよねっていう曲なので、今後はフェスでたくさんやっていくと思います！



──それは楽しみです。とき宣はロックっぽい曲も多いですよね。バンドセットライブをやったりもしていますし。

辻野かなみ：バンドならではの音がガツンガツンと心臓まで響いてくる感じが好きですね。ライブ感がより増してテンションが上がります。楽器の音と宣伝部員さんの声、コールが混じって作られる「これぞライブ！」っていう空気が大好きです。

──アイドルフェスと、7月にご出演される＜LuckyFes'24＞のようにバンドやいろんなアーティストが出るフェスの違いをどう捉えています？

辻野かなみ：やっぱりアイドルフェスはアイドルが好きな方々が集まるので、私たちのこともどこかで目にしてくださった方が多かったり、興味を持ってくださる方が多いのかなって思うんです。それに、アイドル曲のノリ方をわかっている方々が多いと思うんですね。でもバンドとかのフェスになると、全然色が違っていて。アイドルのライブに行ったことない、アイドルをあまり見たことのない方々がたくさんいらっしゃいますよね。でも、全然ファン層が違ったとしても、私たちの「みんなと楽しみたい」という気持ちを込めて全力でパフォーマンスすることで届くものは絶対あると思うんです。心の中のモチベーション的には、どちらも全力で頑張るぞと挑んでいるんですけど、やっぱりアイドル以外のフェスのほうが、「私たちのことを知らない人に知ってほしい」という気持ちが強いですね。「たくさんの人に目に止まるように頑張ろう」って、メンバー同士で気合を入れています。

──アウェイだからこそ、逆に燃える。

辻野かなみ：燃えますね。「あ、通りすぎていきそう」っていう人がいたら、絶対に逃したくないっ！

──ここぞというときの、攻めのセットリストみたいなものはあるんですか？

辻野かなみ：セットリストはそのときによって変えたりもするんですけど。それこそ「ときめきパーティ」は誰でもノリやすい曲なので、今後どんどん加わっていくのかなと思います。「トゥモロー最強説!!」もコール＆レスポンスしやすい曲だし、歌詞もすごく前向きなので響く人が多いと思います。でもロックバンドが多い中だったら、「最上級にかわいいの！」や「すきっ！」みたいな、かわいい曲をあえてやると新鮮味があっていいのかなと思うので、そういう曲でも勝負すべきかなって。アイドルならではの醍醐味、違う音楽の楽しさを知っていただけたら嬉しいですね。



──とき宣が出演する14日のWIHTE STAGEですが、出番がゴールデンボンバーと相川七瀬さんのあいだだったり、その後にThe BONEZがいたりと、かなりロックなラインナップに囲まれています。

辻野かなみ：ゴールデンボンバーさんは以前、フェスでご一緒させていただいたこともあって、ライブを観させていただいたんですけど、楽しくてテンション上がるし、気持ちが明るくなりますね。それぞれアーティストさんによっていろんなよさがあると思うので、私たちはアイドルらしくときめきをいっぱい届けて、違った良さを伝えていければなって。このステージにウィンクをするグループさんはいないと思うので（笑）。とき宣は曲中でウィンクしたり、表情に力を入れてるので、「あ、今ウィンクした！」みたいな、自分だけ気づく瞬間の楽しみ方もありますよ。

──「最上級にかわいいの！」で、気になって初めて観に来る人も多いのではないかと思います。

辻野かなみ：とき宣メンバー全員、楽しそうに踊っているので、私たちのことも注目してほしいんですけど、本当にノりやすい曲が多いんですよ。だから、初めてアイドルを観るという方でも、緊張せずに観てもらえたら嬉しいです。周りの宣伝部員さんが本当に優しい方々ばかりなので、あたたかく迎えてくれると思いますし。もし、予習してきてもらえるのであれば、「最上級にかわいいの！」を私たちと一緒に踊って楽しみましょう！

──最後に＜LuckyFes 2024＞への意気込みと、来場する方へのメッセージをお願いします。

辻野かなみ：今回、初めて＜LuckyFes＞に出演させていたくんですけど、どんな方でも「ときめいた！　とき宣を観てよかった！」と思えるように全力でパフォーマンスさせていただきます。観にきてくださったみなさんのことを全員、絶対楽しませるので！　　私たち、超ときめき♡宣伝部がこの夏をもっと熱くさせます！

取材・文◎冬将軍